第3話 堕天使 と 悪魔
◇5◇
私の名前は霧ヶ峰小豆。物心がついた時には既にこの名前だったから、特に違和感はない。
ううん。その事実を知ったのは数年前の話なんだから、それまでは何も感じていなかった。
そんな私が好きなのは……お兄ちゃん。
元々、お兄ちゃんのことは好きだったし、お兄ちゃんの隣にいるのが当たり前だって思っていた。
それがある日、私の前から突然いなくなった。あることがキッカケでお兄ちゃんは家を飛び出してしまった。何も言わずに、何も言わせてもらえずに、私の前から姿を消したお兄ちゃん。
その事実を受け止め切れなくて、私は部屋に閉じこもって泣いた。数日間、部屋から出るのも拒んでいた。
悲しくて、寂しくて。目に映る何もかもが色を失っていた。
そんな無気力な日々を送っていたある日。私の元に一通の手紙が届く。
その頃は
とは言っても、家の門までなんだけどね。部屋に閉じこもっていても気が滅入るだけだからって、郵便受けを見てきなさいって、お母さんに頼まれて出てきた玄関先。
「……」
ポストを開けると、封筒のようなものが入っているのが見えた。
ポストからそれを取り出した私は、玄関へ戻りながら、その青い封筒を眺める。宛先は私の名前。
だけど身に覚えのないタイミングでの手紙に、疑問を覚えながら裏面の差出人を確認する。
「……ん? ――ッ! ……」
だけど、差出人が書いていない封筒。私はもう一度手紙の表面に戻して、書かれている文字を見て大きく目を見開いて驚いていた。
だって、その筆跡でお兄ちゃんからだって気づいたんだから。
私は慌てて玄関を開けて中に入り、靴を脱いで廊下を
「こーら! 小豆……廊下は走らないの!」
「あっ、お母さん、ただいま……ご、ごめんなさい」
「はい、おかえりなさい。で、そんなに慌ててどうしたの……って、お手紙?」
そんな私の物音に気づいたお母さんは、リビングから出てきて私に注意を促していた。
私は慌てていたからか、思わず「ただいま」と言っていた。出たのって玄関までなんだけどね。
自分の発言に恥ずかしくなって少し俯きながら謝る私。だけど何も気にしていない素振りで、優しく「おかえりなさい」って言ってくれた。そして優しく心配の言葉をかけてくれる。
だけど私の手に持っていた封筒に気づくと、視線が手紙に向けられた。
「――な、なんでもないの。私宛の手紙……友達から」
「誰も取りあげようなんて考えていないんだから、後ろに隠すことないでしょ? 変な子ね……」
私はサッと手紙を後ろに隠していた。私にはお兄ちゃんの家を飛び出した
差出人の名前を書かないで私に送ってきたってことは、お母さん達には知られたくないのかも知れない。
だから友達からだと言って
私の言葉を聞いたお母さんは、苦笑いを浮かべながら言葉を紡ぐとリビングへと戻っていった。
ホッと安堵のため息をつくと
「……」
私は自分の部屋に戻ると、机の引き出しからハサミを取り出して手紙の封を切った。
中には二枚の紙が入っていただけ。私は一枚を封筒から取り出すと、それを眺める。そこには一言だけ――
『ごめんな』
お兄ちゃんの筆跡で書かれていた。私には、お兄ちゃん達の間で何が起きたのかなんて知らない。
だから、こんな一言じゃ理解なんてできないよ。
お兄ちゃんの字を見て、少し落ち着いていた気持ちにまた悲しみが溢れて、景色から色を奪おうとしていた。
「……?」
そんな私の目の前に映し出された色鮮やかな紙。それは雑誌の切り抜きだった。あるアニメの番組情報のページ。
「なんでこんなものを?」って思いながら眺めてみると、そこに『善哉』と『小豆』と言う文字を見つけた。慣れ親しんだ私の名前と……大好きなお兄ちゃんの名前。
私は夢中になってアニメの内容を読んでいたのだった。
◆
『ゲキノベ。』……。
これがアニメのタイトル。善哉は主人公の名前。そして小豆はヒロインの苗字だった。
二人はすれ違いの想いを抱いていた。だけど、それが両想いだと気づく。
そんな中、善哉は友人である『
そして小豆には『声優になる』と言う夢がある。善哉は――
「僕達のラノベがアニメになって小豆さんがヒロイン……その夢が叶ったら結婚してください!」
そう、小豆に伝える。小豆は彼の言葉に快く承諾をした。
そして二人は『夢が叶うまでは会わない』と言う約束を交わして、背中を向けて別の道を歩き始めた。
そんな内容のお話。
記事の上にポタリと一粒の雫が落ちる。気づかないうちに涙がこぼれていたみたい。
お兄ちゃんがこのアニメの切抜きを入れた意味はわからない。そして交わした約束も描いた夢も、私達には何もない。
だけど、私はお兄ちゃんが私を忘れないでいてくれた。そして必ず私達は再会できるんだって思っていた。
私は人差し指で涙を拭うと、この数日間は近寄ることもしなかった『お兄ちゃんの部屋』まで歩いていく。そして決心して扉を開けて中へと進むのだった。
元々、お兄ちゃんのことは好きだった。だけど少し前に『ある事実』を知った時、私の気持ちは少しずつだけど違う感情が芽生え始めていた。
そんなお兄ちゃんへの想いが今、確かな『恋』に変わった。私はお兄ちゃんが大好きなんだ。
いつか必ず、私がお兄ちゃんを連れ戻す。そして一緒に暮らすんだ。だけど、今の私には無理なのは知っている。
だけど……少しでもお兄ちゃんの温もりを感じていたくて、お兄ちゃんのことを思い出したくて。
それから私は、お兄ちゃんの部屋にある、お兄ちゃんが好きなアニメを観たり、漫画を読んだりするようになっていたのだった。
それから、数年後――。
私は学校の先生と親の薦めで有名私立中学へと入学する。
だけど私の身に降りかかる、辛く悲しいできごとが起きた。とても辛くて、耐え切れなくて、すべてから逃げ出したくなるような現実。
ううん。実際に私は逃げるように学校を退学して、お兄ちゃんの通う公立中学へと転校していた。
でも、お兄ちゃんには会えない。会っちゃいけないって思っていた。
こんな惨めな私をお兄ちゃんには見せられないって感じていたから……。
その頃、お兄ちゃんが家を飛び出して、少し時間が経過したからなのか。
お父さんから、お兄ちゃんが両親の知人の家に居候していることを教えてもらう。
お父さん達はまだ距離が必要だったみたい。だから私が週に一・二度ほど様子を見る目的で会いに行っていた。
正直、あの頃は会いたくなかったんだけど。
目的もあるし……会いたくないけど、お兄ちゃんに会いたかった私は自分を偽りながら、お兄ちゃんと一緒の時間を過ごすことで自分を保っていたのだと思う。
だけど、そんな時間も長くは続かなかった。悲しい現実から逃げ切れなかった。
私へ更に悲しい現実が降りかかる。
そのせいで、私はまた学校を休み、部屋に閉じこもって色のない世界で生活をしていた。
だけど、そんな私を救ってくれたのが……当時離れ離れになったままのお兄ちゃん。
とは言え、それは友人が話してくれて知ったこと。
私はその話を聞いて思わず泣き出していた。ううん。それまでの色のない世界を洗い流していたんだと思う。
遠く離れていても、声が聞こえなくても、お兄ちゃんは私を見守ってくれていたんだ。
一人で辛く寂しい時間を過ごす中で、そんな時間に刃向かうように、心と身体をボロボロにしながら過ごしてきたんだ。それなのに私のことまで守ってくれた。救ってくれた。
私はその話を聞いた時、お兄ちゃんへの想いがハッキリと『愛』に変わったことを確信していた。
私はお兄ちゃんを愛している。ううん。愛し続けなくちゃいけないんだって思う。
例え世界中の誰もがお兄ちゃんの敵になっても、私だけは味方でいる。私だけはお兄ちゃんの傍にいる。
お兄ちゃんを幸せにするのは私なんだって。幸せにできるのは私なんだって思うのだった。
だって、お兄ちゃんは私の知らないところでだって、全然自分とは関係ないことでだって『お兄ちゃん』として守ってくれたんだから。
私は両親を説得して、お兄ちゃんを連れ戻すことに成功した。ううん。お父さんもお母さんも別にお兄ちゃんを追い出した訳じゃなかった。だから、私の話を聞いたお父さん達は優しい微笑みで「よろしく頼む」って頭を下げていた。
私は次の日にお兄ちゃんに会いにいった。そして「帰ってきて」と真剣に伝える。
お兄ちゃんも時間が経ったからか、何か心境の変化があったのかは知らないけれど。
優しい微笑みを浮かべて「わかった」と頷いてくれた。そして数日後、お兄ちゃんは私達の前に戻ってきてくれたのだった。
私達に向かい合って、少しはにかみながら「ただいま」って言ってくれたお兄ちゃんを見て、私は決意を固めていた。
今度は、私がお兄ちゃんを守ってみせる。お兄ちゃんに笑顔でいてもらうんだ。
だから私はアニメで色々勉強した。お兄ちゃんにとって可愛い妹でいたいから。お兄ちゃんにはいつでも笑っていてほしいから。
少し過激なアピールをする画面の向こうの妹達に少し気後れするところもあるけれど、それでも私は一生懸命勉強をした。もちろん態度で示すのはとても恥ずかしいし「これで良いのかな?」って感じるところもあるんだけど。
だけど私はこれで良いんだと思う。少し戸惑って焦った表情はするけれど「しょうがねぇな?」って顔で私に笑ってくれるお兄ちゃん。
少し……ううん。かなり頭が悪そうに見えるかも知れないけれど、私は『おバカだけど可愛い妹』であり続けたい。
だって、私が少しでも自分の行動への戸惑いや距離を覚えていたら……お兄ちゃんはまた距離を置いちゃうんだろうから。そう言うところに敏感なお兄ちゃん。もしかしたら『あの頃』の罪悪感が未だに残っているのかも知れない。
だから私はしがみつく。私が無理にでもアクションを起こさなければ、きっとお兄ちゃんは罪悪感に押し潰されて、また私の傍から離れてしまうと思うから。
だから私は頭の悪いフリをしてでも、お兄ちゃんを繋ぎとめる。
私のすべてを使ってでも、お兄ちゃんの傍から離れないように。
だって、ここがお兄ちゃんの居場所であり……そして、お兄ちゃんがいる『ここ』が私の居場所なんだから。
もちろん、そこに私の想いは存在する。愛しているって想いは確かに存在する。
だからこれが『私が私でいる意味』なんだと思う。
お兄ちゃんと一緒にいられる為に。お兄ちゃんが笑っていられるように。
あの時に全力で守ってくれたお兄ちゃんへの――私のできる唯一の償いなんだと思う。
お兄ちゃんはそんなこと全然思っていないんだろうけど。むしろ、自分の方に罪悪感を抱いているんだと思う。きっと、お兄ちゃんは私のことを拒み続けるんだろう。
だけど、ごめんね? 私はそんなに簡単には諦めたりしないからね。それは自分の想いの為だけじゃない。
お兄ちゃんは私が離れたら、絶対に償いの為に私への時間を使うだろうしね。だから私はしがみつくんだ。少しでもお兄ちゃんから罪悪感を取りのぞく為に――。
「……」
目の前には、お兄ちゃんの腕。そしてお兄ちゃんの香りに包まれた空間。
ここが私の特等席。見上げれば、少し困った苦笑いを浮かべるお兄ちゃん。
この時間がいつまでも続けばいいのにな……。
「――えっ?」
そんなことを考えていた私の身体が見えない力に揺さぶられていた。な、なに、地震?
だけど目の前の景色は何も揺れていない。揺れているのは私だけ。
突然の出来事に戸惑っている私の視界に眩しい光が差し込み始める。その光に包まれて、お兄ちゃんが霞んでいく。
えっ、なんで……待ってよ? また、私の前から消えちゃうの?
私は思いっきり腕にしがみついた。だけど、だんだんとお兄ちゃんは薄くなっていく。どうして? 置いていかないでよ。
悲しくなって叫ぶ私の声も虚しく、視界からお兄ちゃんが姿を消して眩しい光が私に降り注ぐ。
その光に一瞬だけ目を
「起きろ!」
目の前で私を揺すりながら声をかけるお兄ちゃんの姿が映った。私、寝ていたみたい。
なんとなく懐かしい夢を見て幸せな気分でいた私は、お兄ちゃんが目の前にいたことに安堵しながら声をかけた。
「……ふにゃ~? お兄ちゃん」
「そんな体勢でよく寝れるな? いいから目を覚ま――」
そんな私に呆れ顔で声をかけるお兄ちゃん。でもまだ眠い……。
「……おやす――」
「二度寝すんな」
「ふぁわわ……お兄ちゃん、どうしたの~?」
「……」
だから、もう一度夢の中でお兄ちゃんの腕にしがみつこうと思って寝なおそうとしたら、さっきよりも大きく揺さぶられて、私の眠気は遠いお空に飛んでいってしまった。
だけど私は「なんでお兄ちゃんが私を揺さぶったのか?」が理解できずに聞き返していた。そんな私の問いかけに「お前、何言ってんの?」って顔をしているお兄ちゃん。なんでそんな表情しているんだろう。
……なんてね。目の前で腕にしがみついたまま寝られていたら、そんな反応にもなるよね。
だけど可愛い妹の寝顔なんて、中々拝めないんだから、もう少し寝かしておいてくれてもいいのに。
って、顔埋めていたら見えないか。
そんな苦笑いを浮かべている私に呆れ顔を浮かべているお兄ちゃん。私はお兄ちゃんに満面の笑みを浮かべてから、現実のお兄ちゃんの腕に顔を埋めるのだった。
◇6◇
メモを伝え終えた俺は右腕を暖められて、一部分に熱い風を受けながら、さきほどと何も変わらずの状態で時間を過ごしていた。
俺達の会話でわかるように、俺は『佳苗』などと呼んだことは一度もない。
何となく面白そうだったから実験的に呼んでみただけだ。
なのに、平然と自分が佳苗であるかのように言い返されたんで、お兄ちゃんの方がオタオタしていたのだった。せっかく、妹をオタオタさせて楽しもうと思ったのによ。
結局、何も変わっていない状況だしな。いい加減、そろそろ回避の策を考えるか。
本来ならば、力ずくで引き剥がしても良いところではある。正当防衛が成立するくらいには、お兄ちゃんにとっては有事な訳だし。
ただ、前にそれをやったらさ? それはそれは、録画したアニメをボタン操作間違えて、観る前に消しちまった時のような悲しそうな顔しやがるんだよ。
だから罪悪感にかられて、もう一回谷間に腕を戻した訳さ。だ、断じて、誘惑に負けた訳じゃないんだ。
それ以来、なすがまま……お袋はアニオタの専業主婦だが。
どうやら気が動転しているようだ。とにかく、抵抗しにくいんだよ。
そもそも今はもう、引き剥がせない状況ではあるんだけどな? いや、コイツ――
シャツのボタンを全部外してやがんだよっ!? まぁ、引き込まれた時点で気づいてはいたが。
つまり、あれだ? 今の状態で無理やり引き剥がすとだな?
甘●むいちゃ●ま●た的な!
完熟スイカを召し上がれ~状態な訳だ。まずいだろ、そんなの……。
『何を言っているのですか。引き剥がすことで、あなたの道が切り開かれるのです。そして目の前の光景を目に焼き付けなさい。……さすれば眼福が訪れると言うものです』
『いいじゃねぇか……どうせ、妹の下着なんか見慣れているんだろ? ついでに邪魔な布も取っちまえ!』
突然、俺の心に巣食う天使と悪魔がタッグを組んで
って、おい天使……いや、お前、堕天使だよな。
と言うよりも『リブレイブ! さぁ社員!!』に登場する
まぁ、どっちでも大して変わらんが。
ったく、堕天使なんてものはアニメの中の中二だけで十分だろ。俺の頭にまで堕天してくんなって。
そもそも、俺の中の天使はどうしたんだろう。こんな俺のピンチの時にこそ現れてくれるもんじゃ……。
『……』
『いや、お前の天使は自分で妹へ奴隷のように売りとばしていたじゃねぇか?』
待っても現れない俺の天使。すると呆れた顔で悪魔がサラッと悪魔なことを言った。まぁ、悪魔なんだけど。
(いやいや、彼女は俺の天使ですけど、心に生息する天使ではないですよ? と言うより、貸しただけで売ってねぇから。……つまり、君達と同じ存在の天使の話なんですけどね? ……おーい、心の中の天使さーん? 早く出ておいでー)
とりあえず悪魔に否定をしてから、心の中の天使さんを呼んでみた。
『……あの~? 大変申し上げにくいのですが……その方は登校拒否をしているようで、私達は会ったことがないのですが?』
(なんですとっ!?)
すると、堕天使は本当に言いにくそうに冷や汗をたらしながら俺に衝撃の事実を言い放つ。
悲報……俺の心の天使は衰退しました。と言うより、元から生息していたのかすら俺には知る由もないが。
まぁ、きっと数年前の黒歴史時代に
惜しい天使を亡くしたもんだ。なんて、のんびり考えている暇はないか。
いないんだったら、俺が反撃しないと片付かんからさ。とにかく、お前らに一言物申す。
(――●ラ●もーん! ……もとい、ばっかもーん!!)
「――ッ! ……」
「……」
俺はそんな堕天使と悪魔に、青色の猫型ロボットの名前を口走って、慌てて言い直していた。
そう、俺は今心の中に巣食う堕天使と悪魔に口撃を仕掛けているだけだ。当然何もしゃべっていない。
なのにビクッとして少し怯えた表情で見つめる小豆さん。だから、なんでわかるの?
そして怯えた表情で俺の腕に顔を埋めて酸素を吸い込む小豆さん。特に変わったこともないし、無視しておこう。
そして再び、堕天使と悪魔に対峙した俺。
(ウチの妹を甘く見んな! 相手は小豆だぞ? それも脳みそが、ミソの代わりに、小豆に砂糖とガムシロとメイプルシロップと蜂蜜をかけたような、激甘のミソもどきを使っているような妹なんだよ!)
『……』
『……』
俺は脳内の理性を総動員して堕天使と悪魔を論破してやった。しかし俺の口撃は何もダメージを与えていないらしい。と言うよりも二匹はキョトンとした表情で俺を見てやがる。
まぁ、無理もない。何故ならば……こいつ等は、俺の心に生息する二匹なんだからな。
基本、俺の理性がある時にしか存在できない二匹。俺が本当にオタオタしている状態では、こいつ等が活動することはない。俺にそんな余裕がないんだから。
だから小豆の真の姿をこいつ等は知らないってことだ。うん。俺も知りたくないけどな。
……と言うよりもだ。俺も今の状況について、何でこうなっているのかが理解できていない。
少し時間を
俺は思考を遡らせて、今日の昼頃から順に思い出していたのだった。
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