知能指数105(世界一)の賢者の国・日本の人たちの難易度のやたら高い選択について←2024年衆議院議員選挙の結果について(前編)
インフレは政権与党に不利に働く
この世界共通の真理がモロに当てはまった2024年10月27日の衆議院議員選挙の答え合わせの時間がやってきました。正直、エラい迷惑な結果になりました…ಠ_ಠ;
将来の展望が見えないほどに混迷する危機的な状況に陥っています(涙
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まず選挙の外観を日本経済新聞のデータなどから見てみます。投票率は53.85%で前回2021年の55.93%を▲2.08下回る戦後3番目の低さでした(ちな、戦後最低の投票率は2014年の52.66%)。過半数は233議席で議席は以下の通りです。
「党名 公示前議席→獲得議席数(得失)」の順番です
自民 247→191 (−56)
公明 32 → 24 (−8)
立憲 98 →148 (+50)
維新 43 → 38 (−5)
国民 7 → 28 (+21)
共産 10 → 8 (−2)
れいわ 3 → 9 (+6)
社民 1 → 1 (±0)
参政党 1 → 3 (+2)
日本保 0 → 3 (+3)
無所属 23 → 12
なお自民は公示前に自民党籍を離脱した後の数であり無所属の数人の中に元自民議員がいる事と、国民民主は比例得票数が多すぎて本来は+2の30人当選だったものの、この内の二人分を他党候補者に譲っての28人とのことでした。
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事前調査で自公過半数割れの予想通りの結果でしたが、自民の負け数が想像以上でした。議席マイナス数は▲56ですが、裏金問題などで自民公認を受けられなかった元自民党籍議員 (無所属から出馬)の数を入れると実に▲65議席という大敗北です。最も左派系メディアの予想でさえ197議席の予想でしたから、それ以上に負けまくったという自民潰滅という歴史的大敗北です。
与党・公明党もまた大損害です。全戦力の1/4を喪失しただけでなく祖業の地である大阪・兵庫の6区において大阪の4区全てで敗北。特に副幹事長の佐藤しげきが討ち死にしただけでなく、石井啓一代表もまた埼玉14区で敗北。重複立候補していなかったために失職し、党幹部二人が敗死で執行部消滅という2008年の民主党政権発足時以来の大敗北となりました。
立憲民主は大躍進です。主に東日本地域で獲得議席数を大幅に増やしました。事前予想通りです。
維新は関西で着実に勝利したものの、それ以外の地域では全く伸びず、むしろ党勢は後退。事実上の敗北です。
日本共産党もまた深刻な敗北です。今回も負けて議席を減らしました。支持者は年寄りが多く、若年層の支持が殆どありません。よって党勢は明らかに退潮で復活の見込もありません。
他方、国民民主は最大の勝者です。議席4倍増なだけでなく、比例においてあまりに多くの得票があったため本来は30議席を確保していました(よって2議席を他党に譲るようです)。野党第三党に勇躍して大勝利です。
れいわもまた3倍増です。特に国民民主とれいわの二党は20-30代の若年層の支持率が非常に高いのが特徴です。
他に象徴的だったのは保守系の勝利が目立ったことで、参政党は三議席に3倍増。そして作家の百田氏率いる日本保守党は三議席を確保しています。この二党の特徴は有力な(つまりまともな)経済政策がないにも関わらず支持者数が多いことで、これはまかりなりにも「貧乏人を救う」的なことを言って票を集めている山本太郎・左翼のれいわとの大きな違いです。よって参政党党首・神谷と日本保守党党首・百田のカリスマ的人気に負っている所が大きい「個人商店」という政党です(れいわも山本のカリスマに負う所は大きいのですが…)。また陰謀論系政党とも言われることがありますが、立憲民主党にだって原口はじめ複数人の反ワク・反ウクライナ系陰謀論者が公認されていることを見れば「参政・日本保だけを責めるのは差別」とは思いますね(爆)。
※ ※ ※
次にもう一つ、比例代表における全国各得票数を見てみましょう。
「党名と比例での表獲得議員数 2024年獲得票数(2021年獲得票数)【2024年得票獲得%←同2021年】」です。
自民59 1458万2630 (1991万4883)【26.75% ←34.66%】
公明20 596万2929 ( 711万4282)【10.94% ←12.38%】
立民44 1155万8484 (1149万2115)【21.20% ←20.00%】
維新15 509万1920 ( 805万0830)【 9.34% ←14.01%】
国民17 616万6018 ( 259万3375)【11.31% ←4.51%】
共産 1 336万2763 ( 416万6076)【 6.17% ←7.25%】
れい 9 380万4983 ( 221万5648)【 6.98% ←3.86%】
社民 1 93万4481 ( 101万8588)【 1.71% ←1.77%】
参政 3 187万0244 【3.43%】
日保 3 114万5186 【2.10%】
とはいえ、実はこの数字は「あまり意味はない」数字です…m(_ _)m
全ての有権者が比例と選挙区で同じ党の候補者にいれているわけでもなく(1人区には候補者を立てられない政党の方が多い)、また前回と今回とでは投票総数も違いますし、選挙区の区割りが変更された地域もあります(たしかに比例は全国区ですが…)。全員が比例で選ばれるわけでもないばかりか重複立候補者もいます。なにより比例配分の結果でもあるわけで、前述のように国民民主は比例名簿以上の各得票数があり、これを他党に提供もしています。なのでこの数字では有権者の政党の傾向や好み・他党間との単純な比較には使えないと思われます。得票総数は比例だけの数字に過ぎないことも重要です。そこで大まかな傾向だけを、使えそうな数字から考えてみます。
それが「前回と今回との各党の得票数の差」です。
前回と今回の得票総数の差を見ると自民党が前回より500万票も逃げている反面、ボロ勝ちした立憲民主は(比例においては)ほぼ横ばいなのです。このことから以下のことが言える可能性があります。
①投票率があがれば野党が勝つ…というのは幻想
②自民支持層の一部が他党に逃げた
③立憲民主は支持が増えたから勝ったわけではない
①に関しては左翼ツイッタラーなどがよくいうことですがむしろ逆で、日本の場合は「反自民」はほぼ必ず野党に入れる反面、現状維持派は積極的な投票行動を取らず、この現状維持派の多くが自民党支持層とダブっている可能性があるということです。このため野党は投票率が低いと組織票もしくは岩盤支持層の固定票の重みが出てくるというわけです。これは前回、豪州などの投票が半ば義務化されている国では必要以上に与党(その時々の政権党)の得票率が伸びることが多い…という経験則にも一致しています。
また②もこの延長上で、自民総裁選において「安倍路線の継承」を強く打ち出す保守系の高市が石破に負け、石破が自民党内の安倍派を裏金問題にからめて粛清した「汚い裏切り者」と見たことから、自民党には入れずに棄権もしくは維新・国民・参政党や特に日本保守党に流れていったのではないかと推測出来ます。
こうした「政治的保守派」〜特に故・安倍氏支持者の他にも、安倍氏の財政拡張主義「アベノミクス」の支持者もまた国民などへと逃げたのではないでしょうか? こちらの自民支持層は政治的な立場よりも経済的視点を重視した主に「財政拡張派」であり、この人たちは石破が当初掲げていた「財政均衡(緊縮財政)「増税(国債削減)」「金利上昇(物価高)」という「民間をダメにする政策」に強い反感と不信感を抱き、財政拡張的な国民やれいわなどへと逃げ出した可能性があります。
つまり石破は「アベノミクス」というデフレ脱却を目指した「新しい自民党」をひっくり返してデフレ期の政治に戻そうとした「使えない自民党」と見られたために、安倍政権以後の自民党を支えた政治的保守と経済的支持者という二本の柱を失ったということでした。
このことから「自民党の自滅戦」が今回の選挙のキーコンセプトで、特に立憲民主は支持が爆増したから圧勝したわけではないという③の結論に至ります。これは1人区でも言えそうなことで、自民vs野党だった場合、「今回は自民にはいれない」という「逃げ自民」の傾向が出た可能性があるということです。
この他の着眼点としてやはり参政党と日本保守党の存在があり、どちらも比例は今回が最初です。そして日本の比例選挙は一般に極右・極左勢力が伸びないようにかなり高いハードルとなっていて、だいたい75〜80万票以上でないと議席は獲得出来ないのが経験上わかっています。この厳しいハードルを、特に結党一年程度の日本保守党が一気に3議席を奪ったという事はある意味驚異です。「左の山本・右の百田」という感じで、日本でもある程度は右寄りな政党が出てきたという多様性が生まれた選挙だったと言えます。ただし参政・日本保は「安倍なき自民の敵失」によって勝った可能性が大なので、今後、れいわのように伸び続けるかは疑問です。
選挙は常に「有権者の懐を豊かに出来るか?」という「国民経済」の問題だからです。カネの話が出来なきゃ、人は集まらないということです…m(_ _)m
※ ※ ※
さて、これらの結果を踏まえて、今後について雑感してみます。正直、大混乱していて「わかりません」。
分かるか、こんなの?!
当てられるワケないわ!? 前代未聞よ、この状況…┌(_Д_┌ )┐
…と言い訳した後で、一番有り得そうな展開を少し述べようと思います。
まずは総選挙から30日以内に首班指名をせねばなりません。総理大臣を議会で信認するということで、これが一番重要です。理屈から言えば議会の過半数を抑えた勢力が全員一丸となって誰かの名前を書けば、その人が総理になれます。
今まで自公は合わせて過半数を抑えていたので総理を選ぶことができました。自公の場合は最大政党の自民党の党総裁を首班指名候補者とし、公明も同調して推薦したので自民党総裁が総理になれ、彼が主導して組閣することができた…というだけのことです。皆で「安倍」とか「菅」とか「岸田」と書いたので、結果として自公政権が成立したのです。では今回は…?
○自公政権の事情
…ところが今回は違います。自民党があまりにブザマに大負けしたために自公合わせても215人にしかならず、過半数まで18人足りません。そこで公認候補から漏れた「その他無所属」の元自民党当選議員および自公連立政権についてくれそうな人を探してみようにも、そもそもが12人しかいないのです(爆死)。全然足らないのです(爆笑)。
これがいまなお、元自民党議員で今回当選した「無所属」議員を復党させない理由です。もし復党させることで過半数の233人を超えるのなら今すぐ復党させていたでしょうが、自民が(愚かにも)あまりにも負けすぎたために何やっても人数が足りず、こんな状態で復党させても自民党も無所属議員もマスゴミから袋叩きにされるのがオチです。それはただでさえ少ない石破政権および自民党の支持率のさらなる低下を招いてしまう愚策だからです。
さらにこの「無所属」にも問題があり、元立民の松原のような人もいるため全員が「石破」と書いてくれるかは疑問です。それどころかこの中には世耕のように(元自民党幹事長の)二階の息子を蹴落として勝ち残った猛者もいれば、元テレビ朝日(Net)のキャスターだった三反園訓(鹿児島2区)のように、仁義なき保守分裂選挙で「石破の盟友」とされている
なにより今回、石破は安倍派・麻生派を中心に激しい恨みを買っています。本来ならば、この大敗北の責任を今すぐにでも取らせたいでしょう。少なくとも落選議員たちは「裏金問題で自分を守ってくれなかった」と石破を憎んでいるでしょうね(爆
○野党の事情
…しかし野党も大混乱です。野党第一党は立憲民主なので「野田」と書かせて政権奪還を目指したい…はあるでしょうが、参政党と日本保守党は書かないでしょう(笑)。なにより、彼ら以外の立民+維新+国民+れいわ+共産+社民を合わせても232人にしかならず、一人足らないのです(爆死
なるほど、無所属に元立民の松原仁を加えれば政権奪還はできるでしょうが、しかし防衛・安保・経済政策やそもそものイデオロギーが余りにも違いすぎて、まとまるように思えないのです。立憲と維新は互いに相手を罵倒しあうほど仲が悪く、立民と国民は憲法と財政という基幹部分の不一致から分裂したのです。れいわと共産・立民(の左派)は同じパヨクでも内輪もめするほど仲が悪く、実際、東京都知事選挙では立民の蓮舫に対して「党利党略のファシズムとは与しない」と山本太郎が言い切っています。これは共産・立民左派とれいわが既に「縁切れ」していると考えるべきでしょう。
共産党とて他の全ての政党の悪口を言いまくって足を引っ張り利用しようとするだけの勢力で、全ての勢力と仲が悪いだけでなく特に維新と全く合いません。しかも共産党の現在の党首の田村は傲慢で尊大で非常に評判が悪いようです。以前の志位さんのような「共産党だけど志位さんは別」というほどの尊敬を受けてもいません。
この状態では野党がまとまる可能性は非常に低いと思われます。
もし立憲民主が野田政権を建てたいのなら、維新と国民に譲歩する何かが必要ですが、特にわがまま放題でしかも負けた維新・馬場に譲ることに抵抗はあるでしょう。国民・玉木を協力させるためには立民は野田氏の「財政再建」「増税」という緊縮財政を撤回させる必要があり、しかも国防においては憲法改正派の維新と国民に立憲民主が譲歩した場合、逆に共産・社民・れいわとの関係をどうするのか?…という問題が出てきます。共産とれいわにも「手土産」を用意しない限り連立はありませんし、共産・れいわ・社民が憲法問題で譲歩する可能性はゼロです。
しかも万年野党の立民には持ってる手札が少なく、実績ではむしろ維新に負けます。維新は関西地域で圧倒的な支持と実績を持ち、しかも単独で多数の自治体を管理運営できる政党です。仮に維新・国民・れいわには「積極財政」を、共産・社民(とれいわ)には憲法九条擁護を…という話を持ちかけても、維新や国民が「じゃ、国防案件は共産やれいわや社民に譲ります」というとは思えません。特に維新・国民は野党2・3党なのだから、死にかけてる共産党や社民党に譲る必要が全くないのです。れいわも山本はじめ狂人に近い振る舞いも多く、支持者の異常さはまさに現代の「赤いナチス」のような不気味さもあり、政権与党に組み入れる事自体に抵抗があるでしょう。信用できないということです。ここに野党同士のこれまでの感情的なしこりがあるのです。
全ての野党連中は、この数字の計算がわかっているので「図々しいお願い」をしてくることは確実です。立民もせいぜい数がギリギリという厳しい状況=足元を見ているからです。本来、連立政権を組みたいなら、彼ら「泡沫野党」の方が立憲民主にすり寄ってこなければダメなのです。てか、立民以外の野党が譲って初めて連立政権ができるのです。しかし立民は今回、圧倒的な勝利とは程遠く、「無力な弱者」の中では一番マシだった…程度の存在であり、これでは組閣自体が難しいか、政権奪還しても空中分解するのではないでしょうか?
なにより維新も国民も「誰にもつかない」と言い切っています。これは政治用語で「貢ぎ物もってこい」ということです(爆)。貢ぎ物とは「安定した長期政権が可能な環境」と「自らの政策を実行できる=有権者にアピールできる政治資源」のことです。そんなものを立民(や共産・れいわ)が持ってるとも思えず、逆に馬場や玉木は立民に譲る必要のない人たちです。弱者に譲って埋没するよりも、小さいながらも独自性を出す「一国一城の主」の方が次の選挙での党勢拡大の観点や、なにより「自分を高く売りつける」ことが可能になるからです。ここに、新興勢力の極左・れいわの山本も同じくらいに我が強くて算段高いというのなら、立民にはよっぽどの何かが必要ですが、維新・国民・れいわを丸く収める「貢ぎ物」がこの世にあるとは思えません。特にれいわと国民民主は本気で「自分たち(だけ)の政権を作る」と考えているフシがあります。貢ぎ物になびかない可能性もあるほどです…
このためには、そもそも立憲民主が政権奪還のために十分な根回しや調整が必要だったのですが、実際の選挙では候補者一本化などはやっていません。また野田氏が「政権奪還したら何を一番最初にしたいか?」という問いかけに
健康保険証を紙で発行する(←マイナ化を当てこすったもの)
…と答えて呆れられたという
実際、立憲民主は日本共産党を切ったために「じゃ、安心して立民にいれよう(笑顔」という、保守を含む広範な国民の信頼感を得たと思われます。前述のように比例区での票にはそんなに結びついてはいないかもしれませんが一人区では「パヨクでないから立民にいれよ」みたいな人たちが結構いたと思います。これでは共産党を組み入れるのも難しく、何度も言うように、そもそも何をやっても過半数に足りないのです。要するに、立憲民主党が前回の政権獲得時のように圧倒的な得票を獲得することができなかったことが最大の
○自民と公明・維新・国民の関係
…驚くべきことに、自公同盟はこのまま維持されそうです。公明党は自民のせいで数を減らし、石井代表まで死んだにも関わらず、泥舟の石破と心中するつもりのようです。これは反安倍・反清和会だった非主流派の石破が公明党に近く、両者が良好な関係だったことが理由です。なのでこの期に及んでも公明党は石破から離れる気はないようです。もちろん、この敗北は一時的なもので、いま此処で自民を裏切らない「律儀さ」は、政治で一番大事な信頼に繋がります。「政治家同士は義理人情。政局・政策カネ勘定」ということで、自民に途轍もない恩を売ったことになりますね←公明党。この心の寛大さは亡くなられた池田大作先生のご人徳の賜物でしょうか? いずれタップリとお布施でももらうつもりなんでしょう。
今回の公明党の敗北は新規信者獲得に失敗して信者の数を減らしていることだけでなく、日本国民から媚中派と見做され、特に現在の厳しい対中関係において「日本を裏切る売国奴集団」として見放されていく「社民党化」が進んでいる同党には、野党に味方しても生き残る事は不可能なので、此処までコケにされても自民に付き従うしか無いのでしょう。石破は自民の中でも組みし易い人物だったようで、「嫌われ者連合」みたいな関係なのかもしれません(爆
逆に言えば、これが高市総理の可能性を限りなく低くしています。仮に待望論の高い高市を引っ張り出してきたところで日本保守党くらいしか味方にならず、それでも過半数には全然足らないばかりか、ウヨすぎる高市を公明党が嫌う可能性が大です。自民党としても、これ以上公明党に砂をかけることは出来ないでしょうしねぇ…
そこで出てくるのが野党との連携です。具体的には維新か国民を自公連立政権の中に引き込むのです。維新・国民は左翼ではないため自民としては組みやすく、何より多くの票を持っています。彼らのどちらか一方を自公連立政権に組み入れられれば過半数は越えます。んで、どっちなのか?という話なのですが、国民民主が本命のようです。
石破内閣は反安倍派であり、安倍・菅のラインとの関係が強かった維新は、石破とは相性は悪いようです。自民から見ても維新は関西圏でしか勝てない地方勢力であり、全国区の自民が地元の理解を得られるかは疑問です。しかも維新は最近、カネの問題やパワハラ疑惑など醜聞も多い政党です。それもあってか今回の選挙では議席を減らすほどです。このため大阪府知事の吉村は馬場の責任を追求する構えを見せています。内紛…とは言わないまでも、少なくとも維新の中では不平不満はありそうです。「弱っている」ということで、こんな連中と自公が手を組むメリットはあまり多くはありません。おまけに予算不足・準備不足の大阪万博の問題を抱える維新なので、連立に際して何を言ってくるのか?(←つまり自民側からの「手土産」)もなかなか興味深いところです(爆死)。下手に石破が「国の予算をつける」なんて言おうものなら自民は本当に死んでしまうでしょうし…w
そんなこんなもあるようで、国民民主のほうが可能性が高そうです。実際、国民民主に対しては選挙前から自民が
しかし自公+国民の連立はかなり難しそうです。玉木は積極財政派ですが、石破はもともと緊縮財政増税派でした。袋叩きにあったので従来の安倍政権以後の金融緩和・積極財政論に掌返しただけです。国民からすれば零落した自民に譲る理由はなく、また譲ればマスゴミなどから袋田叩きに会います。タダでさえ支持率の低い石破やカネの問題でイメージの悪い自民を助けるのは得策ではありません。おまけに下手に組んだら自民に逃げ出すヤツまで出てきた…では玉木の首が飛んでしまいます(爆死)。
よって政策ごとに協力したりしなかったりする「パーシャル連合」になるのではないかと言われています。これだったら国民民主だけでなく維新も自公と組めそうです。ただし自公+国民・維新の連立はかなり難しいのではないでしょうか? 両党とも、安易に自公に乗っかったら国民から激しい反発を食らうでしょうし、そもそも自民に対しても妥協する必要のない両党です。超然としていた方が存在感は増しますし、次の選挙にも有利です。自民(と立民)が過半数を大きく下回っている「弱み」を持っている以上、柔らかい脇腹を蹴り込んで半殺しにした方が自分たちにとって得策なのは言うまでもありません。彼らは自分たちが単独過半数で政権を取りたい…というのが本音なのですから。
【 凄く長くて申し訳ありません。なので後半に続きます… 】
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