えぇー(@_@;)?! 2022年のアメリカ中間選挙、どーなってんの…ಠ_ಠ;?

2022年のアメリカ中間選挙、どーなってんの…ಠ_ಠ;? ←まんまコレ


今回の選挙は民主党大敗北が「当然」でした。9%という超高インフレで米国民が生活苦に陥り、実質賃金率は−3.5%以上で日本の−1.5%の二倍以上。実際、選挙の争点として米NBCテレビが全米で実施した出口調査によると、米国民の32%が「インフレ」を最重要の争点であると答え、2位は「人工妊娠中絶」で27%、「犯罪」「銃問題」(いずれも12%)、「移民」(10%)がこれに続いた(産経新聞電子版より)…という事から考えてもバイデン政権の大敗北は必至。なのに実際は互角で競っているというのでは事実上の共和党の負けですわ…(白目。


そしてワイはどこかで「2022年後半は西側試練の時で、米国中間選挙は大敗北」と言い切っていたのですが、「見事に外れ」でした。全くの予想外でした…(愕然


「バイデン大敗北」は過去のデータを検証した結果でした。1974年の米国中間選挙がそれです。


前代未聞のウォーターゲート事件によりニクソンが辞任。大混乱する政局と政府への信頼度が極めて低い中、ベトナム戦争の事実上の敗戦+米国内が保守派vsリベラルに分断され、米国内に厭戦気分と反戦運動の高まりとそれに伴う著しい治安の悪化や黒人解放運動などの国内問題が次々と発生した狂乱の時代でした。そこに1973年の第四次中東戦争に伴うオイルショックが発生します。


まずオイルショック直前期の米国インフレ率は当時としては平均的な1972年に3~4%なのですが、1973年の 初めには 6~7%に上昇してます。これはオイルショックとは無関係で、思うに1971年のニクソンショック(=事実上の金本位制の終焉)に伴う金融環境の混乱や1960年台末から続いていた持続的なインフレの影響などと思われます。厄介なのは10月に第四次中東戦争が始まり、これを契機にオイルショックが発生。1973年の終りには10%台に、翌年の1974年には平均して約11.5%にもなりました。当時としても異常なレベルで、現在よく聞かれる「50年ぶりのインフレ率」という場合この時期を指します。ちな1桁台に戻るのは翌年(1975年7%台)です。


この絶望的な状況は2022年の米国と「ほぼ同じ」です。この1973年に発生した高インフレ(要するにオイルショック)の翌年に行われた米国中間選挙の結果は与党・共和党(フォード政権)にとって悲惨極まりなく、下院で▲48(192→144議席)、上院▲4(42→38議席)という程の大敗北で事実、民主党が上院で62議席を押えたのは後にも先にもこれ一回きり(下院は292)というデータがありました。

なのでワイもビッグ・レッド・ウェーブがくると判断しました。大体、今年の6月くらいの話ですが、米国のインフレ率が高いままで全く下がる気配がなかったために「ほぼ確実」と判断したわけです。よって民主は下院で40・上院でも2議席は負けると読んでいたのですが、実際には接戦です(爆死)。


そうは言っても今日の段階で下院は恐らく辛うじて共和党が制し、上院も51議席は確保できるかもしれない(出来ないかもしれない)…という情勢です。しかし本来は「圧勝」だったものがなんで此処まで競っているのか?…の理由が「判りません」。


というのも、バイデン政権は今回の選挙で「民主主義の脅威と戦う」的な「全く的外れ」なキャンペーンを展開していたからです。前述のように米国民の関心事は「インフレ」「中絶」「犯罪」「銃規制」「移民」であり「民主主義の脅威」ではありません。また共和党は「インフレはバイデンのせい」「バイデンは増税ばかりだ!」と経済に力点をおいて攻勢を強めていました。米国民主党はかなり左派的で「人種や性の多様性」とかの「ポリコレパヨク」な事もあって、反感は強かったと思われます。なので、共和党が圧勝できない理由が「わからない」のです。


しかし一つの可能性はあります。元々中間選挙は「現大統領への信任投票」扱いで、大抵は辛い結果が出ています。しかし今回はバイデンは前に出るのを避け(もしくは避けられ)主にオバマなどが遊説に駆り出されてました。他方、トランプは相変わらずしゃしゃり出てきたために露出度で常に前に出ていた「トランプへの信任投票」に近くなったのではないか?…という仮説です。


正しいかどうかについては今後の結果次第です。つまりトランプが応援していた上下両院の議員のどのくらいが勝ったのか? 接戦時に「トラ党(≒2020年の大統領選挙の結果否定派)」が勝てたのか? またトランプの支持を得ていなかった共和党員はどのくらいの勝率だったのか? なにより米国民は実際にはどういう選挙行動をとったのか?(←例えば有権者登録では共和党に入れ、実際に共和党候補者に入れたがトランプの支援を受けた共和党候補にはいれなかった…など)を調べてみないと「判りません」。


しかしはっきり判ってることもあって、仮に上下両院を共和党が抑えたとしても、こんな数字では共和党が勝ったことにはならない(→バイデン政権に嫌がらせは出来るのですが…)という事です。ワイに言わせれば「共和党大敗北」です。1974年の中間選挙くらいの勝ちが来ないとアカンのです。そもそも50年ぶりの「神風」が吹いたにも関らず、この無様さでは共和党は誰かが責任を取るべきでしょう。ワイ個人的には、無党派を中心に民主穏健派・共和党穏健派の有権者が「トランプの党」に変容しつつある共和党への投票を忌避した可能性があるのではないか?…と考えています。論拠はいまは示せないのですが、あり得る可能性として「共和党はトランプの支持を得た連中が勝った。しかしそれ以外は負けた。トラ党が勝ったのは岩盤支持層のおかげで、ならば岩盤支持層が全有権者の50%を越えないと中間選挙ではもう勝てないはずだ」という理屈です。バイデンが笑顔で「上々の結果」とニンマリしていたようで、実際、過去40年間の歴代民主党政権時の中間選挙では「一番負けなかった選挙」になりそうだという話を聞いて愕然としています。


有り得ないからです…ಠ_ಠ;


共和党は何もしなければバイデン政権の自滅でタナボタ的に大勝利が転がり込んできたものを、阿呆のトランプが騒いだおかげで大敗しなかった。後は2024年の大統領選挙の時までにインフレが終熄し景気が回復していれば「今回も選挙で勝てる」とでも考えているのかもしれませんね…(´-ω-`)


ちな、大統領選挙はごく単純で、S&P500もしくはダウ平均株価の75日平均線が右上がりなら現職・現党の勝利。右下がりなら敗北。横ばいなら僅差で敗北…これしかありません。鉄則です。

んで、ワイが今日の段階で見たところ、米国経済の足枷である高インフレは来年には事実上のスタグフレーション化し、2023年一杯は大不況。本格的な回復は2025〜26年と踏んでいるので大統領選挙は「民主党敗北」です。トランプさんがもし共和党の大統領指名を受けられたのなら、もう一度、返り咲くでしょう。


ということはFRBはいま必死になって金利を上げてる理由もわかります。早めにインフレ退治をして2024年までには回復軌道に載せたいというハラです。パウエルたちはトランプを相当厄介だと思ってるでしょうし(特にパウエルは…爆)、前FRB議長のJ・イエレンも今の所は財務長官やってますからね。民主寄りで全然おかしくないです。てか、今回の中間選挙大敗北で共和党の中で内輪もめでも始めるのかもしれませんけどね(爆死




  ※     ※     ※



【補足】

混戦のジョージア州上院議員選挙は決選投票になりそうです。んで、決選投票の結果ですが、普通に考えれば共和党のウォーカーです。


というのも、このジョージア州には民主共和の他にリバタリアン党という第三の政党があり、ここからチェイス・オリバーという人が立候補しています。今の所、オリバーがどのくらい票を獲得したのか分からないのですが、今日の段階でジョージア州の総投票数の実に2%に相当する票を獲得したとのことです。


https://twitter.com/thegregwalters/status/1590447421485682688


なので、この次の決選投票ではこのリバタリアン党系の投票行動がカギを握ることになるかもしれません。基本的にはリバタリアンは新自由主義的傾向が強く保守派とされています。なので民主党よりも共和党の方に流れていく可能性は高いようです。


ちな、リバタリアン党というのはまさにこんな感じ…m(_ _)m

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AA%E3%83%90%E3%82%BF%E3%83%AA%E3%82%A2%E3%83%B3%E5%85%9A_%28%E3%82%A2%E3%83%A1%E3%83%AA%E3%82%AB%29


ただし問題があり、ウォーカーには資質が著しく欠けているという問題です。白人女好きのようで選挙公約では中絶禁止を訴えているのに自分は三人の女に中絶を強要した挙句、本妻とは別居。息子はSNSで「親父に入れるな。てか、コンドームくらいしろ!」と揶揄され、集会ではコンドームを投げ込まれるほどのバカです(でもNFLのスーパースターではあるんですが…)。


要するにトランプチルドレンですが、トランプのせいで今回の選挙に負けたということならばウォーカーもよもやの敗北はあり得るでしょう。トランプは図々しく自分のことしか考えないので認めないのですが、彼の推した上院候補が既に三人爆死してることから考えても、今回はトランプの信任投票でありしかも「NO」と言われたということかもしれません。


失業率は歴史的に低いので「仕事を選びさえしなければ2年前の二倍以上の現金が手に入る」という状況なので、まだ政治家の資質を考える余裕が有権者にあったのかもしれません。ウォーカー、ややピンチかもしれませんね(爆



12/7続報

ジョージア州選挙の結果ですが、現職の民主党ウォーノック勝利でほぼ決定になりました!(゚∀゚)アヒャ

大統領選挙とはちがい単なる地方戦の延長上に過ぎない中間選挙で、その地方とその時々のテーマに振り回されやすく、同時に行われる知事選の方がより重要とはいうものの、これで民主51、共和49となり改選議席前より共和が数を減らしたことから「敗北」と考える方が正解と思われます。つまり「トランプのせいで負けた」と言ってもよいのではないかと思われます。


インフレによって本来なら大敗北必至だったバイデン民主党からしたら「大勝利」と言ってもよい結果で「トランプの信任投票」に持っていった選挙戦略の正しさと言えるのかもしれません。普通ならこれでトランプの政治生命はほぼ尽きた…になるのですが、ウォーカー(ジョージア州選挙共和党候補)の人格的問題が争点となったならばトランプも「ワイは関係ない」で押し切るのかもしれません。


普通に考えれば2024年の大統領選挙は今回の中間選挙とは違い「共和党に政権交代」の可能性が非常に高いままです。23年は大不況になることが予想され、今回とは違い失業率も上がる可能性が大です。この状況を立て直せなければ民主党は何をやっても敗北します。トランプはこの「米国大統領選挙のカネの理屈」を知ってるために何がなんでも共和党大統領候補になるつもりなのでしょう。


正直、もう迷惑なだけですが…(爆

しかしまだトランプにも生き残りの芽は残っているということです。こりゃ、なかなかおもしろくなってきましたね…(^m^)



  ※     ※     ※


11/13追報

ジョージア州に並ぶ激戦区、ネバダで民主党候補勝利ということのようで(未確定)、これで上院は民主優勢が決定したことになります。


トランプ間抜けwwwwww…(^m^)

でも、選挙が不正だったと騒ぐのは必至ですが(爆


このペースだと下院もほぼ同数になると思われます。共和党大敗北です。それでもトラ派が200人くらいは残ったようです。共和党の勢力の中では最大派閥でしょうね。しかし下院は共和優勢でも反トランプ派も残っていますし、手のひら返しは米国議会のいつものパターン。なのでヘタしたらトランプ弾劾裁判などの反トランプ的な動きが出てきた時、結構な数の共和党員が賛成に回ってトランプピンチ…の流れも十分にありえますね(^ω^)


大統領弾劾、見てみたいなぁ…(憧れ


所詮は中間選挙。中間選挙は上下両院の他に各地方自治体(カウンティや州知事)などの選挙も同時に行われるため、各地方それぞれの問題や時事ネタも選挙行動に大きく影響するので2024年の大統領選挙とは直接の関係もありません。もしかしたらこのまま共和党下院議員も反トランプに掌返し→死亡で、デ・サンテス登場→2024年大統領当選…とかの流れになるかもですね?


なかなかおもしろくなってきましたね…(^m^)

トランプ、このまま一気に死ぬのか? それとも奇蹟の巻き返しなるか??(爆


カネ賭けたいな…(謎

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