みんな転生が大好き

夏美:さて、ここカクヨム内で一番人気のカテゴリーって何?

翠:それはいわゆる『異世界転生モノ』ですね。「トラックに轢かれて異世界へ転生しました」というのがテンプレートらしいです。

夏美:そんなテンプレあるんだ。

翠:そのようです。ではここで、肉体消滅後も意識がそのまま存在する場合と、消滅する場合。どちらが話を作りやすいでしょうか?

夏美:そりゃ前者だ。霊とか魂があった方が話が早い。元の世界ではお葬式、本人は異世界で無双ってできるじゃん。こう考えると意外と矛盾しないんだな。意識が消滅する場合は難しいな。どんな理論で異世界へ飛ばすんだ?

翠:恐らく召喚という形を取るでしょう。現世から肉体丸ごと引っこ抜く感じですかね。

夏美:おお、魔王に対抗すべく勇者を召喚する的なやつね。これって魂を召喚でもいいんじゃね?

翠:そうですね。元々ファンタジーで召喚といえば異界(霊界)から鬼神や精霊を召喚して使役するイメージですから、霊や魂を召喚する方がしっくりくると思います。どちらでも矛盾しないはず。生きている人間の魂だけを異世界に召喚した場合は恐ろしいことになりますね。

夏美:魂の抜けた状態、いわゆる植物人間になるんかな?

翠:恐らくそうです。

夏美:確かに怖いな。

翠:ここでの結論は「みんなが大好きな転生物語って、肉体消滅後も意識が存続することを肯定もしくは示唆している場合が多い」となります。

夏美:そうか。理性は否定してても感覚的に求めているって事なのかな?

翠:そうなのでしょう。

夏美:もちろん信じてる人はより楽しめる。

翠:そうですね。

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