第4話 現状

「うわ・・・・・。」

優は水面に映った自分の姿を見てうなっていた。

本当に女になっていた。

神殿での戦闘の時から軽く違和感を感じていた。

間合いが違っていたからである。

そして胸も重かった。

あの神が言ってたように女になっていた。

それにしても、あの連中は極めて短絡的で好戦的だった。

いきなり斬りかかってきたから脅してやった。

仮に彼らがいきなり斬りかからなかったら、あのような惨事にはならなかったかもしれない。

もふもふ大虐殺が絶対悪なのは違いないが、聞く耳は持っているつもりである。

まあ、聞いてやるだけかも知れないが。


(ステータスオープン)


視界に現時点での自分のステータスが表示される。

圧縮学習により知った機能の一つである。


名前 小鳥遊 優

年齢 18

性別 女

種族 人間

所属 如月高等学校3年B組

称号 小鳥遊流近接格闘術師範代

   異世界転移者

   勇者 

   ケモナー 

   獣人族に間違われた者 

   似非ベ●ータ 

   悪魔 

   性転換者


魔法戦闘力  2310000000000000000ハイド

6大魔法相性 フルアクセス(火水土光闇無)


必殺技

似非ビッグバ●アタック


小鳥遊流近接格闘術というのは、剣技や体術を統合した近接格闘の一派である。

その歴史は結構古く、あの関ヶ原の時には結構門下生が活躍したらしい。


(獣人族に間違われた者・・・・・?)

優はその称号にははてなであった。

「ああ、」頭の獣耳に触る。

(これであいつらいきなり敵視したんだ。)

勘違いで散々脅してやったが後悔はしていない。

もふもふ大虐殺する奴に慈悲はないのだ。


(似非ベジ●タってwwwwじゃあ魔貫光●砲でも撃ったら似非ピ●コロの称号が付くのか?機会があったら試して見るか。)

ちなみにかめは●波も非常に魅力的だが、撃つ前の動作が中二すぎて抵抗があったのだった。


(魔法戦闘力・・・・?『戦闘力たったの5か。ゴミめ』ってのと似たようなモンか?)

ちなみに231京あるらしい。

魔法の項目も見るとマーカーがしてあった。

くわしく説明されてるようだ。

(ああ、なるほど。物理学にも関わりがあるようだな。)

たとえば風魔法というのもこの世界には存在する。

しかし風が起こる原因を知っていればより大規模な事象改変が起こせる。

風は気流の流れに過ぎないからだ。

喩えるなら風魔法は扇風機で起こすような、極局所的な事象改変。

熱力学を利用した魔法なら台風以上の風を発生することが出来る。

ただそういった大規模な事象改変を行使するには莫大な魔法力が必要である。

この世界の人間の魔法力はどんなに頑張っても10万以下。

だから低い魔力でも使用できる風魔法が普及しているのだ。

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