第4節 ③
「さて、ここから本題なのだが――うむ、結論から言おう。ワタシが死にかけたのはキミのせいだよカタハギギコーくん!」
「はい?」
「そんなアホを見るような目を向けないでくれたまエ! キミが依頼を受け、捕縛か駆除に失敗した
「……なんで僕が、
「なに、簡単なことだヨ。ワタシがこの街に足を運んだのはつい最近だガ――それでも『化物を見た』『何か危ない薬物が出回っている』という噂は耳にしていル。この街でそのような噂が立つとすれば――
「…………その通りですよ。悪かったですね」
「いーやいヤ! 私は別にキミを責めているわけではないヨ! ただただ因果関係がハッキリしている事実を述べているだけサ!」
僕も悪いがあんたの性根も悪い、と劫は言いたくなったが黙っておくことにした。
「ま、しかし――キミが失敗したのは、ワタシにとっては最悪だったが、キミにとっては幸運だったヨ。なにせあのまま
「……真実? あなたの説明を聞く限り、失踪した女性が
「うむ、キミが辿り着いたその真実は間違っていないだろウ。けれど、それだけでは真実は半分なのだヨ。カタハギコーくん。キミにとっては、少し胸がクソ悪く話かもしれないガ……それでも聞くかイ?」
「……聞かない、と言っても勝手に語るでしょう。あなたは」
「ふっ……よくわかってるじゃないカ。それじゃあ、聞いた上で――この依頼を完遂するかどうかを決めるといイ」
自称探偵は、語りだす。とある女性が失踪した出来事についてと、
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