作中の登場人物は、基本的に性格が被らないように構成すると思います。主人公も決して万能ではなく、苦手や欠点がある。そしてそれを作中に出す、という事であれば、序盤に具体的に出した方が良い気がしてまして、その派生でトラブルを考えるのが自然かな、と。
恋愛ものでもバトルでも日常でもそうですが、最初から良いところだけを見せてしまうと、説得力が薄くなったり、どんどん天井を上げていかざるをえなかったりするので、最初から長所と短所のギャップが際立つようなトラブル描写ができたらいいなと考えています。
例文のような婚約破棄ものですが、うーん、なんだろう、まったく思いつかないですね(笑)。
作者からの返信
こんにちは!
欠点を序盤に出すというのは理想ですね、人間って長所よりも短所の方が気になるものですよね。その二つがあったほうがより人間的に感じますし。
長所と短所が際立つシチュエーション、エピソード、これは確かに考えて入れたほうがいいと思いますね。
こんにちは。
「冒頭にトラブル」、いい作戦ですね! そしてその対処でキャラの魅力をアピールする作戦も、おお!と思いました。
いいキャラがいると、書いていても楽しいですよね。そんなときは勝手にストーリーが広がっていくような気がします。
さてお題のシーン。
「……どうして?」
うなだれた顔を上げず令嬢が問うた。
ふるえる声を聞き、婚約者はさすがに言い過ぎたかと胸がちくりと痛んだ。
「どうしてバレちゃったのかしら。完璧な演技だと思ったのに」
声と合わせて肩が小刻みにふるえた。
うふ。うふふふふふ。
ふるえは少しずつ大きくなり、婚約者は一歩あとずさったが、逃がさないというかのように令嬢は婚約者の腕をつかんだ。その手は地獄のように冷たく、振りほどこうにも悪鬼のようにくっついて離れなかった。
「いいわよ。婚約は解消してあげる。そのかわり……」
令嬢ははじめて顔を上げ、陽のとどくことない深海の底の人魚のような目で婚約者を見た。
そこから悪魔のような復讐劇をはじめるホラー・・・なんてのはたぶん「悪役令嬢もの」には求められていないんでしょうね(^^;)
作者からの返信
こんにちは!
すっかり遅くなってしまった。
冒頭トラブルはいい作戦です。というのも出だしで躓いていたものが、なんとも書きやすくなった経験からです。なんとなくトラブル、というのはあると思うのですが、明確に意識してトラブルを用意すると書きやすいようです。
チャレンジ例文もいい感じですね。
会話文と描写を織り交ぜながら書くとやっぱり読みやすい!
そして文章が追加されるたびに、情景が盛り上がってゆく。
すごく分かりやすくていい感じ!