第98話デモンズソウル

ある日のこと、弟が薄笑いを浮かべながら、

僕の部屋に、入ってきて、こう言いました。

「兄ちゃんは、グロイゲーム好きでしょう?。

そんな兄ちゃんに、このデモンズソウルというゲームを貸すから、

やってみてごらんよ。」

僕はグロイゲームに、耐性があるだけで、

グロイゲームが、好きな訳じゃないんだけど、

弟がせっかく勧めてきたゲームだし、

何もやることが、なくて暇だし、やってみるか!。

という感じで、デモンズソウルというゲームを始めました。

ゲーム開始直後に、いきなりつまづいてしまいました。

青く光っている奴が、敵キャラだと思って攻撃していたら、

反撃を喰らって、すぐにゲームオーバー状態に、

様子を見に来た弟に、「ここにいる人たちは、基本的に、

みんないい人たちだから、攻撃なんかしちゃー、ダメだ!。」

と怒られて、最初から、やり直す事になりました。

ゲーム内容は、悪魔を倒して、悪魔の魂を集めて、

レベル上げをしたり、買い物をしたり、

でっかい悪魔の魂を魔法使いのおじいちゃんに、

渡すと色々な魔法が、覚えられます。

このゲームは、全体的に、難易度が高めで、

すぐにゲームオーバーになります。

弟に言わせると、「難易度が高い難しいゲームを求めるコアなユーザーには、

このゲームは、評価が高いんだ。」とのことです。

片手剣と盾を装備して、戦っていたら、

弟に、「盾を全然、使ってないじゃん。盾を使わないなら、

盾なんか、装備する必要性は、ないな。よし!すぐに魔法が、使えるように、

盾を装備から、外して、ステッキを持たせておこう。」

こうして僕のキャラは、半分剣士で、半分は、ハリーポッター化しました。

印象に残っているステージは、牢屋みたいなステージです。

牢屋の中を探索していると、有名な拷問道具の鉄の処女が、置いてありました。

鉄の処女を開けると、中から、血まみれの死体が出てきました。

死体が光っているので、調べてみると、アイテムが手に入ります。

なんて趣味の悪い宝箱なんだと思いました。

鉄の大きな鳥かごみたいなものの中に、閉じ込められている男を助けたら、

デモンズソウルの攻略本を見たら、この男は、快楽殺人鬼で、

拠点にいる人間を主人公以外は、皆殺しにしてしまうと書いてありました。

僕はあわてて、男をすぐに斬り殺しました。

ユーチューブのプレイ動画を見ていたら、

みんなオンライン対戦で、殺し合いの対戦をしています。

これは、RPGゲームじゃなくて、対戦格闘ゲームだなあと思いました。

途中でゲームが、あまりにも難しすぎて、

息抜きにエキサイティングプロレス6というプロレスゲームをやっていました。

弟が様子を見に来て、「あれっ!?デモンズソウルが、プロレスゲームみたいに、

なってるぞー!。ねえねえ兄ちゃん、あれはなんていうデモンズ?。」

僕は、「あれは、レジェンドキラーというデモンズだよ!。

たくさんのレジェンドのデモンズをキラーしているから、

相当なソウルをため込んで、いるに違いない!。」というと、

弟は、「その割には、体の線が細いぞー!。こいつ、もう飽きやがった。」

何回か挑戦して、何体か、ステージのボスを倒しましたが、

難易度が高すぎて、全クリはできませんでした。

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