第14話 二人の結論

鉄朗「いやいや、ダメだ沙和…

やっぱこの提言書は通らねえよ。」


沙和「どうして?悪くないと思うんだけどな。」


鉄朗「いいか?勘違いするな。

箱根駅伝はお祭りじゃねぇ。

れっきとしたスポーツなんだよ!


そして、出場する学生達は、陸上界の未来を背負って立つ大事なスポーツ選手達…!


予算一律なんてケチくさいことはするべきじゃない。

日本スポーツ界の輝かしい未来のため、発展のため、使える資金は潤沢に使うべきなんだよ!」


沙和(ショックを受けたような顔。しばらくの沈黙の後)

「…そうだね。本当に…。

至極真っ当な意見だね。」


鉄朗「お、おう…」


沙和「全くもって、鉄朗くんの言う通りだと思うよ。」


鉄朗「ま、まぁな…」(急にヒートダウンしたな…ちょっとハッキリ言い過ぎたか?いやいや…)


沙和「あーあー…


そんなにエライわけ、スポーツって…(ボソッ)」


鉄朗「!!だからー!そういうこと言うんじゃねーって!」

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