IPO(新規株式公開)とは「詐欺」なのか…ಠ_ಠ;?? ←「YES」とも「NO」とも言える理由について

コラム:クーパンとロブロックス、上場機に高まるIPO批判

https://jp.reuters.com/article/coupang-roblox-breakingviews-idJPKBN2B7072


時々出てくるこの「IPO」という謎の言葉について、少々、ワイ的な説明を…。


このIPOとは新規株式公開の略で、まさに単純で、


今日からワイの会社、株式市場に公開するYO-(^^)/

ワイら頑張るから、株、買って頂戴Ne〜(^^)/


…程度のものです。本当に(爆

ではなんで「その都度、騒ぎになるのか?」の理由について説明です(^^)/


  ※     ※     ※


IPOの問題点は「公開前に株式を大量に保有している者がいる」という事です。


カラクリも単純で、


起業した時に、有力者などに株式を購入してもらう

→企業は頑張る

→株式市場に上場

→株価上昇ヽ(^o^)丿 …すると、


「もともと起業していた時に株式を買ってくれた有力者の株が、株価上昇に合わせて(何の苦もなく)爆益を出す」


…というカラクリです。



  ※     ※     ※



たとえば、カクヨムがkadokawaから分社化し、kadokawaホールディングスの一社になったとします。この時はまだ株式などは公開していない状態です。まだまだ先行きが不安だからです。


この時、資本力を増強し、本格的な業務展開を目指すとします。


この時の資本力増強策として、カクヨムが大量の株式を発行し、これをたとえばkadokawaホールディングスが購入。と同時に、たとえばカクヨムの常連さんたち〜たとえば「高瀬嘉隆」さんとかにも大量に購入してもらいます。


この時点では株式はまだ公開出来ない(監査などの規約を含めて、まだ公開条件を満たせていない)とします。しかし業績が上向いてきて上場要件を満たせそうになったとします。この時に株式を公開し、さらなる企業規模の拡大と価値上昇を狙います。


そして株式上場 (IPO)してみました…m(_ _)m


上場したらいきなり下がりまくる可能性もありますが、でももし、


「カクヨム、いいじゃん(๑•̀ㅂ•́)و✧」


…という人たちが沢山いたら、カクヨムの株は買われ、株価は上昇します。


するとこの株価上昇によって、上場前にカクヨムの株を大量に保有していたkadokawaホールディングスや高瀬嘉隆さんのような「元々の大口保有者」は爆益を出す…という仕組みです。


m9(^Д^)プギャー


これは見方を変えると「合法的な利益供与」になるのではないかということです。

株式公開によって多数の個人投資家などがなけなしのカネを(特に善意で)株券に突っ込んだのに、実は「元々の大口顧客」のエサにしかならないという疑惑です。


しかもこの大口顧客が、株価が上昇した時に一斉に売り抜けたとしたら、株価は大暴落でIPO以後に株式購入した人は大損。しかし大口顧客は…


高値で売って、大儲け…(人´∀`).☆.。.:*・゚

m9(^Д^)プギャー


しかも下がった時に、もう一度株価を買い戻せば、株価はジリ上がり。上がったらまた売って儲けたら良い…ということです。



  ※     ※     ※


IPOの問題は、公開前に大量の株取得者だけが、結果的に大儲けするということで、このために「金持ちがしゃぶり尽くして窓から捨てた骨付き肉を、ありがたがって群がってあさるミジメなコジキ(←個人投資家)」とまでメタクソに言われる事もあります。


しかし他方、このやり方は「政府による企業救済策」として使われるようにもなりました。一例が日航再建です。


2010年に経営破綻した日航は公的資金を注入して支援せねばならないほどボロボロになりました。

この時、政府は破綻した日航への支援として、官民ファンドの「企業再生支援機構」を編成。ここが日航の株式を購入することで現金を注入することにしました。


日航は破綻したので、そもそもの株式は紙くず。まさにジャンクです。この価値ゼロの株式を大量に購入 (約3500億円)することで日航は現金を得て、リストラ等の経営立て直しに尽力。わずか三年後には再び株式上場つまり「IPO」を行い、上記のカラクリで政府は初期の投入金額の倍の7000億円の株式売却益を得ました。まさに錬金術 (爆)。突っ込んだ税金が倍になって戻ってきたということです(笑


このようにIPOは投入した税金を倍返しで返してくれる「納税者も喜ぶ」支援方法として活用できます。今後、多用されることでしょう…


しかし別の問題もあります。

そもそもIPOにふさわしい企業でもないのに、このカラクリを利用して、新規上場→売り抜けで「濡れ手に粟」を狙うだけの詐欺に使うのではないかという疑念です。


日航の場合は元々国策会社だった事や、債務を抜けば復活の可能性が十分にあったこと。また金融機関などに債務放棄を強要するなどして、日航再生は国策として規程方針であったことなどから「IPOした後でも株価は確実に上がる」と言えました。政府のお墨付きがついているようなものだったからです。


逆に上述のクーパンに関してはまだなんとも言えませんが、ビジョンファンドのやり方が、


(๑¯ω¯๑)…??


…という疑念を抱いているというのが、このコラムの言外の言かもしれません(ハッキリいえば、罪に問われかねない…爆)。


現在のように、新コロ対策のための空前の規模の金融緩和でカネ余りの状態では、こういうIPOでは「一発狙う」連中がワンサカ押し寄せてきて株価が上昇することが見込まれるので、元々の大口顧客が労せずして多額の資金を手に入れ、この資金を活用してまたまた別の企業のIPOに突っ込んでは…の繰り返しでボロ儲けという「IPOころがし」を狙っている可能性です。


そうはいってもWeWorkのように、IPOに失敗して大損出すこともあるので、リスクがある「商売」であるのも事実なのですが…(爆


そういうわけで「IPO」という話が出てきたら、この内容を思い出して、よくよくマッタリと自体の推移を見守ってみてください。ワイ的には余程のことがない限りはIPO直後には手を出すべきではないと思っています。特に素人や、財力の弱い個人は、です。


イナゴは大抵は敗けてやせ衰えるものですから…(๑¯ω¯๑)

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