28.Memora
『体が動かない』
わたしはこの状況をどう打破できるかを考えた。わたしは、周りを見回しながら、体が動かない原因を突き止めようとした。視界はだんだんとうす暗く、白く光る戦場からなにやら声にならないざわめきが聞こえてくる。
「きっと何かが体を制約しているのかもしれない」と思いながら、わたしは意識を集中させる。心の中で、能力を使って身体を動かす方法を探る。
物体を呪文で動かす呪文を使えば、体が動かなくても物体を操作して自由に行動できるかもしれない。
わたしは息を吸い込み、呪文を繰り出そうとした。
『声が出ない』
必死に言葉を出そうとしてるのに、声にならない息が漏れるだけだった。
だんだんと体がさらに硬直してくる。苦しい。
体を浮かべれば、ダメだ。声が出ない。呪文が使えない。
目の前を白い光が包んだ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます