第3話 ネクロマンスにうってつけの日 / A perfect day for necromance

 情事を行うなら暗い部屋が一番だ。

 灯りの下で開けっぴろげに行われるそれには、色艶と妖しさが足りない。

 どれほど質の良い肉も、ソースが無ければ味気ないように、情事とは秘め事であるべきだ。

 秘すれば花。見えないが故の美しさ。

 想像力は、常に現実の上を行く。

 だから僕は暗闇の中、冷凍庫を開けた時の僅かな明かりの下で、床に座り込んで真魚まなの頭を抱いて軽く口付けをした。

 冷たい唇。愛しい真魚の唇。

 接吻の余韻を追い求めるように、僕の唇の皮は真魚の唇に張り付いて、剥がす時に小さな乾いた音を立てる。

 まるでそれは君がキスの余韻をせがんでいるようで、なんだかおかしくなってしまう。


「でもダメ。今日はもう終いにしよう……まさか。僕が君を嫌いになるはずがない。経時劣化なんかで君の美しさは損なわれない。愛してるよ、真魚」


 暗闇で交わされる意識の交歓。

 僕はそのやり取りに満足して、真魚の依代に使っている生首を冷凍庫にしまった。


 二つの才能が僕にはある。

 瞬間記憶能力と、電気的念動力だ。

 瞬間記憶能力のほうはわかりやすい。写真記憶とも言われるようなそれは、要するに見たものをそのまま写真のように記憶できる、というものだ。

 おかげで、生まれてこの方暗記が必要な物事で困ったことがなくて、非常に重宝している。

 もう片方の電気的念動力というのは、要するに思った通りに電気が出せる、といったものなのだが、雷を操るといったような大それたことが出来るわけではなく、精々がぱちりと静電気を走らせる程度の出力しか僕には出せない。

 この二つの才能を用いて、僕は真魚を手元に置いて保存している。

 かつて僕に命を明け渡した、杵島真魚きねじままなの意識を。


 人間を何と定義するか。

 僕は意識こそが人間であり、顔や身体などは付属品に過ぎないと考えている。

 僕は脳細胞に起こる火花のパターンを意識と呼んでいるけれど、写真記憶能力と電気的念動力を用いて、それを完璧に記憶することができる僕は、つまるところ、意識の保存と再生が可能だということに他ならない。

 再生。リプレイ。或いは再誕リバース

 しかし、全くの虚空に意識だけを再現したところで、話にならない。

 それは文字通り、発声器官が存在しないからとか、触れ合うことができないとか、そういうこともあるけれど、ソフトとしての意識を保存することはできても、それを走らせるハードがなければ意味がない、ということだ。

 ハード、つまり、誰かの脳。真魚の身体はここにないので、代替品の脳を持ってくる他ない。

 僕の脳を使って二心同体と洒落込んでもいいのだが、そこはそれ、身体が一つじゃキスさえできない。




 不可。不可。不可。不可。

 必要なのは新鮮な脳だ。見目麗しく、美しい精神の持ち主で、できればまだ生きているくらい、新鮮な方がいい。

 春の陽気の中、ふかふかと呟きながら街中を一人ぶらぶら歩き、すれ違う人々の顔をちらと見て覚えていく。

 覚えたものは忘れられないのが玉に瑕だが、僕は玉の傷をこそ愛したいと思っている。

 不可。

 すれ違った男の、あまりに醜い容姿に不可の採点をつける。

 だってほら、僕は玉を愛するけれど、石を愛でても仕方がない。美を称えるということは僕にとって、美以外を称えないということを意味している。

 僕が美しくないものを評価対象に入れることは、美への背信に他ならないじゃあないか?

 不可がもう三つ続いて、優。

 おや、と僕は右の眉を上げる。優、それは優等の優ではなく、杵島優きねじまゆうという女だ。

 しかし採点を付けるにしてもやはり優を与えて良いほどに、美しい。

 長身で、均整の取れたプロモーション。黒く長い髪。強い意志の込められた眼。すっと通った鼻筋に、不機嫌そうに歪んだ唇……それは減点対象だけれど。

 身なりはごく最低限整えられてはいるけれど、気がかりでもあるのか、一つ一つが雑であることを、僕の目は容易く見抜く。なにせ一番調子のいい時の彼女と頭の中で見比べてやればいいのだ。

 それでも、平均と比べれば遥かに美しいから、僕はそう声をかける。


「やあ杵島。今日も美しいね」

「……あいも変わらず、気色の悪い」

「そうかな?」


 杵島は僕を見るなり、見るに堪えないとばかりに目を背けた。

 おかしいな。僕の白い髪と紅い瞳は確かに目立つけれど、気色の悪いなんてものではないはずだ。

 それなり以上に美しいと自負しているのだけれど、ま、それはそれ。美意識は人それぞれ、千差万別だ。

 泥を捏ねて作ったような人形や、毛艶の美しい猿を良しとするような価値観を、救ってやろうという気は僕にはない。


「お前の言葉は胡散臭い。何一つ信用ならない」

「いいね、その野生動物のような警戒心。僕は君のそういうところが好きだよ」

「好きだ? お前が、私を? ごめんだね。怖気が走る」


 綺麗な顔をこれ以上なく歪めて見せて、杵島は内なる憎悪を表現した。

 爛々と輝く双眼は、地獄の炎めいて昏く燃え上がる。その様はまるで、睨みつければ内なる炎が燃え移り、僕ごと焼き尽くせると信じているかのようだ。

 ああ、いいな。いい。すごくいい。

 こういうのがいいんだ。

 だから僕は、杵島優が好きなのだ。


「真魚ちゃん、まだ見つからないんだって? ご愁傷様だね」

「真魚は死んでない。その言い方は止めろ」


 杵島のつれない返答に、僕は肩を竦めて返す。

 大正解。その通り、真魚はまだ生きている。

 僕が記憶しているからね。

 けれど僕は、それを杵島に教えてやるつもりはない。

 だってほら、こういうものは、自分で見つけてなんぼのもの、というやつだろう?


「それとも、お前は知っているのか? 失踪した真魚がどうなったのか」

「おやおや、僕への疑いは晴れたはずだぜ」


 真魚と同じサークルに所属していた僕は、失踪の一週間くらい後、割と長いこと事情聴取だとかで拘束されたのだ。まったく、貴重な僕の時間をなんだと思っているのか。

 警察の方々とはきっちりお話をさせてもらったから、僕への疑いなど綺麗さっぱり無くなっているはずなのだけどね。


「お前の容疑が晴れる日は、犯人が捕まったその日だ。私はお前に騙されない」


 杵島はそう言って僅かに屈むと、まるでキスする恋人たちのように、近い距離に顔を寄せてきた。


「絶対に尻尾を掴んでやるからな」


 胸が震える。

 身体を巡る血液の温度が上がったようにも感じられる。

 堪らない殺し文句だ。

 そうか。君はそんなに僕と遊びたいんだね。


「そういう事は、本人に言っちゃダメなんじゃない?」

「おまえは、決して油断しない。ぼんやりしているようで、病的に周りに気を張り巡らせている。だから、その逆だ。いつでも見張られているとここで知らせて、お前の精神を削る」

「それも、本人に言っていいのかな。僕がそれなら気にしないでおこう、って呑気に過ごしちゃうかもしれないのに」

「出来るかな、お前にそれが」

「君が望むなら幾らでも」


 僕がそう囁いて息をふっと吹きかけると、杵島は身を素早く起こし、虫にたかられでもしたように、顔を二、三度手で払った。


「……その余裕を後悔させてやる」

「僕としては、どうしてそんなに君に疑われてるのかわからないんだけど」


 それは心の底からの疑問だったので、ふと僕は杵島に尋ねてみる。

 意外にも、杵島は素直に答えてくれた。


「真魚が居なくなったと聞かされたお前の顔。仮にも自分の恋人が失踪したと告げられていたのに、お前は……反吐が出るような笑みを浮かべていた。独占欲に狂った、浅ましい顔。気持ち悪い」


 吐き棄てるようにそれだけ言うと、杵島は踵を返して去っていった。

 フム。よくわからないな。

 勘で動く人間というのは恐ろしい。理屈を飛び越えて答えに至る。或いはそれは、勘ではないかもしれない。

 例えば姉妹の絆、魂の繋がり、肉体の記憶、とか。




 都合のいい相手がそうも簡単に見つかるはずもなく、結局その日は『可』の相手で済ませるほかなかった。

 容姿は上々、しかしその精神ときたら、まるで安物のハンバーガーのようだ。質の悪い模造品。

 まあだからこそ、労せず手に入れることができるのだけれど。

 美しい僕の見た目に魅かれて、こういう奴等は雲霞の如く寄ってくる。その中からたった一人を選んでやるわけだから、舞い上がって、なんでも言うことを聞いてくれる。静かで人気のないところで二人きりになることにだって、まるで抵抗しない。

 やりやすいよね。

 今回はその意識に用があるわけではないので妥協はするが、薄弱な精神の人間の脳を用いると、素晴らしい意識を走らせた時に、性能が落ちることがある。

 真魚の崇高なる意識が鈍る様を見るのは、僕にとって、身を切られるように辛い。それでも、真魚と話すことのできない方が、僕にはもっと耐えられないのだけれど。

 首尾よく新鮮な頭を手に入れた僕は、氷を詰めたクーラーボックスにそれを入れて持ち帰る。

 身体の方はいつものように川に捨ててきたから、いずれ誰かに見つかって、小さな騒ぎになるだろう。

 だがそれは、僕には関係のないことだ。そこにはそれなりの物語があるのだろうが、僕の知ったことではない。

 水道の水を飲んで、クーラーボックスを降ろすと、ちょうどインターホンが鳴った。特に予定などないはずだけれど、と無防備にドアを開ければ、そこにいる。

 来たか。

 杵島優。


「おや、」

「死ね」


 僕の言葉を遮るのは、わかりやすい害意。

 素早く、乱暴な動きで、スタンガンを首筋に押し当てられる。

 やめてくれよ。

 そんなに乱暴にして、痕がついたらどうしてくれる。




 クーラーボックスの中の生首を見て、杵島は顔を蒼褪めさせていた。

 白く白く透き通った肌は、冷凍庫の中のそれとそっくりだ。当たり前だよね。姉妹なのだから。

 いやそうではなくて、血の巡りの話をしたかったのだけど。


 僕は後ろ手に両手を縛られていた。

 正確には、指錠というやつだろう。プラスチック製の、親指だけを束ねる簡易的な拘束具。スタンガンにせよ指錠にせよ、用意周到なことだ。

 僕が杵島を眺めていることに気づいて、杵島は床に転がっている僕を見下ろした。


「……そのまま死んでくれれば良かったのに」

「まさか。君を殺人犯にしたくない」


 靴のまま僕の部屋に上がった杵島は、靴のまま、横に転がされている僕の顔を蹴り上げた。

 口の中が切れて血の味がする。


「舐めた口を開く度に、その面を蹴っ飛ばしてやる」

「顔はやめてくれよ。痕になったら責任取ってくれるのかい」


 二度目の蹴りを、僕は身体を丸めて後頭部で受ける。


「お前は、こうして何人の身体を弄んできた」

「それって質問? 違うだろ杵島。君が聞きたいなら答えてやるけどさ、一番君が聞きたいのはそれじゃないはずだ」


 僕は伏したまま、鼻を鳴らして答える。

 三度目は踏み付けるような蹴りだった。後頭部に与えられた衝撃で、僕は床に額を強か打ち付ける。


「お、お前は、真魚も! こうして殺したのか!」

「それそれ。そういうのだよ」


 僕の笑みは、杵島からは見えない。

 震える声で、怒鳴るその様はもはや、鬼のような迫力だ。

 僕は身体を起こして、杵島を見上げる。

 すかさず、鋭く飛んでくる四度目の蹴り足を、右手で掴む。そのまま、ぐいと強く引っ張ってやれば、杵島は床に倒れこんでしまう。

 混乱していながらも、射殺すような視線で、僕を睨みつける。


「お前、指錠を、どうやって」

「ああこれ? そりゃまあ、こうやって」


 僕は両手の指を向かい合わせ、球を持っているように形取る。僅かに念じれば、ばちりと電気が指と指の間を流れ、空気を焼く。

 こんなことに時間を使っても仕方ない。僕は、絶句する杵島を前に、さらりと説明してやることにする。


「非力な君が、僕を無力化するのにスタンガンを選ぶのは、とても正しい。そして安価で効果の高い指錠を嵌める。痺れて動けない身体では、外すことはまず不可能だろう。合理的だ。最善の選択であるように思うよ。けれど、最善の選択が常に最善の結果を生むわけじゃない。現実はいつも突拍子も無いことの連続で、例えば僕には電流は効かない。体質でね」

「精神も見た目もその能力も、こぞって化け物ということか、人外が」


 床に倒れたまま、そんなことを言う杵島に、僕は少し眉根を寄せる。


「化け物ってどういうことだよ。僕はこんなに美しいのに……」


 そして、見下ろすように顔を覗き込んでやろうとしたところに、杵島は一瞬で身体を跳ね起こし、鳩尾に拳を叩き込んできた。

 熱い衝撃。そして、急速に何かが失われていく感覚。

 温かいものが、零れていく。

 あれ。拳じゃなかったの……?


「仕込みナイフ……?」

「合理的だの何だの、ベラベラと捲し立てていたようだが、勘違いしているな。言ったろう。私はお前を殺しにきた」

「それはなんとも、情熱的だね」


 感想を述べるも、返事がない。

 身体に力が入らず、上手く立ち上がることのできない僕を、今度は杵島が見下ろしている。

 困ったな。痛みは所詮、神経の伝達信号にすぎないから、僕が電気的に制御しておけば感じない。

 けれど、失血はどうにもならない。

 失われたものは戻らず、僕はそのまま死んでしまいかねない。

 このままでは、杵島は殺人犯になってしまう。


「死んじゃうよ杵島。どうしてくれるんだ」

「殺すと言ったろう。お前は、死ね。そして死ぬ前に、真魚の身体をどうしたか教えろ」

「真魚の身体ならそこにちゃんとあるだろう?」


 僕は杵島を真っ直ぐ見つめる。杵島は後ろを振り返ると、そこに冷蔵庫があるのを見つけて、僕の側頭部をもう一度蹴った。

 ばちんという弾けたような音の後、音が途切れた。片方鼓膜が破れたらしい。

 冷蔵庫の上の段。冷凍庫の戸を開けると、そこに生首が仕舞ってある。


「……ごめんね、真魚」


 杵島は手を震わせながらそれを抱き上げ、顔を見た。


「え」


 僕は笑う。

 笑わずにいられるか。


「そんな、これは」

「これは?」

「私の、顔だ」




「そう、そう! それ! その顔が見たかった!」


 僕は笑う。手を叩けないのが残念だ。

 杵島がこっちを向いてくれて良かった。冷凍庫を開けた姿勢のまま、固まってしまったらその表情を見られないところだった。絶望と困惑に彩られた表情。生首よりもなお、血の気の引いた顔色で。仇と憎んだ僕の方を、縋るような目で見てくる。


「なんで、私は……これは、私の顔で……」

「なんで、だって? 知りたい? 知りたいよね」


 僕は誇らしくなる。それならば、自慢させてくれ。

 僕の真魚の美しさを。


「失踪したのはさ、杵島真魚じゃない。杵島優だ。それはたまたま、僕の目に適ったからだったんだけど。そしたら真魚が夜毎泣きながら言うんだよ。『私はどうなってもいい。だから、お姉ちゃんを返して』って。僕は言ったね。『ええ~? 本当ですか~?』」


 僕は咳き込む。血が混じった痰が出る。

 構うものか。杵島に説明してやらないと。

 いかに僕の真魚が素晴らしいかを。


「だから僕は、真魚の言う通り、お姉ちゃんを返してあげた。といっても、杵島優の身体はもう川に捨てた後だったから、代わりの身体が必要だった。『どうなってもいい』。真魚はそう言った。だから僕は、真魚の身体に君の意識を走らせた。その身体は、杵島優。君のものじゃない。杵島真魚のものだ」

「そんな、バカなことが」

「真魚にはおへその脇にキュートな黒子があるんだ。杵島優にはなかったけどね。小さい頃から一緒なんだ。一緒にお風呂に入ったりくらい、しただろう?」


 杵島は――――優は、黙り込んだまま服を捲りあげ、自分の臍を改めた。

 そこにはもちろん、黒子がある。


「まあ、それはいいんだよ。そんなことはどうでもいい。それより真魚の話をしよう。全てが終わって、真魚に僕は言ってやった。君の言った通り、お姉ちゃんは助けてあげた。代わりに君は少し不便かもしれないけど、って。そしたら、真魚はなんて言ったと思う? なんて言ったと思う? 『ありがとう』だよ! 素晴らしい! そこで感謝を示せる人間が、どれだけこの世に居るだろう? 僕は感動した、杵島真魚という人間をもっと知りたいと思った! 素晴らしい、本当に素晴らしい人間なんだよ、彼女は!」

「……お前は、なんだ? なんで、こんな」


 優は、自分の生首を落とすと、二歩後退った。

 口から出る言葉は、意味を成していない。

 問いかけても仕方ない。何故なら僕はもう既に、全て答えているからね。

 それでも、聞かざるを得ないのだろう。

 分からないから。理解らないから。僕のことも、現状も、死んだ妹の身体に自分が在ることも、なにもかも。


「それじゃあ最後に、姉妹の再開といこうか。真魚。お姉ちゃんだよ」


 僕が手を伸ばすと、優はぐずる幼児のようにかぶりを振った。

 そんなことをしても逃げられないけど、その様は立派な成人女性がすると、そそられるものがあるね。

 僕は真魚の意識を走らせる。今なお優の意識が走る、真魚の身体に。

 自分の意志とは違うものに操られ、身体が動く感覚を、たっぷり味わっていただきたい。


「お姉ちゃん……どうして来ちゃったの」

「いやあああああああああああああああ」


 絶叫する優を見ながら微笑もうとして、顔の筋肉さえ動かせないことに僕は気づく。徐々に意識が薄れかけているのを自覚する。

 うーん。血を流しすぎた。困ったね。 






 桑折春近くわおりはるちかの家で、私は倒れていたらしい。姉の頭を抱えたまま。

 街を騒がせていた連続殺人犯の家で倒れていたなんて、ぞっとしない話だ。

 結局、私のしたことは、正当防衛として認められることになった。まさか腹部をばっさり刺しておきながら、何のお咎めもなしとは思わなかった。

 まあ、警察の方々とはきっちりお話をさせてもらったから、私がありったけの凶器を携えて、乗り込んだことなんかも含め、綺麗になかったことになったらしい。


「なんてね」


 私は――僕は笑う。

 ああ、次はどんな美しい物を見られるだろう。

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