中国さん、今回はちょっとやばいのかもしれませんね…(๑¯ω¯๑)

中国の「A+」格付け見直しも、非政府債務が悪化なら-フィッチ

https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-08-16/RZGTAHDWLU6901


中融国際、数十の商品で支払い遅延-シャドーバンク問題浮き彫り

https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-08-16/RZGO7AT1UM0W01



-----

中国、状況が全く改善しませんね…(๑¯ω¯๑)

「なぜ〜ヤマト」の中国編で名前を上げた連中(恒大集団とかカントリーガーデンとか)が次々と債務不履行に陥っているのは特に不思議ではなく、いずれそうなるに決まっているというだけのことなので意外性もないのですが、一つ意外だったのは「清零政策を辞めた後、中国人の消費活動が戻ってこなかった」ということの方でした。ワイは中国人が新コロの二年間、我慢に我慢を重ねたので狂乱のようにカネを使いまくるのではないか?…と考えていました。今の日本などもそうで、継続する物価高のために基本消費財(食料とか燃料代とかの生活必需品)の消費額が落ち込む一方でレジャーなどのサービス消費が伸びている(とはいえ基本消費財はGDPに占める割合から考えるとサービス系消費の1.5倍の規模があり、ここが凹んだために日本の景気も外需頼みで、内需は失速気味ではあるのですが←岸田政権の失策)というのは世界的な傾向で、なんのかんの言っても景気下支え効果を産んでいます。


しかし中国ではこれが発生せず、その理由もワイら外国人には「よくわかりません」。少なくとも中国人の心が折れたことだけはほぼ確実なようで、そうなるとドーマーの条件(日銀版)の「債務金利 > 成長率が続くと究極、破綻する」という状況になるかと思われます。

本編の中で、中国の企業の債務破綻は単に一私企業の破綻ではなく「全中国(≒人民元の通用している金融領域)における資金不足・流動性の枯渇が原因」という話をしたと思います。中国は地方政府が景気刺激策として多額の地方債務を建て、このカネを政府系(≒地方の有力者たちの)ノンバンクが融資に回す。多くが「箱物」であり、クレジットインパルスが実に4割を超えるほどの公共事業を行って景気下支えをしてきた。他にも不透明・不明瞭な多額の投資を継続して行ってきた。なのでこの投資を回収できなければデフォルト連発→中共自体の危機…という大まかな流れがあるかと思うのです(他にも多数の原因あり)。


今回、格付けが下がるという場合、人民元の決済時に企業などが余計に支払う負担が増えるだけでなく人民元建ての信用自体が下がる→ますます中共の経済に対して不信感広がる→格付けまた下がるかも…の悪循環に陥るかも知れません。心配なのは、いま判ってるだけでも大体500兆円の外債があるという事です。日本のバブル崩壊に似ている…といわれるようになってきましたが、日本のバブル崩壊のときには外債はほぼありません。政府の外債はなく、政府外郭団体などが発行している外債は主に現地日系企業への資金補填に使われ、また額も少額であることから償還には問題はありませんでした。民間の社債が外債であった場合、個々の企業が償還もしくは破綻処理などを進めていたのであり、この事が重大時になったことはありません。


日本のバブルの場合、不動産を中心としたバブルで多額の債務を抱えて破滅した…ではあっても、円建て債務(つまり日本国内だけの債務)であり、この費用総額が1200兆円にも及んだことは悲惨ではありましたが外債に頼っていたわけではありません。つまり外国の借金をアテにしていたわけではないということです。ちなみに外国のカネは株式市場の方が主に当て込んでいて、バブル崩壊とともに海外勢がカネを引き上げたために3.5万→1.5万程度にまで暴落したわけですが、株式はカネと同じ「資産」であって外債や社債のような「負債」ではなく、吹き飛んだのは主に資産、残ったのは円建ての債務という事でした。よって海外に債務破綻連鎖が発生するわけはなく、唯一の心配は日本企業などが海外の資産や負債を大量に買い込んでいたのを(借金返済のために)海外から引き抜く→現地がカネ不足で困る…ということで、一時期はそうなったらしいのですが、その後、デフレ化進む日本から、より高い金利orより安い労働賃金を求めて海外へと継続的に日本円が流れ出ていったために、こちらも特に問題にはなりませんでした。このパターンはほぼ同じような不動産バブル破綻の米国のS&L破綻に似ています。


問題なのは現在の中共の方で、万が一にこの数百兆規模の外債を飛ばしたら、それは中共のデフォルトを意味するだけでなく「世界の債務」につけ変わるということです。「誰かの借金は誰かの資産」。よって中国が返してくれなれば我々の損失として残るわけです。現在の世界はリーマン前後〜新コロ以後まで続く継続的な金融緩和などによる「国債バブル」の時代であり、多額の無理な債務を世界各国で建てていることを考えると、この数百兆円規模の債務損失に耐えられるかはかなり微妙です…。中国発の世界恐慌の可能性は念頭におかねばならないほど厳しい状況になりつつあるのかもしれません…(๑¯ω¯๑)


中共さんにも困ったものです…(๑¯ω¯๑)

金持ちになればイキって対外武力侵略。カネが尽きれば世界に借金付け回して世界恐慌…では話になりませんね。習近平さんだけでなく中国共産党の皆さんは、もっと中国人民と世界の人たちのことを考えるべきではないでしょうかね?


中国発の世界恐慌で大打撃を受けたら、日本が苦しんだ末に完済したバブル債務の労苦って一体何だったんでしょうね…ということです。真面目な人間が損をするような世界ではいけませんよね。てか、日本破綻すると言われ続けて実際にやばいのは世界のほうばかりというのは「逆フラグ」みたいなものなんですかね?(爆死

てか、中国人の皆さん、キミら、借金は国民の税金絞ってでもちゃんと返済しないとダメよ。日本は常にそうしてるんだから。特に外債はそうですよ。日本は戦前の外債を1985年までかけて完済してるんだから…(最後はフラン建て外債と言われている)


まあ、せいぜい頑張ることですよ…(๑¯ω¯๑)

デフレ、長くて苦しいけどねぇ…



  ※     ※     ※



なにがヤバいのかというと、多額の景気刺激策を実施してるにも関らず、今の所全くその効果が見られてないということです。IMFの試算によれば新コロ以後の20-22年の間に毎年、官民合わせて800兆円以上の債務(≒景気刺激策)を使ったということなのですが、この規模の債務増加をもってしても既に中国経済が失速しかけているというのは正直、かなり不安です。

いずれこんな事になるのは必至だったので意外性はまったくないのですが「ついに来るべきものが来た」という感じはしています。


さてさて、習近平さん、いよいよ正念場ですかね…(๑¯ω¯๑)?

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る