33. 最低で最悪で、それでも

 キスをされた、のだと思う。由良くんに。……由良くんに、キスされた。

 …………なんっだそれ!!!


 一人残された私は絶賛混乱中だった。

 え、いやだってなんでキスされたの? 意味わっかんねぇ。なんで由良くんはごめんって言って帰っちゃったわけ? ごめんって何が? 何? キスしたこと?


「はぁぁぁ……?」


 いや、何がごめんだし。は、え、付き合ってもないのにキスとか何? ありえなくね? は? 何考えてんの? 何血迷ったんだあいつ!?

 何が一番あれって、怒りはあっても気持ち悪さが一切なかったし、唇柔らかかったとか思っちゃうのが、ほんと、ほんと、あああああ、もうっ、もうもう! 私! マジで由良くんのこと好きだな!? 自分でも引くわ!!

 あっつくなった顔を隠すように、机に思いっきり伏せる。がんっとぶつけた額の痛みにちょっとだけ涙目になった。顔色隠す相手ももういないのに何してんだ私。


 だってだって、いくら好きな相手にだって、付き合ってないかつあんな急にキスされたら普通は引かない!? 嬉しさより先にこいつマジかよってならない!? 由良くんさいっていじゃない!? なのに全く嫌じゃなかった自分のほうに引く!

 ひんやりとした机の温度は、私の頭を冷やすには足りなかった。嬉しくて恥ずかしくて、そんな自分に引き続ける。ドン引きだわマジ。どうかしてんじゃねぇの私。


「…………」


 のそりと顔を上げる。

 でも、なんでキスされたんだろう。

 由良くんが好きなのは、うらら先輩みたいなタイプのはずだ。私とは全然違う。今までこっちを好きな素振りも見せていなかったし、急にキスなんてしてきた理由が見当もつかない。

 ……キスキス考えすぎて、余計ハズくなってきた! 私の! ファーストキス!

 その相手が由良くんだというのは、不本意ながら、ひっじょうに不本意ながら、大変嬉しいことではあるのだけど、それはそれとして、由良くんは有罪である。好きでもない相手になぜキスをする?


 今頃由良くんはきっと、電車に乗っているだろう。どんな顔で、何を考えているだろうか。

 スマホのロックを解除し、由良くんとのトーク画面を開く。何か打とうとして、結局打てなくて、とりあえずトーク一覧に戻っておく。

 ……突然、好きでもない相手にキスする思考。

 同じ男子であるヒデならわかったりするだろうか。


『急に好きでもない女子にキスするって、どういう意味があると思う?』


 我ながら唐突すぎる質問だったが、まあヒデ相手ならいいだろう。閉じる間もなくすぐに既読がつき、返信がきた。


『!???????????』

『由良にキスされたってこと!???????????』


 …………なんでただ訊いただけなのにバレるんだ!?

 動揺のあまり返信を忘れて固まっていると、『なあ!!!』『返事は!?』『みなかにチクっていいのか!?』と立て続けに送られてくる。み、みなちゃんに言うのはたぶんまずい、よな。言うにしてもせめて私の口から言わなくちゃいけない。

 慌てて、『そうは言ってない!』と返信を送る。確かにそうは言っていないのだから嘘ではない。うん、これは嘘にはならない。


『うそつけ!じゃなかったらいきなりそんなこと聞いてこないだろ!』


 だからなんでバレる!! 幼馴染だからか!? ムカつく!

 これでほんとにみなちゃんに先に言われてしまうのは困る。仕方なく『じゃあ肯定するけどもう返信いらない』と送って、これでぶった切るのも申し訳なかったので「ごめんね」と泣いているトイプードルのスタンプを押しておいた。

 ……つい癖でトイプードル使っちゃったけど、これ大体由良くん相手にしか使ってないスタンプだったわ。

 せっかく少し頭から薄れていたというのに、自業自得でまた由良くんのことを思い出してしまう。


 返信いらない、と言った私が本気なのを察したのだろう、既読はついたものの本当に返信はなかった。よかった、あのままじゃヒデに八つ当たりしそうだった。……もう十分してる、かな。

 それにしても、由良くんがキスしてきた理由はこれっぽっちもわからないままだ。


「……はー」


 一人の教室でため息をついて、帰り支度を始める。ここで呆然としていたってなんにもならない。途中のトイレで顔を確認して、もう赤くなかったら職員室に鍵返して、そのまま帰ろう。

 トイレの鏡を覗いてみると、案外赤くはなかった。代わりに泣きそうな顔が映っていて、自分で自分にびっくりしてしまう。……ショック、受けてたのか。そりゃあそうだよなぁ……。好きな人から、好かれてもないのにキスされるなんて。

 ぱんぱん、と軽く頬を叩いて、鏡の中の自分を睨みつける。泣くなら家で、自分の部屋で、みなちゃんに見られずに、だ。


 文化祭後からは、もう気にしなくていいや、と由良くんと帰る時間をずらしたりしなくなった。

 だから一人の帰り道は久しぶりで。

 なんだかとても寒く感じて、そろそろマフラーでもつけてこようかな、なんて思った。さすがにまだ、そこまで寒くはないはずなんだけど。

 ……今日が金曜でよかったな。少なくとも二日は、由良くんと顔を合わせないでいいんだから。


     * * *


 帰りの電車の中で、由良くんからのメッセージが届いた。まだ冷静に見れる気がしなくて、届いた通知は即座に消し、家に着くまでスマホを見なかった。

 ただいま、と声をかけて玄関に入ると、リビングにいたみなちゃんがととと、と出迎えてくれた。


「おかえ……り? どうしたの、何かあった?」

「大丈夫だよ」


 笑って嘘をつくと、みなちゃんは心配そうに眉根を寄せた。けれど「そっか」と納得したふりをして、自分の部屋に入っていった。

 それを見送って、手を洗って、私も自室へ向かう。

 ……冷静、にはなれていないけど。何か弁明があるなら聞いておきたいという気持ちが強い。

 制服から部屋着に着替えてソファに座り、目をつぶって深呼吸。……よし。

 スマホのロックを解除。トーク画面を見る。


『さっきはごめん!!!』

『たぶん寝ぼけてた…』

『本当にごめん』

『謝って許してもらえることじゃないけど、ごめん!』


 一分以内に立て続けに送られていたメッセージを、数瞬理解できなかった。

 寝ぼけてた? 寝ぼけてた、と? ……ウソつけおまえ全っ然眠そうにしてなかったじゃねーか! 言い訳するにしてももっとまともな言い訳考えろよ!

 でも私は、この言い訳を信じるほかない。信じても許すかは話が別で、そしてそう簡単には許すわけがないのだった。


『ふざけんな』

『さいってい』

『初めてだったんですけど』

『ハゲろ』

『マジなんなの』


 びっくりマークも使ってやらない。それだけ怒っているのだと思い知ってほしい。


『ほんとごめん…』


 返信は早かった。

 ……ごめんで済む話じゃねーんだよ。ちっと舌打ちが出てしまって、いけないいけないと頭を振る。いくら一人だからって、さすがに舌打ちは駄目だろう。

 じんわりと目が熱くなってくる。

 きっとどこかで、期待してしまっていたのだ。ひょっとしたら、由良くんも私のことを好きだからキスしたのかもしれない、なんて。

 でも寝ぼけてた、なんてそんな言葉でごまかすくらいなら、私の期待は的外れだったんだろう。


 ……寝ぼけていたとして、それで誰かにキスなんてする? 私が知らないだけで、由良くんは今、好きな子がいるんだろうか。それともうらら先輩と見間違えた、とか? 似ても似つかない私たちをどう見間違えるのか、っていう話になるけど。


「……あー、だめだ」


 漏らした声がすでに泣いていた。

 滲み始めた視界をそのままに、返信を打つ。あのキスを嬉しいと思ってしまったのは事実だし、これからも友達でいたいと思うのならどこかに落としどころを見つけなくてはいけない。


『…許してほしいなら誠意を見せること』


 だから、そう送った。

 送ってから、これは上から行きすぎだったかな、とちょっと不安になる。別に由良くんからしたら、これで私との関係がどうなろうと知ったこっちゃないかもしれないし……。許してほしい、とか思ってないかもしれない。

 ――駄目だ、思考がネガティブになってる。


『なにすればいい?』

『なんでもする』


 予想外の返信に目を瞬き、その拍子にこぼれた涙にびっくりして、それから、ほっとする。

 仲直り、したがってるんだろうか。それなら嬉しいけど……にしても、なんでも、とは大きく出たな。これで私が、由良くんができないようなことを言ったらどうするつもりだろう。蓬莱の玉の枝ちょうだい、とか。

 ……うん、こんなことを考えられるとか、少しは落ち着いてきたみたいだ。


 鼻の奥が熱くて痛い。向かいの部屋のみなちゃんに聞こえてはいけないから、ティッシュでそっと鼻をかむ。

 ……さて、何を要求しようかな。簡単すぎることだと私の気が済まないし、仲直りしたいのは私も同じなのだから、難しすぎるのは駄目。

 そう、なると。

 ……思いつかないな。


『じゃあ、私が喜びそうなもの何かちょうだい』

『そしたら許してあげる』


 正直、由良くんが選んでくれたものなら何だっていい、けど。ちょっとは困ってもらいたい。困れやおら! という気持ちで打った。

 何にしようか考えているのか、既読がついても返信はしばらくなかった。数分待って返ってきたのは、『わかった』だけ。ついでに黒トイプードルが平謝りしているスタンプが送られてきて、あーくそ可愛い、と思ってしまう。結局これは、惚れたほうが負けって話なんだろう。悔しい。


「……由良くんのばーか」


 スマホをスリープモードにして、ソファにぱたりと横になる。……ベッドの上の、由良くんにもらった羊のぬいぐるみと目が合う。

 あーもう。

 ほんと、最悪だ。


 息を潜めても、みなちゃんの部屋からは物音がしない。私の部屋に移動してくる気配、なし。

 ……もう、泣いていいかなぁ。

 そう思った途端、じわっと再び滲み出た涙が、すぐにぼろぼろ零れだした。声を出したらみなちゃんが気づいてしまうかもしれない。熱くてぼんやりした思考の中でもそれだけは気をつけて、ベッドの上からタオルケットを引っ張ってきて口で思いきり噛む。

 声は我慢。

 涙は、我慢しない。


 だってたぶん、これって泣いてもいい話だろう。傷ついても、いい話だろう。


 泣き始めたときには、体中の水分が出て行くまで泣き止めないんじゃないか、なんて思ったのに、一時間も経たないうちに止まってしまった。一時間も経たないうちに、というのはただの体感時間であって、時間を確認してみれば実際にはたった十分だった。

 起き上がって、はー、と息を吐いて。目に残った涙を拭い取る。

 喉が渇いた。けど泣いたと丸わかりな顔をみなちゃんに見られるわけにはいかないから、しばらくはこの部屋でぼうっとしていよう。

 ……なんて、思ったのに。


「まな、入っていい?」


 ノックの音がして、びくっと震えてしまう。び、びっくりした。私が泣き止んだのを見計らったかのようなタイミングに、さすがみなちゃんだなぁ、と思って、そして困ってしまう。

 駄目だよ、と答えたら、みなちゃんはきっと傷つくだろう。弱いところを極力見せたがらないのはお互い様で、見せてくれないことに傷つくのもお互い様だから。

 これが単純に、私が自分のふがいなさに泣いている、とかだったら迷わず「いいよ」と言えただろうけど。……泣いた原因が由良くんにキスされたことだというのが、バレたくない。だって絶対怒る。私以上に怒る。怒るのって体力使うからみなちゃんが疲れてしまうのも嫌だし――何より、これが原因でみなちゃんが由良くんのことを嫌ってしまったらどうしよう。

 せっかく二人が仲良くなってきたのに。好きな人と好きな人が仲良くなるのは嬉しいことで、その逆が悲しいのは当然だった。


「まな?」


 どこか焦ったようなみなちゃんの声。引き下がる気はなく、私がいいと言うまでそこにいるつもりなのがわかる。……そういうところに関しては、私たちはさすが双子、と言えるほどに似ているから。

 話し方を少しでも間違えれば、絶対にみなちゃんは由良くんのことを嫌いになる。私だって、みなちゃんが付き合う前の誰かに急にキスされた、とかあったらぶち切れるし、その誰かのことも心底嫌うだろう。あ、想像だけで無理。

 ……私がそうなのだから、みなちゃんだって絶対にそうだ。


「まな。ヒデから、由良くんと何かあったことはもう聞いてるよ」


 即行ヒデに『許さない』とメッセージを送る。何をどう伝えたんだ。


「まな、入っていい?」


 私の部屋に、鍵はついていない。だからみなちゃんは、入ろうと思えば入れる。それでも、私の返事を聞くまでみなちゃんは入ってこないのだろう。

 ……みなちゃんに、あまり嘘をつきたくない。嘘にならない範囲で、どうしたらごまかせるだろう。


「まな」


 名前を呼ばれる。それだけで、なぜかまた涙が出てきてしまった。


「……みなちゃん」


 開けていい、と言ったわけではないけど。それだけでみなちゃんには伝わった。

 即座に開くドア、飛び込んでくるみなちゃん、私の顔を見て彼女のほうが泣きそうな顔をする。そうっと伸びてくる手を、ただ受け入れた。軽く抱きしめられて、頬をすり寄せられる。体の力が抜ける。私と同じ体温に、尖っていた心が丸くなっていく感覚がした。

 耳元で、私とよく似たみなちゃんの声がささやいてくる。


「どうしたの、まな。由良くんに何されたの?」

「……嫌なことは、されてないよ」


 だってキスは、嫌じゃなかった。……それが、嫌だ。あんな形の好きな人からのキスを喜んでしまうのは、なんだか違う気がするのだ。


「嬉しいことだったら、そんな顔で泣くわけないよ」


 嬉しいのに、こんなつらい気持ちで泣いちゃうことがあるんだって、初めて知ったんだよ。


「ねぇまな、教えて。一緒に悲しませて、怒らせて」


 泣きそうな声での、お願いだった。

 ……悲しむし、怒るだろうから言いたくないのだ。由良くんのせいでみなちゃんにそんな思いをさせたくない。

 まな、と再び名前が呼ばれる。


「ヒデから聞き出すより、まなの口から聞きたいの」


 ずっとこらえていた泣き声が、ほんの少しだけ出てしまった。息を吸った音にも等しい小さな音を、みなちゃんは聞き逃さない。


「泣いていいから。まなが悲しむなら、私が怒ってあげるから」


 だから、お願い。

 そう言われて、ひときわ強く抱きしめられてしまったら。

 駄目だった。


「ひっ……ふ、ぅっ……」

「うん、悲しいね」

「み、みな、ちゃ……うあああ、みな、みなちゃっ、ひっ、ん」

「うん、まなのみなだよ。ここにいるよ」


 ひたすらに優しい声だった。

 世界で一番優しくて、世界で一番可愛くて、世界で一番大好きな、私の妹。片割れ。そんな彼女の肩に、私の涙がどんどん染みこんでいく。


「……ゆらくんに、きす、された」


 泣く合間に、なんとかそれを伝えたら。

 ぶわり、とみなちゃんが一気に怒りを膨らませたのがわかった。顔が見えなくても、それくらいはわかる。わかるけど、私が悲しむ間、みなちゃんが怒ってくれるのだと言ったから。そのまま、私は泣き続けた。


「……告白は、されてないのね。されてたら、泣くわけないもんね。ありえない、なんでそんなことするの。由良くんがそんな人だと思わなかった。油断してた。ごめん、まな」


 なんでみなちゃんが謝るんだろう。

 あとやっぱりみなちゃんには由良くんを嫌ってほしくなくて、これで伝わるかな、と抱きしめられたまま小さく首を振ったら、ため息のような息を吐かれた。


「まなはそれでも、由良くんのこと好きなんだね。……大丈夫、私は、まなの好きな人を嫌いになったりしないよ。今はただ、怒ってるだけ」


 ほっとしたのがわかったのか、また「大丈夫だよ」とみなちゃんが微笑んだ空気がする。


「でもほんとにほんとに、ありえないなぁ。私の大事なまなに何してるんだろう。謝ってもまなが傷ついたことには変わりない。どうやって許してもらうつもりなのかな。……まなのことだから、もしかしたらもう、許すための条件出したりしてる? うん、そっか。なら私はしばらく許さないね。何を言われても、何をしてもらっても許さない。だってまながこんなに泣いてるんだもん。ひどいことされて、それでも好きだって泣くまなを見て、簡単に許せるほど私優しくない。ごめんね。でもまな、私もいつかは許すから。だからちょっとだけ、私が由良くんに対して嫌な気持ちを持ってても許してね。ちょっとだけだから。まなが怒れなくなる代わりに、ね?」


 微笑みながらも、みなちゃんはぶち切れている。これはぶち切れ状態だ、私にはわかる。久しぶりに、私の妹怖いなぁ、と思ってしまった。

 ……それでも、口調は全然荒くならないのだ。私なんて舌打ちまでして、かなり乱暴に罵ってしまったのに。

 これがみなちゃんと私の違い。やっぱり人は――私は、そう簡単に変われないんだな。みなちゃんに憧れて、みなちゃんみたいになりたくて。それでも私は、私でしかいられない。


 優等生な私は、不良な由良くんとは似合わない。いい子な由良くんとも、こんなに短気で口が悪い奴、似合うはずがない。……恋人として、という意味で。

 どっちにしたって、やっぱり私たちは友達くらいがお似合いなのだ。この距離感を保つべきだ。

 私たちのどちらかだけでも、その距離の内側に足を踏み込んでしまったら、それだけで関係性が揺らいでしまう。……ああ。男女の友情も、壊れやすいんだな。壊したくないなぁ。ずっと仲良しでいて、いつか由良くんの結婚式に呼ばれるような、私の結婚式に呼ぶような、そんな関係でいたい。……私は無理、か。常識的に考えて、自分の結婚式に昔好きだった人を呼ぶとかありえないだろう。


 でも、呼ばれるほうはありえるはずだ。

 ……そのとき由良くんの隣には、どんな子がいるんだろう。

 考えるだけで悲しくなって、さっきよりも大きな声を上げて泣く私を、みなちゃんはずっと抱きしめていてくれた。




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