私が書くのはほぼ現代が舞台です。チラッと異世界めいた場所も出てきますが、それも「自分の故郷を元にして作りあげた別世界」なので、ファンタジー要素は薄いです。
たまに、実在する商店街や街並を参考にします。「ぬすっと…」の南町商店街にはモデルがありますが、店舗の並びは変えてますね。
以前、プロで作詞をされる方に聞いたことがあります。
たとえばとある少女を主人公として作詞する場合、最低限、彼女の部屋は詳細にイメージする。窓からの景色やカーテンの柄、クローゼットの中身、花瓶に活けてある花の1本まで。そのイメージを凝縮させて落ちた一滴のしずくを、歌詞へと昇華させるのだそうです。
その話に感銘を受けてしまって(笑) それ以来、主人公の家の間取りと部屋の様子だけはちゃんと決めてます。我ながら単純w
作者からの返信
コメントありがとうございます。
現代を舞台にすると、それぞれの共通するようなイメージがあるから、あまり詳細に書かない方が良かったりするんですよね。まぁコンビニとかだったら、どこもたいていは同じような感じだったりしますが。
部屋の様子を設定するというのは面白いですね。たしかに部屋には自分の世界観みたいなものを凝縮していきますからね。それか好きなものを詰め込んだり。
そう言えばアドラメレクはけっこう部屋の描写があった気がしますね。
完結させた初長編は、異世界のエルフが現代の裏社会で活躍するという設定でした。
最初に海外の犯罪小説「ダーティーホワイトボーイズ」という小説のリスペクトから「ダーティーホワイトエルブズ」というタイトルが思い浮かんで、そこから広げていったので。
元々は物語の内容を決めたり書いたりしてからタイトルを考える派だったのですが。
なので「エルフが現代社会にやってくる、現代社会を舞台にする意味は?」の時点から色々と物語に必要な設定、想定される疑問の辻褄合わせ等々を考えていきました。
エルフの特徴である耳は? 魔法は? 社会の表舞台からはどう身を隠してる?
異世界から現代に飛ばされたのは何がキッカケ? ラスボスとの因縁は?
それでも物語を進めていくと曖昧だったり追加設定を作る必要があったりで、物語の大まかな筋は最初の構想通りだけど細部は序盤と後半で微妙に食い違ったりしてます。
(;^_^A
いま書いてる長編はコメディ調なのもあって異世界舞台でもあまり細かい設定は考えていませんw
今まで読んだ話の設定等をを適当に組み合わせてるだけ(だと思う)。
むしろそのいい加減さを笑ってもらえたら良いな~程度の気楽な気持ちで進めてます。
作者からの返信
ラノベに限らずファンタジー系の作品は設定がすごく大事ですよね。設定そのものが物語のキーになるものもありますし。
でも私個人はやっばり一から作るのは難しいな、と。どこかで設定を借りてきてしまう傾向があり、ファンタジーは挫折しっぱなしなんですよね。
ファンタジーは上手な書き手さんほどみっちり作っている印象がありましたね、今回の問いでは。
古代ローマ物は、100以上は本を読んで調べた上で書いています。なので、ついつい蘊蓄が多くなってしまったり……。あえて蘊蓄を入れている時もありますし、人物の感情などを主にしたい時は、あえて省いたり、ストーリーによって差があります。
お読みいただいた「いつか、あなたと手をつないで」は、参考にした本は10冊くらいでしょうか。できたら、もっと調べたかったんですが、コンテストの締め切りもあり……(*ノωノ)
なので、作者の目から見ると、さらっと流してしまったところなどもあります(;´∀`)
異世界ファンタジーは、かなりざっくりです(汗)
軽めの読み味を目指していることもあり、物語の進行に必要な設定だけを読者様に説明している感じです。
私の場合、世間知らずなので、逆に現代物を書ける作者様がすごいと思います!(; ・`д・´)
作者からの返信
綾束さん、こんばんは。
ローマもの、それだけの研究をしてるなんてすごいです! わたしは一つのモノにそこまで集中して勉強したものってないんですよね。飽きやすいというか。でもそう言う人の書いたものは説得力があって読むのが楽しいのは確かです。
異世界ファンタジーの場合はそもそも世界観を作り上げるところから始めるので、やはり書ける人はすごいなと思います。文化とか言語とか、地形から設定するとか聞いていると、とてもかなわない世界だなぁとしみじみ思います。
ちなみに私は現代ものが主なのですが、ほとんど想像と妄想の産物ですね(笑)
私は現代ものしか書いていないので、設定は主人公たちの行動範囲で「どんな場所があるのか」「どういう組織や人間関係があるのか」といった程度です。
学園ものの場合は学校の校舎が舞台ですが、後付け設定も多いので正直まともに検証されたら「この学校の間取りおかしくない?」と突っ込まれるかもしれません。
なので精密なファンタジーの世界観を創れる人は尊敬しますね。
作者からの返信
現代ものであれば、たしかにあまり設定はいらないんですよね。むしろ普遍的でどこにでもあるような、どこかで見たことあるような、もしくは住んでるところを連想させるような、そんな舞台の方が共感しやすいですよね。
私も「若君」とかで学校とか病院を舞台にしましたが、視点を限定的にすることで、あまり間取りのことを書かないようにしてました。その場合も見たことあるところ、訪れたことあるところをモデルにしてましたね。そこから見た光景だけを切り取るみたいことですね。
で、私も緻密な世界観を想像できる人は素直にすごいと思えます。
魔法の理屈を空想するのが好きです。魔法が科学的に説明できるならば、どういう理論だろうかと。それを考えた結果、使えそうな魔法、使えそうな魔道具は絞られてきますので、物語の幅は狭めているかもしれない。
理論は作りますが、それを文章として書くかというと、ほぼ書かないと思う。
地図も簡単には作るけど、というか、今まさにそれで悩んでます。地図を書いてはみたもののそれを文章で簡潔に表すって難しい……。
作者からの返信
私も魔法とかを理屈で考えるのは好きですね。
なにか筋が通っている方が考えやすいというか、想像しやすいというか、そんな気がします。
でもそれを説明しだすと読む方は途端に面倒になるという。
これもまた魔法の宿命ですね(笑)
ちなみに地形を表現するのは私もすごく苦労します。
都市の位置関係もそうですが、街の中の位置関係なんかもけっこう難しいですよね。
『Eカップ~』の場合は、古民家やアトリエの間取りと改装後の間取りなどを図面にしました。時は、未来に向かっていたので、カレンダーを参考にアトリエをひらくのにおめでたい日なども調べていました。小学生が今日は学校なら休めないとか。後は、夫が異なる兄弟なので、いつ交際したらいつ産まれたかを、表にしました。『美舞~・Aya~』シリーズでは、以前にも書きましたが、家系図に婚姻した年、年齢、出産の年などを描き込んでいます。普通のことしか考えていないですね。『CMAβ』では、暗号があり、それを真っ先に考えましたが、ちょっと余談かな?初SFで、おかしなファンタジー色もさすような作品になりました。
作者からの返信
間取りは私もちょっと考えておきますね。
書いてておかしな所でたりしますからね、設定するといろいろ書きたくなりますが、そこは我慢したりして(笑)
やはり矛盾というか、あれ?これ変じゃないか?なんて感想が出ない程度に設定したいですね。
そしてこの場を借りて沢山のコメントありがとうございます!
なんか会話しているみたいで楽しいですよね!
はーい、私は現代ものばっかりなんで、『そのストーリーに必要なことだけを設定する』派です。
Aというキャラは、生まれてから今までの生活環境全部。
Bというキャラは、名前と性別だけ。
など、必要なことしか設定しません。
ファンタジーは30万あったうえに冒険ものだったので、周辺諸国の地図や城内の見取り図もきっちり作りました。国のおおよその人口や文化なども丁寧に設定しました。それが無いと書けなかったからです。
つまりそれも必要だったという事なんですね。
逆に必要のないことは一切設定しません。設定すると書きたくなってしまうから。それ、読者にとって邪魔情報だから!って自分でツッコんだりする。
結局一通り書いてみて要らないところをばっさりカットしたりすると、設定自体要らないものも出てくるんですけどね。
作者からの返信
必要な事だけ設定する、は私も同じですね。
名前だけしか設定しない、というのも出てきますけどね。
でもファンタジーではきっちりと設定できるというのがやっぱりすごいですね。地図のイラストは私も見ましたが、なんかカッコよかったです。それに如月さんは絵も描けるしなぁ、と。基本的に視覚でイメージがつかめるというのはすごいです。
その節はクロコのイラストもありがとうございました!
大事に保存させていただいてます。
世界観はできるだけ緻密に構成します。
とはいえ、実力がないので雑ですが。
実在の土地を舞台にすることが多いので、地図とにらめっこしたり、実際に行ったときの写真を見返したり。
ガイドブックは手放せません。
「千羽鶴、承ります」は、2年前に富岡製糸場でもらった街中マップや、高山社跡のパンフレットが非常に役に立ちました。
田沢が通っていた大学は架空の学校ですが、モデルはあります。
花村が入院した病院や、アルバイトしていた神社も。
市町村のホームページには大変お世話になりました。
作者からの返信
千羽鶴、承ります、はまさに現地を旅しているような気分になれました。行ってみたいと思いました。なかなか出不精なのが残念ではありますが……
現代ドラマでも、あんな感じで生き生きと町や建物の様子が書けるのは、素晴らしいことですよね!それこそ一つのキャラクターのようなかんじです。
現実世界を舞台にするなら、そんな風に調べるのは有効ですね。
以前は、キッチリと土地勘を出すような感じで書いてました。しかし、考えてみれば地域によって「知ってる」「知らない」が明確に分かれるんだよなって理解して以降は、曖昧なイメージで進めていくか、実際の土地が舞台でも名前を変えて想像を膨らましてもらうかの書き方に変える用になりました。
この辺のさじ加減って難しいなと感じます。
設定は場合によってばらつきがあります。詳しく調べる場合もあれば、表面知識のみで対応する場合があります。
私が一番決めていることは、書く分量に気をつけることです。調べたことは書きたくなりますので、あらかじめ書く内容を決めておかないと大変なことになります。
幽霊モノを書いた時には、ちょっと調べまくったのですが、使ったのは一割ぐらいです。全く使わないこともあります。
これは物語が動いてないと嫌だからというワガママからきてます。説明が続くと読みたくなくなる性質ですので(^_^;)
異世界ファンタジーはそのあたりに技術の差が見えますが、感性で乗り切っている作品もありますので、なんとも言えないかなとも思います。
ミステリーでは、エクセルを駆使して登場人物の時間割や何を見聞きしたのかを詳細に組むこともあります。
いずれにしても、設定は物語に不自然さが出ないようにするツールと考えてますので、このあたりは個性的な考え方があってもいいのかなと思います。
作者からの返信
書く文量はどうしても気になりますよね。
設定を緻密に書きすぎるとついてこられないパターンもありますし、肝心のドラマパートが薄くなることもありますしね。
それでもちゃんと調べているのはさすがです。
ここが私とは違う所でしょうね、私はなんとなくで済ませることが多いんですよね。
ファンタジーも緻密に設定する人ばかりでないというのは、今回のコメントでよく分かりました。それこそ書き手それぞれの感じなのでしょうね。
とはいえ……もう少し調べ物はした方がいいな、設定は組んだ方がいいな、と個人的には思いました。
まずは取り上げて頂き、ありがとうございます!
私はもともとがSFや異世界ファンタジーを描く人間で、その時に「惑星ごとまず作る」という話をしたら周囲に驚かれた経験があったので、少々気になるテーマでした。
異世界ファンタジーの場合は一作品で終わらせてしまうのは惜しいくらい設定を創り込みますので、基本同じ世界観や技術で別の話もやれるようにしてしまうのです。
なので、あとあと流用できるように。その時に「どうすれば噛みあうんだっけ」と過去の作品引っ張り出す必要がないように決めてしまいます。
文化とか文明を考察するのには気候区分を決めてしまう方が食を決められて便利ですので、陸を配置して海流と大気の流れを出して。
文明が落ち着きそうな場所や貿易中継地点になりそうなところを基本に出して。その後描こうとする物語がどの地点なら合いそうか相互補完しつつ割り出して。
周囲状況から国や勢力、その関係図を導き出していく。
気候区分がわかれば、ある程度思考の方向性と地図でどのあたりに国が発展しそうかは導ける下敷き(比較文化専攻で何が思考を作るかという卒論を書いていたため)があるので何とかなる……!
だいたいが「事件」を中心に話を組む人間なのでその方が都合が良いというだけの話ではあるのですが。
それで決めた舞台を中心に周囲の国、交流がある範囲は設定をある程度作ってしまいます。
地図以外だと異世界ものの場合は世界の成り立ちや種族、神や魔法などもある程度決めてしまう。
SFの場合は関係図が宙域や惑星云々になるだけで基本は変わりませんね。
要は「関係性」を描ける程度の情報量を決めます。
ただ現代ファンタジーの場合、戦争や勢力図が関係しているものをやらない限りはそこまでしません。街ひとつの簡単な歴史と、周辺との関係。だいたい商店街がどこで駅がどこ、などの大まかな配置くらいです。
地図以外の設定は主人公たちに関わりあるものを中心に設定を創り、歴史と関係図。あとは以前にも触れた「戦略目標」「障害」「妥協点」みたいなものを決めます。
それ以外の詳細は実際に書きながら必要に応じて決めて、メモ帳に羅列しておいて被ったり矛盾したりしないようにする程度。
と、少々長くなってしまいましたが!
だいたいそんな感じで創っています。
作者からの返信
かなりの盛況ぶりに、気になる書き手の方が多いのだな、と改めて思いました。
……にしても惑星まるごと、はさすがにスケール大きいですね。ほとんど神様の所業ですよね。しかもその設定項目の細かさがまたすごいですね。これだからファンタジー書きの人はすごいんだよな、と思いました。しかもこれはまだ横軸。
歴史という縦軸も加えていくのだから、やはり広範な知識がいるのだな、とも思いました。
同じくコメントをくれた須能さんもかなり詰めていくようですが、同じ感じですね。
私的には驚愕に値します。
ファンタジー書きですが、意外とザルですよ(笑)
物語に必要なことしか設定しません。
ホワイトフィールドだったら、例えば大陸だけでも港と、内陸の街と、北の帝国と、内地の農園と出てきますが、それぞれについて詳細な設定は皆無です。位置関係も曖昧なら地図なんてもちろんないし、一部は地名すらない(笑)
島のことは少し頑張って考えましたが、結局サイズ感さえ曖昧ですね……。
代わりにかなり詳細に設定するのがその世界の歴史です。ルルーク族が島に定住してから、最終的に島が大陸に併合されるまでの流れは事細かに設定していますし、対応する時期の大陸側の動きもだいたい決めています。
自分の場合はこの歴史の動きと、気候・地理のイメージさえ決めておけば、細かい文化風俗や政治社会体制なんかは「それっぽいの」が適当に浮かぶので、細かく設定する必要を感じません。
必要があればそれっぽく書くのみです。
……っていう状態に持っていくために、大学で西洋史を専攻した奴なので^^;
昔はモヤモヤが多かったんですよ、都市の店って何があるんだろうとか、貴族って普段何してるんだろうとか……。書いてると気になって。
きちんと西洋史を学んだことで、そのへんのモヤモヤはなくなって、随分書きやすくなりました。
難点はファンタジーが変にリアルよりになってしまうことと、勢い余って歴史小説が書きたくなることでしょうか……。難易度が上がりすぎる^^;
あまり参考にならない回答ですみません!
作者からの返信
ホワイトフィールドはぜったい世界地図書いていると思ってましたが、意外でした。ファンタジーでも人それぞれですね。
その代わりに歴史。思えばカクヨムの書き手の人たち、歴史好きが多い気がしますね。
私も世界史は勉強しましたが、あまり嵌まりませんでした。受験のための勉強だったからでしょうね。
歴史をテーマにしたらすごいことになりそうな気がしますね(笑)
こんばんは(二度目)。
ジャンル的には、ミステリー以外は何でも書きます。書こうと思ったモチーフ次第です。
現代を舞台にしたお話だと、当たり前ですが世界設定はほとんどしません。
未来が舞台であっても同じです。
理由は、現代やそれを叩き台にした未来に「これは有り得ない」という物がほとんどないからです。
必要になった都度、設定すれば間にあいます。
ですから逆に言うと、これは有り得ないだろうなという物だけを先に作り込みます。
最もよく書くのは異世界ファンタジーなのですが、世界地図の全てを書いておくようなことはありません。
ただし私の書く異世界ファンタジーは、その世界なりの理屈がちゃんとある世界なので、例えば「水の湧く理由がないのに川がある」などということはしません。
ただまあ私の世界観の作り方について、ご紹介しても参考にならない点が一つあります。
これまで書き溜めた小説の共有している異世界が、私の中に三つあります。
これはもしも全てを網羅した設定集などを書いたとすると、一つ当たりでも数百ページに及ぶでしょう。
この財産がありますので、今さら世界設定をする必要がないというのはあります。
紙やデータに落としている資料としては、
各地方の都市や名所付近の地図。
大まかな世界地図(広がる可能性は有り)。
既に登場したキャラクターの、民族や出身地の特色(衣服など)のイラスト。
大がかりな戦争などがあった場合には、陣形配置図。
特色ある施設の構造を書き留めたイラストなど。
宗教について系統や土地ごとの状況の設定。
言語について設定している世界観では、言語資料(辞書のようなもの)
王族などの家系図。
設定としての物語(神話や英雄譚など)
登場させた吟遊詩人の歌詞。
思いつくまま書いてますが、書ききれませんね……。
こういう感じというのは伝わりますでしょうか。
作者からの返信
イラストを描けるというのは強みですよね。
カクヨムの作家さんたちの中にも結構、絵がかけたり、絵を中心にイメージを作る方が多い気がしています。
で、異世界ファンタジーではやはり作りこみ、設定が凄いですね。
地図、民族、歴史、宗教、言語、もう本当に一つの世界を丸ごと作っていますよね。
こういうのは想像が追い付かないので、ホント尊敬です。いろいろと勉強して蓄積されてきたのだろうな、と。
ちなみに異世界ものでも設定そのものが興味深いものもあります。なんというかフックというかヒネリがあるもの。漠然としてすみませんが、こういうのはどのように取り入れてるんでしょう?
そういうことも今度聞いてみたいですね。
編集済
世界設定については、地理的には必要最低限のことしか準備してないです。物語が動く範囲(現代ファンタジーなら日本のどこか)に留めています。最終的に話を大きく展開するために必要であれば設定しますが、そうでなければ触れないに越したことがないと思い、逃げます。
(私自身は小説を読んで「この舞台がいったいどこなのか?」でひっかかることがあまりないので)
家の間取りなども、あまり設定しません。不必要に細かく作ると、その描写に文字数を取られてしまうので、むしろ多くの人がイメージできるような(テレビドラマに出るような)民家、マンションを想定して考えています。
その代わり、時間軸については相当詰めます。時代背景を現代から考え、いつどこでどういったことが起き、どういった結果が生じたのか、ということを設定し、エクセルで年表作ったりします。極力矛盾が発生しないように話を組むために必要なのと、登場人物の過去に影響してくるイベントや年齢など、つじつまを合わせるために。SFで近未来を書く場合は、その日の曜日とかもチェックします(本文に曜日まで書くことはまずないですが)。
それもこれもキャラクターを優先させ、彼らの歴史に深みを増すために、そしてストーリーに立体感を持たせるためにやっているのですが、当然こういった設定全てを本文に載せるわけではないので、やりすぎると
「自分だけがわかっていて読者にはまったく伝わってない!」
という痛い結果と隣り合わせなわけで、後々泣きながら改稿することになったりします。
こうしてみると前
作者からの返信
叶さんとはこの辺りはすごく共感度が高いですね。
たぶん風景とか外観描写にあまり重きを置いていないせいでしょうね。
それよりはキャラクター達の生み出すドラマ性にページを割きたい、そんなところでしょうか。
某モノノ怪では、この辺りをさらに絞ってますし。
私は大学時代に8ミリで映画作ってたことがあって(部活動ですね)、特に映像化しやすいことにこだわる傾向があるんですよね。
ナイショですが。
ミステリを書く時には、基本的に「クローズドサークル」にしていますので、非常に狭い空間しか書いていないことが、私の場合は多いですね。一人の主人公の見える範囲で、ということを意識しています。その最たるものが、赤ちゃんを主人公にしたミステリものですが……
ということで、きちんと設定を練る方はすごいなあ、と尊敬しております。私は設定練る前に書いて何とかしよう、っていう行き当たりばったり派なので
作者からの返信
クローズドサークル、いい言葉ですね。
私もいろいろと限定した空間で、誰もが思い浮かべられる環境を設定することが多いですね。
まぁイメージしやすいとか、最低限の描写で大丈夫とかメリットも多々ありますけどね。
それだけにきっちりと異文化、異世界、なんかを描写できる方は、同じく尊敬してしまいます。
異世界ファンタジーに手を出さない理由がまさにそれです。国や人の名前、階級、インフラの有無など設定が膨大ですよね。カタカナネーミングも苦手です。
だから現代ファンタジーにして現代社会の上に乗っけてしまう。それでもいろいろ調べますけどね。
今書いている「環境省~」はさいたま市をベースにした舞台設定なので、さいたま市のHPをひたすら調べていますね。
作者からの返信
異世界ファンタジーの設定はなんとなくハードル高いですよね。
特にシリアスなファンタジーであれば、世界設定そのものに魅力があったりしますからね。
そうそうカタカナネーミングは私もちょっと苦手です。並行して読んでいるせいか、混乱することありますね。
環境省~ちょっと見に行きましたが、面白そうですね!
毎回のテーマが勉強になります。
短編なら文字数の関係で現代に設定する事がほとんどです。
長編は現代ファンタジーだとしても、現代の中に異世界を作る形で世界観を作ってしまいます(ゲームの世界に入る、妖の世界がメインの舞台など)
異世界ファンタジーはざっとしか世界地図を浮かべられません(笑)
でもどんなものが採れやすいとか、交通手段、街を守る物、娯楽品、種族などは決めています。
作者からの返信
けっこうどのテーマもみんなが気になる内容だと思います。
それだけにコメント欄の充実がすごくいい刺激になりますよね!
けっこう細かく設定する人も多いようです。まぁそういうのを想像するのも楽しいんですが、わたしも細かくなりきれない派です。