第19話「電装マシン戦隊解散の危機!天羽院の陰謀を暴け!!」~ストーリー構想など~

・ゼルガはフラディによる召集を受けてゲノムの本土にいた。ブルーナとマックスが捕らわれの身となっており、彼らレジスタンスの面々とつながりがあることを追及されるが、マックスはゼルガと自分は何も関係ない、ゼルガは憎むべき存在だと彼を庇うために敢えて悪態をつく。これにフラディはそれならばゼルガの前で自決してみせろと指摘され、彼は覚悟を決めて銃をこめかみに突き付ける。


・兄上……ゼルガは目の前でマックスが自害する事だけは避けたかった。フラディはお前がマックス達に内通していた罪について、司令官はアルファに託し、用済みのお前が処刑されればよいと考えていたのだが、ゼルガは元一番隊として今こそ期待に応えましょうと進言する。彼は今までの戦いで戦力を温存しており、その戦力を余すところなく前線基地へ送り込むことを約束する。この宣言にマックスは実の弟のやることへ動揺するも彼の意図を察した。さらにハードウェーザーを鹵獲して戦力へ加えるつもりだと宣言するのだが。


・その頃ブレストが二番隊の拠点を落としており残りはジークフリードのみとなった。太陽系の前線部隊を退ければ、あとは自分たちがゲノムでバグロイヤー本部隊と戦うだけだ。だが天羽院が内通しているとの瑠衣のメッセージが気がかりで、この事についてドラグーン・フォートレスに報告する。この話に対してエスニックやアンドリュー達は今までを考えると実際思い当たる節があると彼の話を信じるも、証拠がどこにあるかであった。瑠衣とも連絡が取れず証拠が掴めない。


・そしてイチだが救出された後はドラグーン・フォートレスでリハビリを受けながら療養していた。彼は玲也達に対して自分がバグロイヤーへ味方をしていた事を強く悔やんでいたが、玲也は操られていて引き起こしたことであって、必要以上に自分を追い詰めないでほしいと彼を気遣う。それより天羽院という人物を知らないかとの問うと、彼が自分を操ったアルファがモニター越しに会話していた相手だった記憶があるとの事。そしてウェザーストのデータを調べるとプレイヤーには殺害された仁のデータが登録されており、バーチュアスグループとバグロイヤーに関係がある可能性はあるとの事。そしてテディの分析によると実質ウェザーストのプレイヤーだったと思われる神坂という人物はPAR日本支部に所属していないとの事で、何者かが偽っていたのではないかとの疑念がさらに強まる。アルファと神坂に関係がある、それでバーチュアスとバグロイヤーとの癒着がわかるかもしれない。その時コリンがバーチュアスグループにハッキングを仕掛けた結果バグロイヤーとの通信記録を手に入れたとの事。これを使えば天羽院の陰謀を告発することが出来る……!


・その折、天羽院からの会見があった。その内容は想像を絶するものであった。ワンダースト、ウェザーストとの戦い、そしてリキャストの存在からハードウェーザー同士が戦っている様子からこの戦いはマッチポンプだったとのデマ同然の内容だった。さらにウェザーストの電装の様子をここで流してハードウェーザーが電次元の人間から具現化されるデータであり、電次元の人間同士が太陽系で争って被害をいたずらに広げているとの事。この電次元の人間同士の争いを駆逐しなければいけないと、PARが新たに防衛用の人型兵器サード・バディを開発し地球人たちの手で電次元の勢力を排斥しなければならないと強く訴える。天羽院に先を越された……玲也達は歯がゆい心境であった。


・さらにこのサード・バディの部隊が各フォートレスへ向かっているとの報せが……ここでもし出動でもしてしまえばさらに天羽院の思うつぼになってしまうかもしれない。情報を告発しようにもバーチュアスグループにより情報の送受信がブロックされている。フォートレスから連絡することは出来ない状況……どうすれば真実を告発できるのか。その時マリウスから通信が入った。瑠衣からバーチュアスグループとバグロイヤーの関係を掴んだとの証拠データが届いた。これを告発するのにPARの日本支部こと紅梅長官の元へこのデータを届けようとしているとの事だが、電装マシン戦隊の協力が必要との事。これについて瑠衣がその役目を担っていたが彼女はバーチュアスの刺客に見つかって射殺されてしまったとの事……彼女は既に死んでいたと玲也は悔しさ故拳を握る。だがマリウスも二の舞にさせてはいけない。これに玲也はネクストを使って陸路でPAR日本支部へ向かう作戦を立案する。ネクスト・ビーグルならトランスクロスを駆使して普通の車両としてカモフラージュすることが出来るとの事だった。この作戦をエスニックは採用するがブレーン博士は玲也とリンだけでは危険ではないかと指摘。これにブレーンは有事に備えての護衛が必要だとアイン、メイ、ジャックの2人が抜擢された、そしてマリウスが独自に証拠データを確保していたとの事だが、エスニックは有事に備えて自分たちもデータを用意する事にした。各フォートレスはドラグーン以外はPARに制圧された際の最悪の事態に対して、プレイヤーとハドロイドを地上へ避難させる。つまりアンドリューとシャルはドラグーンに待機する事となるが、そこでシャルはエスニックへあることを相談していた。


・ネクストは地上へ着陸し、マリウスの車と合流した。アインとメイが彼女の護衛を務め、玲也とリンはジャックと共に囮役としてネクストを走らせる。それも彼女の車に偽装した上、車内にマリウスがいるように見せかけてだ。そしてコリンが渡した証拠データでも告発の材料に使えるとの事で、玲也とマリウスの車がそれぞれ別ルートを通りながら紅梅長官との合流ポイントへ向かう。この囮役の任務を玲也は何とかこなし、彼が追っ手をおびき寄せている隙にマリウスが紅梅長官との合流に成功し、データを無事渡したとの報せが入った。彼らが無事逃げ伸びてくれることを祈る玲也だが、エスニックから現在大気圏外で戦闘が発生しているとの報せが届いた。それはビャッコ・フォートレスがPARに鹵獲されようとしていた時、リキャスト・バーストらバグロイヤーの一番隊が接近してきたとの事。玲也はゼルガがもしかしてこの状況を察して彼が芝居を打っているのではと考えると、エスニックもまたその可能性はありうる、ビャッコ・フォートレスを救う口実でそのまま電次元ジャンプして現場へ急行せよとの事だった。


・しかし、追っ手の放った銃弾がトランスクロスに被弾。これによりネクストもカモフラージュは見破られてしまう。早くネクストを電次元ジャンプさせて脱出させなければいけないが、電次元ジャンプするのに怪しまれることがないようにもっと距離を取らないといけない。その時ジャックが足止めせんと重火器を手にしてネクストから飛び出して単身で応戦。これに追っ手たちの足は止まるのだが……ジャックが戻ってこない事に玲也はまさかと察しながら、位置を突き止めた時にガードレールから脱線して崖から転落したと見せかけて、電次元ジャンプを果たすのだった。


・そして戦域ではリキャストとフルーティー部隊に対してイーテストとヴィータストが応戦する。これにネクストが到着しヴィータストとコンバージョンを果たす。最も玲也はゼルガたちがサード・バディをあくまで仕留めずに退けている様子から、こちらも極力手加減しなければと、アサルト・スタンバーで応戦し機能停止にとどめる程度に攻撃する。最もアンドリューとゼルガは例外的に怒涛の勢いで攻防を繰り広げていた。アンドリューはゼルガに対して「てめぇが何考えてるかわかんねぇが、今はガチでやらなきゃいけねぇからな」とグレーテストエッジを振るい、リキャストを切りつけんとする。この様子にゼルガは「互いに苦労する立場だ」と彼の本気の芝居に敢えて付きあう事にする。この戦乱の間にビャッコ・フォートレスがPARの捕捉から逃れたことを確認できた。


・それから紅梅長官によるバーチュアスグループとバグロイヤーの内通が暴露され、天羽院の悪事はとうとう世間へ露呈する事となった。だが天羽院はこの事について「別にバレようが問題はない」と開き直っていた。それも彼自身が実際バグロイヤー側の人間だと世間に公表。その上ハードウェーザー・ワルキューレストに搭乗して現れたのだ。このワルキューレストは天羽院だけでなくハドロイドとして搭乗しているのが……羽鳥秀斗、玲也の父だ。


「父さん何故……⁉」


玲也が動揺するさ中アルファら二番隊の部隊も襲い掛かってきた。ゼルガへ「何を抜け駆けしている」とアルファは怒気を発しながら専用のバグレラでネクストに迫り、アイゼンデネブラーでネクストの腕は切断されてしまった事でヴィータストを手放してしまう。ロボット形態へ素早く変形して体勢を立て直すのだが、シャルはアルファもゼルガと同じ玲也が言う手加減して襲い掛かってくる者ではないかと誤認しおり、彼の放つパテルスジェルに動きを封じられてしまう。電次元サンダーを放ってパテルスジェルを粉砕せんとするネクストだがアルファの攻撃の方が早い。だがリキャストはイーテストを突き飛ばしてすぐさまヴィータストの元へ急行。その際アルファにもナイファーを突き刺し彼がひるんだすきに戦線へ離脱。アルファは彼に阻まれた事へ納得がいかない様子ながら今は撤退する事を選ぶ。シャルが拉致された……だがそれと別に玲也は父がバグロイヤーに与していた事にただ茫然とせざるを得なかった。

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