夢ひねもすに酔舞う千夜




        美しくありたいと


        綺麗でありたいと


        願う私の卑しさよ


       思うままの美しさなら


        あなたの心に触れて


       思うままの清らかさなら


       あなたの心を満たして


        そんな夢に溺れる




       移ろう景色に色は無い


       流るる月日に光は無い


        繰り返す精算の日々


      暗闇の底で紡ぐ言の葉は


       あなたと過ごした物語






        永遠を望む旅人ひと


     せなに私の居場所はありますか


       あなたの美しい羽を


      私の黒に染めていいですか


        私は白になれない


      それでも私はあなたを想い


          愛してる







      あなたに愛されたいと


       あなたに会いたいと


       願う私の愚かさよ


     思うままに愛されたとしても


     思うままに巡り会えたとしても


       私は少女で無いから


 あなたを満たすことでしか満たされないけれど


       それは叶わない夢




    あなたの側にいる運命じゃない


     あなたに愛される資格は無い


    残酷な星の巡り合わせに導かれ


       胸に抱くこの想いは


       あなたを愛する物語





       永遠を望む旅人よ


       せなの永遠になれますか


      永遠になれないのなら


    あなたが終わらせてくれませんか


        私は恋になれない


      だから私は永遠とわにあなたを


         愛してる








         愛してる


       紡げば儚い言の葉


    永遠とわに忘れじはあなたの眼差し


       夢見るは玉響たまゆらの記憶


     棚引く軌跡は歴史となりて


        星は光るだろう





       永遠を望む旅人よ


      せなの夢に私は居ますか


       この声が枯れるまで


        あなたの名を


         口ずさむ




       永遠を望む旅人よ


     せなに私の居場所はありますか


       あなたの美しい羽を


      私の黒に染めていいですか


       私は白になれない


     それでも私はあなたを想い


         愛してる

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

空白の運命と渡り鳥 みの湯雑心 @snegd

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ