第29話 トキのお勧め

《行くにゃああ!》


翌日、またライトに連絡し、別PTを作成。今日はトキお勧めのダンジョンに行く事にした。みんなのレベルは・・・


シルビア ニンゲン 男 Lv.93 ウェポンマスター Lv.24

レイ ワーキャット 女 Lv.83 モンク Lv.20 アコライト Lv.50[+9]

ユウタ 男 ワードッグ Lv.71 プリースト Lv.9 セージ Lv.4

サクラ 女 ドラゴ Lv.114 バーサーカーLv.29

エレノア 男 エルフ Lv.64 アルケミスト Lv.5 ウィザード Lv.3

トキ 女 魔族 Lv.143 ハーベスト Lv.36 ナイトウォーカー Lv.31


相変わらずおかしいのがいるが、エレノアも大分上がっている。こいつら寝てるのか・・・?


《元気元気!行っくよおおお!》


レイも叫ぶ。寝ろ。それ絶対徹夜明けテンションだろ。


《制限は70でかけるぞ。ん、何だこの難易度っていうのは。これを上げると、敵のレベルが上がるのかな?》


《拉致されてた時は、5でやってたにゃああ。1でいいと思うにゃああ!》


おー、珍しく安全策。そりゃ、手慣れた廃PTと違って、このPTじゃできる事は知れてるからな。制限70、難易度1と。


《よし、行くぞ!》


ぐー!


中に入ると、リビングメイルが2体、リッチーが1体、エンジェルナイトが向かってくる。


サクラとレイが斬り込む。後ろからトキが続く。


エンジェルナイトが防御の魔法を発動させる。リッチーが詠唱をする。俺は疑似月弓を構え、矢を放ち、リッチーの詠唱を牽制する。レベルが下がった関係上、魔力に余裕がなく、魔力の矢を撃ち出したり、奥義を使うのは難しい。


サクラがリビングメイルの剣を、腕ごと斬り飛ばす。トキがリッチーの首を刎ねた。エンジェルナイトがトキに斬りかかろうとするが、エレノアの魔法が発動し、エンジェルナイトが消し炭になる。ユウタの補助魔法が発動し、魔力気力の自然回復速度向上のバフがかかる。レイのバフが発動し、メンバーのステータスが上昇。サクラの攻撃がリビングメイルを両断。エレノアの魔法が残るリビングメイルを焼き尽くした。


流石にトキが育成されてる廃PT御用達の洞窟。敵がかなりの強さだ。敵のレベルが+40くらいある気がする。これで難易度1とか、その廃PT凄すぎだろう。よほど装備がいいのだろう。でも危なげなく敵を倒せている。


しばらく進むと、大部屋に出る。4方向に続く道。みんなの足が止まる。さて・・・どっちの方向に進むか。


《この辺?》


レイが真ん中あたりに立って聞く。


《そこに水があるから、こう、囲うように・・・少しずらしてこの辺かなあ?》


ユウタがちょっと真ん中からずれた辺りで止まって言う。


《ちょっと見てきたけど、こういう構造だったのでこっちからこう持ってきて》


トキが意見を出す。待てお前等まさか。


《ここですね。じゃあ準備しますか》


エレノアがユウタと向かい合って立つ。


《・・・トレインは・・・この強さの敵だと・・・危ない・・かと・・・》


《俺は安全が欲しいんじゃない、冒険がしたいんだ、と、かつて英雄が言ってたそうにゃ》


《いい言葉ですね!》


レイが食いつく。いや、俺も昔似たような言葉言った事あるけどさあ!まあ、楽しそうなのは確かなのでやってみるか。


5体程引き連れて、広間に入る。他のメンバーは・・・5体、5体、レイは20体。さて、雷の魔法がどこまで効くか・・・



敵を貫く光の柱が幾つも上がる。数体撃ち漏らし、生き残りが出たが、各個撃破した。何か魔法がバージョンアップしてる。


そのまま2時間程狩りを続け、入り口に引き返して脱出、固定PTに戻って解散した。最終的には50体くらい一度に処理してた。何かみんなのトレインスキルが上がってる気がする。俺はぼっちだったから、PTプレイ慣れてないんだよなあ・・・

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