2.登場人物の役割と概形を決める(どうぐ:メモ帳)
役割って言うのは「主人公」「ヒロイン」「メンター」「ラスボス」みたいなやつです。『物語の法則』という本を参考にしてください。要望があったらまとめます。
概形は年齢や性別など主なプロフィール。決めたことが行動に直結します。
脳内↓
「短編だし主人公とヒロイン、あとチョイ役を何人か出せばいいでしょ。チョイ役はプロットに応じて使い捨てればええや。主人公は靴フェチくず男で確定だからあとでいいや。問題はヒロインだな。ただ靴フェチが理解できなくて喧嘩する話だとつまらないもんな。そうだ。いっそ靴が履けない体なんてどうだろう。車椅子とか。ただの車椅子だと靴をはめるくらいはできちゃうから、膝から下とか足首から下がない子なんてどうだろう。靴を完璧にはきこなす美人だったから靴フェチ男に告られたんだけど、事故か何かで今はもう靴をはけないの。自分の美しさに自信を持っていただろうから、車椅子になってからは性格ひねくれちゃっただろうな。物語として取り回しが簡単なように、靴デザイナーか何かにしとくか。デザイナーなら名前は桂由美のもじりだな。使うかわからんけど一応メモっとこ」
メモ帳に出てきたもの↓
【登場人物】
-ヒロイン 桂 亜由
二十代後半の女性。売れっ子のレディース靴デザイナー。
数年前の事故で足首から下がなく、車椅子に乗っている。
気が強い。すぐ舌打ちする。口も悪い。いつも不機嫌そうな顔。
よく車椅子の肘掛で頬杖をついている。育ちはあまりよくなさそう。
不遜な態度は不安の裏返しだったりする。
車椅子で美容室に行くのが恥ずかしくて髪は伸ばしっぱなし。
プライドは高いので外に出なくても綺麗に化粧している。
脳内↓
「で、主人公は靴フェチじゃん? ヒロインは靴を履けないけど、靴デザイナーだから一緒にいるのかもしれないな。車椅子じゃ介護が必要だろうから、一緒に住んで一緒に仕事してる気がする。恋人兼マネージャーだと自然だろうか。真面目系クズがそのまま大人になった感じにしたいな。自分の性癖が異常なのは知っているから、歳の割に達観してるだろう。真面目系クズ感を出すために眼鏡かけさすか。私が機嫌悪いときにやるアレをやらせよう。名前はてきとうでいいや後で考えよ」
メモ帳に出てきたもの↓
【登場人物】
-主人公 沢原 良夜
短大の経済学部を出、二年ほど経った青年。ヒロインの恋人。
ヒロインのマネージャー・プロデューサーとして打ち合わせや事務処理を担う。
靴フェチを拗らせており、靴の履けなくなったヒロインから興味を失くし気味。
普段の性格は穏やかな常識人。
メガネ。眼鏡を外すことで意図的に彼女の表情を見ないことがある。
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