蓮舫は頑張ってるものの「アンタ、二位もダメなんですか?」的な大敗北の可能性もある大博打 ←2024年7月7日(七夕)の東京都知事選挙についてカネで考えてみました(^^)/

「政治に興味ない」といいつつも、カネで解釈できる場合は予想屋に化ける高瀬梅太郎です(←縁起担いて改名しました)。競馬の代わりに選挙に賭ける(だけど警察怖いのでカネは賭けない)。賭けるなら予想屋して楽しんでみよう…な感じです。



今日の段階 (6月11日)ではまだ小池百合子 (ゆりっぺ)はまだ正式には出馬表明していません。他方、元立憲民主党党首・蓮舫を始め有象無象うぞうむぞうの泡沫候補乱立の「税金のムダ使い」な状況に陥っています。誰が勝つかは当然分からないのですが、いつものように「カネ」で2024年7月7日の東京都知事選挙を見てみましょう(^^)/



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○東京都知事の椅子になんて書いてあるか?

 →女性専用(ただしカネにあざといオンナ限定)



「東京都知事選で最も重要なテーマは何か?」ですが、誰も明確には表現してないので傾向から考えると「東京を財政再建団体(=赤字財政)にさせない事」ということになるかと思われます。


「東京都が赤字になったら日本終了」


…このセリフ、東京に住むか東京で働くかした人は一度くらいは何処かで聞いたことがあるかもしれません。しかし真実と思われます。過去の都知事の栄枯盛衰を見てみるとその傾向が強いからです。敗北者の軌跡を追ってみましょう。



・極左系(社民・共産党)

社民・共産を支持母体とする美濃部知事の時、自分の支持母体である労組などに都の予算をバラ撒き、一気に都財政が破綻仕掛けたことがありました。左翼全盛の1970年代のことです。現代風に言うなら「Colaboった」という事なのですが、政権末期はさらに社民共産の内輪もめもあり、極左系は「東京を破滅させるバラマキ馬鹿」ということで二度と選ばれなくなりました。



・鈴木都政(自民)

鈴木俊一は美濃部時代の財政破綻に果敢に立ち向かい、二期目には財政健全化に成功したものの、その後、バブル景気発生。これに乗っかる形で都庁新宿移転・東京国際フォーラム、江戸東京博物館、東京臨海副都心開発などの箱物行政に転じて多額の都債による著しい財政悪化を招き、バブル崩壊により本当に東京都破綻寸前にまで追い込まれます。このため「自民はカネに汚く、しかもソロバン出来ない馬鹿」とみなされたのか、自民主導の都知事は出なくなりました。



・文系作家

都民が「大失敗」「屑」と呼ぶべき超然とした無能者が一人います。青島幸男です。自民鈴木が破綻させかけた都政に革新のイメージだけで乗り込んで都政を大混乱させた挙句、借金ばかり増やして何もせずに投げ出しました。カネの素人…てか、そもそもカネ計算さえ出来ない文系「自称インテリ」は絶対無理というのが現在でも続いているのはこのためです。



・ポピュリスト(バラマキ型)

美濃部・鈴木の失敗はバラマキでした。このため都民は過度な福祉や過剰な公共投資に極めて懐疑的です。所得が比較的高い地域でもあるので、福祉は必要と思う反面、より自分の所得向上の方を望むものです。これが維新やれいわ新選組の都知事が出る可能性ゼロの理由の全てです。ポピュリズム的バラマキ型政党では、政党の政治色以前に都知事を輩出することは出来ない政党ということです。



・おっさん

これらを受けて東京都は自民色の薄い有名人が勝つようになります。猪瀬直樹と舛添要一です。

彼らの選ばれ方には特徴があります。「経済に強い」と思わせる人物だったということです。自民・共産といった既存勢力への不信の裏返しとして「カネのことで一家言ある、責任ある在野の経済人に任せるべき」という傾向の結果と思われます。たしかに実際に二人とも本当にカネに汚くあざとかったので、カネの不祥事起こしてクビになりました(爆死)。この猪瀬と舛添の「みみっちいカネ」問題から「おっさんはカネに汚い→じゃ、無理」という流れが出来上がった可能性があります。ふてぶてしいコイツらの脂ぎったハゲのイメージが消えるまでは今後とも「おっさん」は難しいでしょうね…。



 ※     ※     ※



この事から以下の事が言えそうです。


・極左の候補者は今後永久にありえない(colaboるから)

・自民党単独もかなり苦しい

・文系の作家や非経済系ポリコレ「自称リベラル」は可能性がない

・バラマキ型ポピュリストは無理

・カネに汚いおっさんは多分無理


…です。



ここで「そんなにカネばかりで決まるのか?」と訝しむ声が聞こえてきたので、最近まで長期都知事をやっていた故石原慎太郎を見てみます。

彼の功績こそがまさに都財政再建でした。都知事になった時、財政破綻寸前の都財政を知って「エラい所に嫁にきてしもうた」と嘆いたのは有名な話。その後、政治家だった時のコネを使い有為な人材をかき集め「東京都の潜在力は高い」事を見抜いて長期的視野に立って財政再建を推し進め、見事成功させます。この視点から後に「発生主義複式簿記」を採用します。


それまでの東京都は不正会計がしにくい現金主義を採用していたのですが、カネの流れだけを追う現金主義では費用効果にタイムラグが生じ、たとえば「ツケ払い」の時には費用として計上しない等の、現実の経営実態が財務諸表に反映出来ず東京都の財政状況がかえって見えにくかったのです。そこでより現実的で正確な損益計算を可能にし、減価償却費用なども処理できる発生主義に切り替えました。これにより東京都のよりリアルなカネ状況が分かるようになりました。


また財政再建に目処がたった時点で、金融機関の貸し渋りによって苦境に立っていた都内の中小企業救済のため新銀行東京を立ち上げたりもしています。この銀行はユルユル融資で有名で、「足利銀行」と俗称される程で後に多額の債務を抱えて「きらぼし銀行」系に救済合併されるのですが、しかし当時の深刻すぎるデフレ時の貸し渋りに対処したものでした。功罪分かれる施策ではありましたが救済された中小が多数あったことも事実です。


しかしより重要な事は「東京都の債務を確実に減らし続けた」事でした。


ここが美濃部・鈴木と決定的な違いでした。これは途轍もない偉業です。慎太郎は新銀行東京などで大赤字を出したものの、あのデフレ下でなお都債を減らし続けていたのです。この偉業があって初めて全ての暴言が許されるのであり、逆に言えばタダの右翼や保守勢力では「論外」と言える理由です。東京都には外交・防衛は無関係であり、国防論ぶち上げようとバカだのチ○ソだの三国人だのと騒いだところで言うだけならタダなので終了。「特に都民には関係ない」が成立したから長期政権が成立していたのです。



その意味では「ただの極右には都知事の可能性はない」とも言えます。



逆に慎太郎がおかしくなったのは国政に色気が出てきた頃からで、尖閣列島を東京都が購入(所有)し始めたり、憲法改正(しかしやりたい内容は全く理解不能)とかで都政を投げ出した事から一気に反感を買いました。特に東京五輪を誘致したにも関わらず、見届けることもなくブン投げたことへの疑念は強く、そのため慎太郎が推した候補者は小池百合子との一騎打ちで鎧袖一触で踏み潰されています(蛇足ですが慎太郎がこの時に推した増田寛也は自民が強く推薦していましたよ…爆)。慎太郎が信を失ったのは、こうした我ら都民に対する裏切りの当然の結果です。この事から


「東京都財政の長期健全化」


…これが唯一の都知事の資格という事がわかります。

そしてこれらを踏まえると、現在の小池百合子(ゆりっぺ)が余裕で東京都知事やってる理由がわかります。もはや「カネ計算のできるオンナ」しか東京都知事の椅子に座れないからです。ゆりっぺは元々WBSというTX系列の経済ニュースのアンカーをやっていた人物。「カネに強い!」というイメージを我々都民に植え付けることに成功しているからです。




○世界の都のオンナ主人・小池百合子 (ゆりっぺ)


では、実際に彼女はカネに強いのでしょうか? そこで小池百合子統治下の東京都の財政状況を見てみます。


東京都の財政 令和6年度

https://www.zaimu.metro.tokyo.lg.jp/documents/d/zaimu/0604tozaisei



租税収入が約6.4兆円に対し、歳出総額8.4兆円。うち一般歳出は約6.3兆円。つまり財政は事実上、均衡している(安定している)ということです。合わせて東京都は基金積立金を始めとした多額の資産を保有し、その総額はおよそ36.3兆円。これに対し累積都債を含めた各種負債総額は6.5兆円。この差分の30兆円程度の資産を保有し、現在のインフレによる税収入の自然増もあって資産は増強されています。実に豊かな地方政府と言えそうです。

実際、東京都の財政力はピカ一で、日本で唯一の地方交付税交付金を受けていない行政府です。これは圧倒的な強みで東京都が中央政府の支配を受ける必要がないという独自性を持つ事を可能にしています。要するに「永田町自民の顔色をあまり伺う必要はない」ということです。


もう一つ大きいのは債務が少ないということで、東京都発行の債権はおよそ0.3兆円。起債依存度は3.7%。これは他の地方政府平均6.7%や中央政府(日本国)の31.5%に比べて圧倒的に低い=財政の弾力性が極めて高く十分な余裕があるということです。さらに驚くべきことに累積債務残高も減らせているのです。現在の東京都の累積債務残高は約4.7兆円。これは石原都知事の時に彼を苦しめた平成13年度の債務残高7.6兆円の約六割程度です。平成16年度の都民一人あたりの債務負担額55万円が令和六年では34万円に約四割も減っているということを示しています。これは、何時までたっても債務を減らせない大阪とは対照的です。


小池都政下では新型コロナによる経済的打撃と緊急支出を強要されたにも関わらず都財政が改善されているということです。これは石原慎太郎が証明した「東京都財政で赤字を減らし続けることができれば長期安定政権」の経験則そのものです。慎太郎もゆりっぺも一貫して債務を減らしているのです。美濃部や鈴木が成し得なかったことを、新コロ・パンデミックという未曾有の危機の時でさえやってのけた凄さです。同時に目立ちたがり屋で独り善がりなパフォーマーの我を捨て、東京都の官僚機構の意向を組んで二人三脚で粛々と運営しはじめた「真の都知事への変化」の賜物でもあったのです。よって「目立たなく」なりました。


現在の円安とインフレ下では正確な数字とはいえませんが、東京都の総生産力(この場合はGNP)はおよそ190兆円程度とされ、ほぼ韓国と同じです。他方、韓国の債務は一般ウォン建て国債が約70兆円以上、外債が70兆円規模とされ、東京都は韓国と同じ程度の強力な経済力を持つ一方で債務は1/30以下というファンダメンタルズの強さを持っています。しかも今後、インフレによる経済成長やインバウンド収入の増加、また海外からの投資の増加などによって東京都の財政はさらに増強される可能性が高く、しかも中国の自滅的な外交・経済のズッコケの恩恵を受けて、タナボタ的な「東京都の国際的ステータスの魅力倍増」という追い風も吹いてきている現在、「オンナ城主」というしかない見事な状況です。カネに汚く見た目も汚いハゲどもで勝てる相手では無い「女帝」です…。




○ゆりっぺ宿痾の仇敵・蓮舫登場

 しかし「二位もだめなんですか?」という程の大敗北の可能性もある大博打…


東京都のバランスシートは都知事の通信簿。新コロという未曾有の大パニックによる経済的大打撃から素早くリカバリーし、さらに追い風も吹いてきた小池都政を考えれば、今度の都知事選挙は小池の信任投票でしかなく、しかも圧勝のはずでした。彼女の誤算だったのは「世界的なインフレ」の悪影響です。

これまで何度となく「激しいインフレは政権与党への強い逆風」と繰り返してきました。実際、2024年6月9日の欧州議会選挙では各国で与党大敗北(実際には左翼勢力の大敗北ですが…)。インドなどでもモディ政権が過半数割れ。韓国など中堅国家でも与党惨敗を繰り返しています。

欧州議会選挙に関してはまた別途で考えるにして、日本においても岸田政権の支持率が全く上がらないのは25ヶ月連続実質賃金マイナスというインフレの悪影響の結果です。このため岸田は衆議院総選挙を放棄するしかなくなりました。やれば自民が負けるからで、これは同時に岸田政権は今度の9月で終わる…という事実上の政権交代宣言です。



では小池百合子はどうだったのでしょうか?

ここで重要だったのが2024年4月28日投開票の東京15区補選です。この時、小池は乙武を支援。自ら「ウグイス嬢」を買って出る程の全面協力でしたが乙武は予想を遥かに裏切る大敗北を喫します。本来なら乙武は自公の支援の他、都民ファの全面支持をうけ圧勝…のはずでしたが、なぜか自公は支持に回らず。この結果、立憲民主推しの候補に破れたばかりか、地元の須藤元気はおろかポッと出の新興勢力・日本保守党の無名候補者にも敗れるという大波乱で「乙武は二度と使い物にならない」のみならず「常勝無敗」とうたわれた小池の大敗北ともなりました。


この予想外の大敗北の理由は不明です。

「インフレ時には与党が不利」と考えれば、確かに小池に逆風が吹いてもよいはずですが、東京は少なくとも景気が悪いという実感はなく、インフレやステルス増税の責任は岸田政権にあると見るのが一般的です。政権与党とは自民党のことであって都民ファは全くの別勢力なのです。現在の日本では自民党に逆風が吹いているのであり、都民ファ・小池敗北の積極的な理由が不明なのです。東京都財政は健全であり小池に瑕疵はありません。なら普通に考えれば単に「乙武の政治的・人格的欠点」が敗因です。嫌われていたのです。


しかし立憲民主はそうは考えなかった可能性があります。蓮舫が突然、都知事選に出馬表明したからです。ことココに至り情勢は一変します。蓮舫は小池の宿痾しゅくあの敵だからです。


立憲民主は野党第一党の立場を維新と争う間柄です。また東京都知事選挙は衆議院選挙・東京都議会選挙に並ぶ超重要選挙で、よってここで候補者を出さないわけには行かない立場です。また岸田政権の支持率が30%程度と超低い事・自民党にカネの問題が出ている事・地方選挙で自民が負け続けている事・小池全面推しの乙武大敗北などを勘案し、「いまなら大物女性候補を立てれば都知事の椅子を狙える!」とでも思ったのかもしれません。


では果たして、蓮舫で女帝に勝てるのでしょうか?


問題が一つあります。これまでの選挙で自民連続敗北or苦戦の理由は「インフレ」のせいだとしても、野党内で立憲民主が維新の追い上げをかわして第一党を維持出来ている理由が必要です。なぜ立民は勝てるのか? …これこそが「泉代表による適切な選挙戦略」の賜物ということです。要するに「日本共産党とは縁を切る」という、非共産・非協力戦略が奏功しているのです。これは既にデータが出ています。



衆議院議員選挙の争点をカネだけで考えてみる~「国債」選挙だったという実態…m(_ _)m

https://kakuyomu.jp/works/1177354054885841125/episodes/16816700428543895091



2021年10月の衆議院議員選挙です。現在とはインフレによる困窮度が全く違うので、そのまま当てはめることは出来ないのですが、この選挙では立民は共産と徒党を組んで自民と対決。自民が▲5%ほど議席を減らしたのに対し、立民・共産連合は実に▲13%も負けていました。特に共産党の敗北数は劇的で1/5近くを失っています。日本共産党は足を引っ張る存在でしかなかったのです。そして共闘してもなお立憲民主は議席を減らしたことから、「潜在的に日本共産党を嫌っている支持者が多い」ということに気づいた泉代表はSNSなどでネットパヨに叩かれながらも「非共産化」を推し進め、逆に今回の選挙で確実に勝ち続けているのです。この冷静で強い意思をもった決断が、野党内闘争で勢いのあった維新を完全に黙らせることに成功し、野党第一党の地位を固めるのに成功したのです。


ここで重要なのは「泉は立憲を勝たせることの出来る党首」に対し、蓮舫は「(民進党時代に)勝たせられなかった負け党首」という事実です。これでは蓮舫には居場所はありません。たとえ今度の都知事選で立憲が総力を挙げて支援しても、です。逆に言えば立憲で党首に復活する可能性がなかったからこそ、都知事の椅子を狙いに行ったのかもしれません。しかし立民が勝ったのは対自民戦であり、勝たせたのは蓮舫ではなく泉です。確かに蓮舫は自身の選挙では負けなしの無敵なのですが、都知事の椅子は一つしかないのです。しかも直近の2022年参議院選挙では改選6議席に対して4位当選とトップ当選でもありません。いささか心もとない状況です。


あともう一つ、蓮舫の政治的立場があります。蓮舫はよく見ると「結構利口」な女で、政治的スタンスは(イメージと違い)「中立」です。憲法問題や女性問題など、右・左の極端な論点に対しては常に「中庸」もしくはやや保守的でさえあります。決して極端でもなく過激でもないのです。これは彼女のバックボーンでもある野田氏 (←どじょう)に近いということも影響してるのかもしれません。しかし現在の反小池勢力は「反自民パヨク」ばかりということであり、この極左勢力と蓮舫のスタンスは乖離が見られます。よって今日の段階でも蓮舫は左翼勢力を一枚にまとめることが出来ていないようなのです。都知事選挙で左翼・リベラルが全員、蓮舫に入れるかどうか微妙ということです。


こうなると蓮舫サイドは無党派層を取り込みたいはずです。しかし日頃の蓮舫のイメージが大変悪いことが気になります。

東京都民は政治家をSNSで判断するのではなくマスメディア…主にテレビでの言動で判断します。そして蓮舫はイメージが大変悪いのです。要は実績もないのに偉そうな物言いで批判ばかりしている…という(本来の彼女の姿かどうかは不明ですが)「頭が悪そう」なイメージが定着しています。こうなるとSNSでどんなにパヨ公が「マスゴミがネトウヨだ」とか「蓮舫がエラい」みたいな事を言っても「ほぼガン無視」という状況に陥ってしまいます。


そもそもSNSで#を立てて反自民してる連中は極端に少数で、読売新聞の調査では政治的な書き込みの大半はせいぜい3%のアカウントの書き込み…みたいな記事を読んだことがあります。所詮、少数派です。要するに「煽動屋アジテータ」の存在であり、元々は欧米で深刻化するフェイクニュースや陰謀論に対する評価の文脈で出てきた話だったはずです。しかもSNSパヨは蓮舫以上に嫌われているのです。まるで共産党と共闘した立民の姿を彷彿とさせるほどです…。


これではテレビイメージの悪い蓮舫に無党派を吸引する魅力は「とても少ない」と言わざるを得ず、支持者がSNSパヨクばかりでは小池に勝てるか疑問が出てきます。SNSパヨクが皆から嫌われているだけでなく、立憲民主の支持率は不人気の自民・岸田政権の支持率の1/3しかないからです。選挙で勝つには票数が足らないのです。


勿論、小池の支持者は蓮舫支持者ほどの積極性がないので選挙にいかないor無関心な可能性が高く、勝てる可能性はゼロではないかもしれません。しかし小池に負けをつけた乙武も「有権者からテレビ写りで嫌われていた」というのであれば蓮舫も負けず劣らず嫌われており、今度は逆に蓮舫が小池はおろか、石丸やら場末のポッと出の候補者に負ける大惨敗を喫する可能性も否定は出来ないのです。蓮舫はもう少し有権者に好かれる言動を心がけたほうが良く、実績が無いのだから何言ってもいいわけでもないのです。特に大勝負で負けたらもう後がないのですから…




○「機が熟すのを待つ」小池の戦略


今日の段階 (6月11日)では小池はまだ立候補を公言していません。翌日12日に東京都議会が終了するのでこれに合わせて立場を表明するのではないかと言われています。なのでもう一日黙っていようかな…とも思ったのですが、小池は出るに決まってるので続けます。小池の選挙戦略は一貫しています。


「後出しじゃんけん。げんこつのグー」です。


蓮舫はじめ多数の候補が既に立候補しています。彼らは知名度・実績で劣るか組織力で劣ります。よって早期に出馬表明をして自分の知名度を上げる必要に迫られます。しかしこれは逆に自身の陳腐化を招き、また過去の「やらかし」が露見して袋叩きに合う時間が伸び、強度が高まるリスクと隣合わせです。様々な政策を唱えたところで実現性に乏しければこれまた叩かれるだけですし、熱狂的な支持者や信者が推せば推すほど一般人は引いてしまう…という展開になりかねません。

一方で小池はこの必要がなく、むしろ他の候補者が乱立し、蓮舫のような左翼が勢いを伸ばすことに危機意識を持つ層からの「小池待望論」を待って立候補すればよく、短期決戦に持ち込めれば彼女自身の(実際にはどーでもいい)学歴疑惑のような問題も一気呵成に踏み潰してゴールまで駆け抜けることが可能です。都民ファという支持基盤もあり、「反蓮舫」という緩やかな集合意思をとりこめばよいというだけなら、蓮舫よりも勝ち目はありそうです。


なにより都知事が交代する可能性は「都財政を破綻させた」か「都知事が破綻している」かのどちらかでしかなかったという事から考えて、小池はそのどちらでもないのだから負ける可能性は少ないのではないか? …と思えるのです。


そう考えれば小池は自らの機が熟すのを待ち、蓮舫に勢いづかせて突っ込ませ、やがて力尽きるだろうを待って一気に徹底的に叩く戦術を採ると思われます。蓮舫は負ければ後がなく、本当に一兵卒でしかなくなります。蓮舫は勝てば御の字。負けるにしても小池とギリギリまで競りあえればまだ可能性は残るのかもしれませんが、乙武のような無様な敗北になれば蓮舫都知事の可能性がゼロになるだけではなく、小池にとっては自分の背中を狙う宿敵も始末できるという算段です。

蓮舫ボロ負けで四位、五位に甘んじれば「二位もだめなんですか?(プケ」と物笑いの種となり、また蓮舫支持者をもそぎ落とせます。特にクズ候補者が乱立し、民主主義の危機を感じさせる現在、「まともな政治家を選ぼう」という機運が高まればそれは蓮舫ではなく小池の後押しになると思われるからです。



ただし、激しいインフレのときは何が起きるかわかりません。よって本来ならば小池の信任投票に過ぎない今回の選挙も、よもやの小池敗北という事もあり得るのです。ワイはまともな人間で、合理的かつ客観的な判断が出来るのですが(←自画自賛)、インフレで気の迷いを生じた人たちが多数投票すれば、ゆりっぺ敗死の可能性が出てくるということです。どうなるかは今日の段階では正直、わかりません。インフレのせいで難易度が急激に上がった選挙です。答え合わせは7月7日。ワイは次の日、健康診断受けるのでとっとと寝ますが、ひどい博奕に成り下がった事は否めませんね…(困惑




 ※     ※     ※



【2024/6/26補足分】


今日の段階で、いくつか奇妙な動きがあるので防備録兼ねてメモります。

まず、今日の段階でのワイの7/7の結果ですが、PM8:00になった直後に「小池百合子当確」が出ると判断しています。蓮舫敗北と思われます。理由はいくつかあるのですが、れいわ新選組が支持を見送ったことは致命傷になったと思われます。


まず気になる話として日本共産党が蓮舫を強くプッシュしている事があります。これに関してはこちらをご参照ください。



日本共産党が蓮舫を支援してるのは「資金集め」が目的だったのか…(白目

https://kakuyomu.jp/users/magmag_folder/news/16818093079575421173



つまり、支持者の高齢化+人数激減でカネがなくなりつつある衰退期に入った日本共産党が蓮舫支持を明目に寄付を集めているという疑惑です。この内容は他の日本共産党系の政治家などでも頻繁に見られていました(後に党本部から連絡でも入ったのか、ツイートを削除していますが…)。ツイッターなどでは日本共産党員が「個人の資格で」蓮舫の支援をしまくっているのが頻繁に見られていますが、まるで蓮舫をいずれは日本共産党に引き込みたいかのような強い熱量です…(笑


逆に、立憲民主が党を挙げて支援するかと思っていたのですが違うみたいです。今の所、蓮舫の応援演説に不仲説が囁かれている泉代表が立つ事もあるのですが、正直、非立憲民主なワイなどから見ると「熱量が全然足りない」感で一杯です。「勝つ気があるのか?」と疑わしいほどです。党内の7割を固めている…ということですが、立憲民主の支持者は不人気の自民党の半分以下なので無党派の支持を広げられなければ厳しく、無党派の各種メディアの状況分析によれば、小池は子育て支援に対する評価が非常に高く、このため無党派の幅広い女性層だけでなく、この層の彼氏〜旦那という男たちも幅広く拾う「男にも好かれるオンナ」なのに対し、蓮舫は同性の女性の支持がほぼ無いままです。嫌われているということです。蓮舫は先細り感が強くなっています。


ワイ的に蓮舫敗北の致命傷は山本太郎の支持を失ったことと考えています。


【都知事選】れいわ・山本太郎代表 蓮舫氏支援見送りは「政策が薄味」独自候補擁立プランあった

https://www.msn.com/ja-jp/news/national/%E9%83%BD%E7%9F%A5%E4%BA%8B%E9%81%B8-%E3%82%8C%E3%81%84%E3%82%8F-%E5%B1%B1%E6%9C%AC%E5%A4%AA%E9%83%8E%E4%BB%A3%E8%A1%A8-%E8%93%AE%E8%88%AB%E6%B0%8F%E6%94%AF%E6%8F%B4%E8%A6%8B%E9%80%81%E3%82%8A%E3%81%AF-%E6%94%BF%E7%AD%96%E3%81%8C%E8%96%84%E5%91%B3-%E7%8B%AC%E8%87%AA%E5%80%99%E8%A3%9C%E6%93%81%E7%AB%8B%E3%83%97%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%81%82%E3%81%A3%E3%81%9F/ar-BB1oDg1D



確かに「東スポ」の記事ではあるのですが、れいわは実際問題として蓮舫支援に対して「静観で、事実上何もしないことを発表した」と断言しています。その理由は山本のステートメントを見ても不明です。しかし彼の言う「党共闘のファシズムが吹き荒れる中、くみしない」という真意がわかりません。てか、こんな強い表現は自民党からも出てこないわけで「何かある」と強く示唆すると考えた方が良いのではないかと思うのです。


確かにワイは、れいわ信者を煽る時に「(山本太郎は)低学歴の裸芸人」とよく使いますが、実際には非常に強力で有能な政治家で、東京都有権者総数の5%近くの65万もの票を一人で集めるほどのカリスマです。山本は恐ろしい化け物に成長し、実際の行動では「おかしい」事も多いのですが、政治的嗅覚に関しては超一級品でおそらく日本の政治家の中で一番でしょう。その鋭さはもはやヒトラーやスターリンに近いほど「惹きつける力をもった」強い政治家であり、事実、若者の熱狂的支持が厚い事は不安を感じるほどです。山本は本当の怪物ですね…(不安


今回、ワイが蓮舫敗北と確信してるのは、この山本れいわが「蓮舫を見限った」と見たからです。山本信者の票が乗っからなければ、タダでさえ無党派に支持のない蓮舫に勝ち目はないと思われるからです。逆に、野党の中で何が起こっているのか全く見えなくなりました。普通に考えれば蓮舫に「特定左翼」が全のっかりして組織票で勝つ。仮に勝てなくても小池に肉薄できれば、次回四年後には蓮舫再挑戦の目が残るのですから、野党にとって蓮舫にのっからない理由もないのです。特に自民党の支持率が低いという追い風のなか、なぜ自滅的な分裂を繰り返すのかわかりません。勝ちをみすみす捨ててるようにしか思えないのですが…??

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