「希望の街」鴉 様 (辛口)

 こんばんは。

 十作目は鴉 様の「希望の街」になります。 

 https://kakuyomu.jp/works/1177354054885342845


 風邪で今日は多分読みきれないなあと思っていたら、あっという間に読了。面白かったです。


 物語は、ある不幸な生い立ちの青年の話。辛い現実の中で、自分の境遇を冷静に見つめて生きる青年。

 ネットカフェ、病院、工場、街の中、過酷な状況の描写が素晴らしかったです。

 過去が明らかになり、次々と起きる出来事。

 人生ってこんなものだよなあと実感させられるほど、普通の人たち。

 主人公の源治は、自分の人生に諦めがついているのか、それを受け入れて生きてます。

 負けないで、誰か救ってあげてくださいーと、最後あたりはほろりと泣きそうになりました。

 いや、源治は絶対に同情なんてほしくないと思いますけど。

 起承転結を完全に踏まえていて、構成がうまい。

 文字数も少なく、コンパクトに楽しめる作品でした。


 さて、辛口感想ということで、気になった点と自分的に惜しいと思った点を書きます。

 惜しいと思った点は、はっきり言って要らないかもしれませんが、とりあえず流してくださいませ。

 あくまでも私の主観です!


 まず、描写がとても素晴らしいのですが、時折、括弧の使用が間違っていたところがありました。(始まりと終わりの括弧が異なる)

 また心の声が(「 」)となっているところも気になりました。

 多分、これはこだわりですよね。


 序盤の終わりに、催眠術のことが出てきて、ちょっとびっくりしました。それまで、現実的だったのにと。記憶のことで催眠術に頼りすぎた気がします。(ネタバレ??すみません!)ここはどうしても外せなかった。


 心理描写。

 これが少ない気がします。

 恋愛タグもついてるし、恋愛もしてますが、あんまりにもあっさりしすぎです。描写少ない気がします。


 このあっさり感は、全体的にも感じられました。

 悲惨が状況だけがさらさらと続き、人々の内面の描写が少ない気がしました。もっと、源治の絶望感などが書かれてもいいはず。


 用語のこと。

 ライトノベルならまだしもDQNを使うのはこの作品にあっていない気がしました。


 総合的にもっと書き込んで、ゆっくりと物語が進んだら、涙腺崩壊、ハンカチぐっしょりだったかもしれません。

 それでもコンパクト感から、短い話で感動を楽しみたいという方にはぴったりの小説だと思います。


 以上になります。


 企画にご参加いただきありがとうございました。


 さて、いよいよ最後の話になります。

 最後を飾るのは、きぐるみ女神Q 様の「『1500文字で綴るシリーズ』人を絆ぐ♡女神絵巻」です。

 https://kakuyomu.jp/works/1177354054884142492

 甘口、辛口のご希望がないので、自動的に甘口になります。

 ネタバレしないで、甘口感想は厳しいですが、やってみます。

 まずは読むことからーー



 鼻風邪は徐々に咳風邪になりつつありますが、まだ大丈夫です。

 もしかしたら、お待たせするかもしれません。

 

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