第5話

「君は…いつも勝手に傷ついてる。そんなの、あの人にも失礼だし

君にとっても、あんまりだ。

…それに、君が傷ついてることに誰も気づいていないって思ってる」


君の冷たい手がドクンとなって血を巡らせる。指先に、少し熱を感じた。

私の右頬から君の鼓動を感じる。

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