第26話 制限ダンジョン

次の日ログインする。みんな適当にぶらぶらしているようだ。


*《こんばんは〜》


挨拶する。


*《こんばんは〜》

*《シルビアさんこんばんは〜》


みんな挨拶を返してくる。


*《昨日ダンジョン前、ですね。すぐ行きますね〜》


いや、集合かけた訳ではないのだけど。まあ、一緒に遊ぶのは悪くない。で、昨日のメンバーが集まる。


《今日は制限ダンジョンに行ってみようか?レベル上げには向いてる。レアは期待出来ないけどね》


《制限ダンジョンですか?行ってみたいです》


レイがはいは~いと手を挙げる。


*《ライトさん、おられますか?公平したいので、一度PTを抜けたいのですがいいでしょうか?また後でウィスしますので、誘っていただけますか?》


*《分かった。終わったらウィスを頂戴。制限ダンジョン?》


*《そうです。お勧め有りますか?》


*《そうだねえ。街の北東に試練の塔と言うのがあるから、そこがいいかな。10、20、30のコースがある。後は、西に、湖の洞窟と言うのがあって、これはまだ早いけど、70くらいまで対応してる》


*《ありがとうございます。それでは、また後で》


<PTを脱退しました>


「じゃあ、PTを抜けて。抜けた人から誘いますね」


「は~い」


新しいPT、『こーへー』を作り、他のメンバーを誘う。


シルビア ニンゲン 男 Lv.62 ウェポンマスター Lv.12

レイ ワーキャット 女 Lv.54 モンク Lv.3 アコライト Lv.50[+1]

ユウタ 男 ワードッグ Lv.41 アコライト Lv.39 メイジ Lv.22

サクラ 女 ドラゴ Lv.63 バーサーカーLv.14

エレノア 男 エルフ Lv.36 メイジ Lv.31 マーチャント Lv.19

トキ 女 魔族 Lv.81 ハーベスト Lv.33 ナイトウォーカー Lv.21


んんん・・・?なんか色々高いような・・・特にトキ。


《改めて見ると・・・僕レベル低すぎますね。すみません・・・》


エレノアが謝る。


《いやいや、早い方だよ・・・と言うか何でみんなそんなに高いの?》


昨日寝たのが22時、今が19時。昼間も普通にゲーム出来たのかな?


《んーっと、21時間あれば、ちまちまやってこうなりましたよ?》


レイが小首を傾げる。寝てない・・・だと・・・?


《わたしゃちゃんと仮眠したぜ?食事もとったしお風呂も入った。15時間くらいだな》


サクラが指折り数えながら言う。それでも多いからな。


《こっちは昔の知り合いに見つかって拉致されただけにゃー》


トキが首をふりふり言う。


《まあ、レベル差が開いた訳だけど、説明には都合いいかな。制限ダンジョン、の説明をするよ。制限ダンジョン、って言うのは、最初に決めたレベルを上限に、そのレベルを超えている場合は、レベルが下がる。例えば、うちのPTが40のダンジョンに入ると、エレノア以外は40レベルになる》


《制限ダンジョンのメリットは、幾つかあって。レベルを揃えられる、経験値を得やすい、安全、だね。レベル80の人が、通常なら40の敵を倒しても僅かな経験値だけど。40レベルの人が倒した時に近いような経験値が、ダンジョン出たときにボーナスとして入る。勿論、差が広がればどんどん、貰える量は減るけど》


《安全、って言うのは、40レベルまで下がって弱くなって・・・殺された場合でも、ダンジョンの外に追い出されるだけで済む。過剰ダメージは、元のレベルに戻ってから計算されるので、その段階で体力が残っていれば死なない》


《最後に、レベルが近くなる件だけど・・・これは、強さが近いから同じように遊べる、ってだけではなく、PTの経験値の公平分配が使える。上と下のレベル差が10以内じゃないと設定出来ない。ちなみに、他に、貢献度に応じて分配される分配と、完全にバラバラな独立って設定がある》


《と言う訳で、40制限のダンジョンに、公平分配の設定で行こうか》


《は~い》


みんな、グーエモを出す。

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