第12話
私は五十嵐先生の生前のご尽力のお陰で元の高校で養護教諭として勤務出来ることとなった。
そう、今もあの保健室の窓からグランドを見ている
「先生、ケガしたから、手当てしてよー」
「どこー?こんなの、大したことないよ
ん?あなた、サッカー部?」
「そうだよ
先生、美人だよね?彼氏いるの?」
「はいはい、余計なこと言わないで、練習戻りなさい」
ガラガラ
「静香先生、ケガしたんで…
あっ、お前!練習さぼんなっ」
「やべっ監督!失礼します」
「あいっつ…静香、何か言われてないか?」
「フフフ、彼氏いるの?だって」
「やっぱ、高校はダメだって、幼稚園に戻れって。
ってか、何で旧姓なんだよ。五十嵐先生も余計なことすんなよなぁ」
「大丈夫よ。翔みたいな高校生いないから。一緒に働くんだから生徒たちにはわからないように旧姓の方がいいでしょ?」
「はぁー」
「っで、吉沢監督、見せてごらん?
あれ?ケガなんかしてないじゃない」
「ハハハ、選手じゃないからケガはしないか」
「もう〜」
翔はいくつもクラブチームの誘いを断り、
母校のサッカー部の監督になった
この場所でまた、走りたかったから…だそうだ
「なぁ、静香、ほんとに、ここで働くの?」
「しつこいわねぇ。
あっ、でも、しばらくお休みしないといけないかも」
「休み?」
「…産休だよ」
「産休?って…えー!」
「声おっきぃよ」
「マジかー」
「翔もパパになるんだよ」
「おっ、おー」
「大丈夫ぅ?」
「まかしとけっ」
俺達はまた、ここに戻って来た
人生を道にたとえたとしたら、
真っ直ぐな道、曲がりくねった道、デコボコ道、いろんな道があると思う
時には進めなくて、
立ち止まったり、
後戻りすることだってある。
でも、いつでも、どんな時も太陽は同じところにあって、進み行く人を照らし続けてくれる
曇り空や雨空の日があったとしても…
必ず、また光り輝く
俺は静香の太陽でありたいと思うし、
きっと、静香は俺の太陽だと思う
everlasting truelove
Forbidden Love~禁断の恋~ ノン❄ @non_non129
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます