第2章
第1話
静香と再会したChristmasから2年の時が流れた
「ねぇ、明日のChristmasお友達の家で一緒にどう?ってお誘いがあるんだけど」
「ふーん」
「ダメ?」
「んー、別にいいけど」
「…わかった、断っとく」
「はぁ?俺行かないって言ってないじゃん」
「うん、でも、やっぱり翔と2人での方がいいよね」
「まぁなー、静香がそうしたいなら」
「うん!そうしたい。
じゃあ、明日は家でいいよね?
早く帰れる?」
「明日はミーティングだけだから、大丈夫」
「わかった。御馳走作って待ってるね」
気乗りしない時は「ふーん」って返事するところ、昔っから変わってないね。
一気に笑顔になった彼の横顔を見てると私まで嬉しくなって、頬に触れるだけのキスをした
「うわっ」
「そーんなにびっくりすることないじゃない。フフフ、翔、可愛いなぁーって思ったのよっ」
「バカにしてんだろ」
「しーてーないよー」
「むかつく」
「ンンっ、はぁ、くる…しい」
肩を引き寄せられて唇を塞がれる
どんどん深くなっていくキスに胸を押した
強引なキスも…変わらないね
彼と同じ時を過ごせば過ごすほど
心が引き寄せられていく
私は初めて会ったあの日からきっと、あなたの魔法にかけられたのかもしれない
.
.
.
.
「翔…」
俯いて俺のTシャツの裾を引っ張ってる静香。
年上ぶったかと思うと急に可愛くなんだからたまんない
「なーにー?」
「やっぱり、もう…いいっ」
「ほんとに、いいのー?」
首を横に振って上目遣いで見つめる彼女
……負けた
「ズルいよなぁ静香は。
よいっしょっと」
ベッドに沈め、火照った頬を撫でると、
潤んだ瞳で見上げる彼女が囁くように言う
「翔…ほしい。 愛して…ほしい」
静香の言葉が胸の中心を熱くする
俺の首にしがみつく細い腕をほどき、指を絡めて握りしめる。
強く深く繋がると握った手にギューッと力がこもった。
「しょ…う」
「ぅん、いい…よ」
まだ離れたくなくて、汗ばむ彼女の額を拭うと優しく微笑むんだ
幸せって、こういうこと言うんだなって泣きそうになった
グイっと静香の身体を起こして繋がったまま座った
「やっ、また、んんっ」
「もっと…だよ」
ユラリユラリユラリと前後に動くと、彼女の高い声が耳元に響いた。
何度、身体を重ねても、もっと、もっとと思うんだ
それは昔も今も少しも変わらない
腕の中で寝息をたてる静香の瞼に唇を寄せた
「静香は…幸せか?」
そう問いかけても、返事のない眠る彼女の柔らかい髪を抱え込むように抱きしめて、
俺も目を閉じた
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