賢い人なんだなと何時も感心しています、凄く有り難いです、当方年寄り、勉強に成ります。
作者からの返信
TRADEWIND様…m(_ _)m
過分なお言葉、勿体ないほどです。厚く感謝いたしますと共に、「そんな立派な人間ではない」ので、どうぞこれからも気楽にお付き合いいただければ…と切にお願いいたしますm(_ _)m
ただ日本の経済的な低迷はほぼ間違いなく「長期金利がゼロ%だから」です。これは断言出来ます。金利が低いと「お金の価値が減らない」ので、ずーっとタンス預金してても「価値がそのまま」ということで、結局、タンス預金のまま延々と動かずにのこってしまうのです。消費にも投資にも回らなくなり、こうした「死にかけた国内市場」に見切りをつけて海外に資本投下する企業が増え始めるということになっているのです。
仮に金利2%(≒インフレ率)とすると約20年で価値は6割少々に目減りします。これだと「使ったほうが良い」になり、個人消費が増える…ということです。
米国がそうで、米国人の平均貯蓄額は白人世帯は約300万円と言われているそうですが、別のNYTなどの一般紙の情報によれば五人世帯での貯蓄額の平均はわずか12万円ということのようです(爆)。子育て世代が12万円の貯金しか無く、しかも国民健康保険制度があるわけでもないので虫歯一本引っこ抜くだけで実額で10万はとられるでしょうし(新コロ初期、PCR検査だけで数万円とられたという在米日本人の悲鳴がツイッターで結構あがっていましたし…)、これが本当だとすれば米国人はとても貧乏なはずですが、こういう世帯は「カネを使ってるので貯金がない」のであって、米国の平均年間金利は本文中でも述べたように2%後半なため、「カネを持っていても目減りするだけ」→旺盛な消費行動という動きになっています。ここには移民とか人種問題とかは特に関係なく、インフレでカネを持ってるだけでは価値が目減りするので「使う」…という当然の行動の結果としての米国個人消費市場の底堅さになっているということです。
インフレは確かに「悪魔」であって、いま述べたように「勝手にワイの財産をすり減らす(悪魔)…(:_;)」なのですが、減った分を埋め合わせるように仕事をしたり、所得の格差が出た場合にも「国力増強→増税余地の増加(みんなが相対的に金持ちになる)→累進課税の強化→貧乏人への福祉増強」なのであって、経済成長しないと福祉の原資がなくなってしまうのですから、やはりある程度のインフレが必要です。
金利は重要ということは、別の言い方をするとこうなります…m(_ _)m
ワイ、個人的に思うのは「年金と国民健保でカネがないと騒ぐのはバカ」です。現在、新コロで国民健康保険のカネが少なく医療崩壊(大阪)や今後の負担をどうするか?…で政治家とかが騒いでいるようですが、
ホンマ、底抜けに頭悪いのか? おまえら??…(  ̄ー ̄)y-~~
…としか思えません。国民健保は「現金」を国民から徴収するのですから、かんぽ生命・日本生命・第一生命・明治安田生命・住友生命などの民間保険と「なんら変わりません」。特にかんぽとの違いは殆どないはずです。そして民間保険会社は「投資によって利益を上げている」事と「こいつらは潰れそうにない」ことを考えれば、「国保でカネが足りないなんてことは絶対にありえない」→これ一択です。
要するに「国保で集めたカネを国内外に投資して、原資をつくればいい」ということです。そしてこれは年金におけるGPIFが原資170兆円で累積黒字が60兆円という、もはや普通の金融機関となんらかわらない規模に成長してる事を考えれば「容易に可能」であり、「ちゃんと金利をつけて、金利で国民福祉の増進をはかるほうがよい」という事を如実に表しているということなのです。20年もの国債は主に生保・損保の運用資金の原資でもあるからです。
金利がゼロになると、しばらくは国家破綻が防げる代わりに民間は死に、経済は回らなくなります。この状態が長く続けば結局は国家破綻するということです。
なにより残念なのは、メディアでこの話が全く出てこないことで、おそらく「判っていないから」出てこないのだろうと思っています。その意味では将来が本当に心配ですね…(:_;)
たまたま昨日学費の捻出のために六年前に預けておいた100万の定額を普通預金に戻して、ついてた利息が1900円…0.002…いや六年だから0.0003ぐらいですかね…
唸るほどお金が残っている昭和の人たちなら今更どうでもいいでしょうが、今どきの人に貯蓄がないのは致し方なきことかと思います。お金を寝かせておくより自分や家族に投資したほうがよほどマシですね。
でも投資するお金がない(ループ)
作者からの返信
師匠、いつもあざます(`・ω・´)ゞ
>ついてた利息が1900円
大変貴重な情報、ありがとうございました。定額預金でこの金利とは…(呆然
これもマイナス金利の悪影響ですよね(:_;)。長期金利がほぼゼロ%に加えて、民間が日銀に預けている当座預金にマイナスかけたら、そりゃ金利がこのくらいになるのは当然ですよね。これじゃ、手数料で全部吹っ飛んでしまう程度の金利ですからね。
金利が正常でない社会は、かならず劣弱化します。カネはより高い金利の所に流れていくものですから、超低金利では日本国内でカネが動きません。つまり庶民は貧乏になるということです。たまさか日本が生き残っているのも実質実効為替レートで計算した時、大抵の国よりも円高だからだろうと思われます。輸入物品をより安く出来るので庶民にとっては大助かりですが、これもまたデフレ要因ですし…(:_;)
もはや日本はあまりに長いこと超低金利だったので、ちょっとやそっとではインフレ成長には戻らないのだろうと思います。たとえるなら全球凍結のようなもので、日本全体がカチカチに凍りついた状態です。なので国家破綻ギリギリまで長期国債金利をあげなければ、このまま凍りついたままで凍死するのではないかと不安になっています。国家破綻ギリまでもっていく勇気がないと、もうどうにもならないと思うのですが…( ・ั﹏・ั)?
大変勉強になります。
金利を上げれば~。と言う話は以前テレビで聞いたことがあるのですが、黒田総裁動きませんでしたねえ。
長期は無理そうだから短期だけでも……と思うのですが、今はコロナ禍。どうにかした方がいいんでは……と、思う私です。
作者からの返信
水守様(^^)/
いつもありがとうございます…m(_ _)m
お身体のご様子、如何でしょうか? 新コロ、早く終熄してくれないものですかね?(:_;)
>黒田総裁
動くことはないのでしょうね…( ・ั﹏・ั)
日本の債務状況は悪いと判断しているのであれば、金利を上げるという選択肢はないはずです。ワイ的に思うのは、金利を先に上げなければインフレは発生せず、インフレのメカニズムには「必ず」自国通貨の暴落が含まれます。つまり「国家破綻の危機」を必ず内在しているのです。この危機に対処する能力は国家そのもののチカラです。産業力・金融力、未来に対して国富を増加させる潜在的な国力〜それは民力のことであり、民族の意思かもしれませんし、多様性なるものの可能性かも知れません。これに加えて現在の資産が合算され、それらのチカラが将来への展望(希望)となるのなら、国家破綻は阻止できます。日本の場合、いまだ強力な産業金融力があり、世界最大の対外純資産があること、国民資産も債務の二倍程度保有し、債務総額(官民)が他国にくらべればかなり低いこと(≒民間がこれでもかなり健全ということ)を考えれば、日本国の完全破綻などありえず、ならば将来展望を描いた「フォワードガイダンス」を提示して、「擬似国家破綻して、インフレ成長に戻す」という強い意思を示すことが政府中銀に必要なことでしょう。
現実にはこの逆で、国債をコッソリと国が資産として運用するというウルトラ奥の手を使い始め、その結果が大変良好なために「ワイらは成功( •̀ᄇ• ́)ﻭ✧」と考えてるのでしょう。確かに日本はもはや国家破綻はしないでしょう。国債は政府の借金。民間の資産。しかし日本は「政府(財務省および政府各省庁・日銀)の資産」なのですから、理論上、破綻することはありません。自分の撒いた債権を、自分たちで運用するという「奇妙な投資ファンド」なのですから…
金利が実質、ゼロパーならば国家破綻は「絶対に」しません。
事実、日本の利払償還費用は数年前は9-10兆円だったものが既に8兆円に減っています。なんと「減っている」のです。アレほど大量に国債を発行してるのに、です。
金利が極端に低いからです。しかも国債整理基金特別会計という受け皿があり、ここが資産運用して爆益を上げているのならば「実はボロ儲け」です。そりゃそうでしょう。民間銀行が国債を資産として運用し、爆益をあげているのと同じことを日本国がやれば爆益になるのは当然です。しかも国債は「自分がバラ撒いた」のですから、こりゃ立派な詐欺です(爆
新コロにおいて100兆円もの新たな国債を増発することになりましたが「大丈夫( •̀ᄇ• ́)ﻭ✧」と政府が自信を持つのも頷けます。政府の100兆円の債務は10年たっても100兆のまま。わずかな(しかし我々にとっては手痛い)消費増税+7%くらいで十分に解決できる程度でしょう。「国債金利<経済成長率」なのは事実なので、時間が建てば立つほど少しづつですが債務は消滅していきますので…
しかし、一気に消滅させるには、基本的にはインフレしかありません。そしてインフレは庶民生活を苦しめる「悪魔」なのですが、国力を増強させる魔法のドーピングでもあります。あとは悪魔を買いならすテクニックが必要で、これは「国債」というカードを使って金利という魔力を自家薬籠中のものとするということでもあります。日本国はインフレという悪魔をかいならすテイマーなのです。
しかし低金利、マイナス金利というのはこの悪魔を殺すことです。素晴らしいことなのでしょうけど、この世に天使はいません。いまのままでは日本はチート能力を持つ異世界の主人公から、全ての魔力をうしなった「タダの平民」に成り下がるのではないでしょうか? リスクを回避することは正しいのですが、逃げ回ることに終始するのならば、最期は衰弱死しかないはずなのですが…( ・ั﹏・ั)?