第6話 話がジェンダー論(?)に移行

沙和「男って子どもだから、とか、

男って鈍いから、とか、

男って繊細な生き物だから、とか、

男の浮気はしょーがない、とか…


そんで女の方が大人だから、とか、

女は現実的だから、とか…


あ、あと、女は痛みに強いから、とかアレも本当わけ分かんない…

はぁ?別に男と同じですけど!?

つうか人によりますけど!?みたいな。

男と同じくらい痛みに弱いけど、仕方ないから出産とか頑張るんですけど!?みたいな。」


鉄朗(お前出産したことねーだろーがよ…)


沙和「男は◯◯だの、女は◯◯だの、全部科学的に証明でもされたんかい!

それになんかこの表現、基本的に男に甘いこと多くない?

『男は色々ダメだけど、女の方が大人だし我慢強いんだから、全部許してね。テヘ♡』みたいな。


結局それの最終形態が、

ワンピース男(=いつまでも子どもで夢見がちで頼りなくて察しが悪くて、地に足の着いてない俺だけど、でも俺やる時はやる男だから!←根拠なし

そんな俺をしょーがないなぁ♡って笑って許して、時には叱ったりして、優しく包みこんでね、テヘ♡)だっていうのよ!


いやいや、そんな母のように深い愛は、あんたの母くらいしか持ち合わせてないと思いますけど…って感じ。

恋人を、お母さんと勘違いする男…本当ヤダ。」


鉄朗「ちょっ、ちょっと……

すごい勢いで色々まとめにかかんなよ!怖えーよ!!


ワンピース男ってそういうことなのかよ…

いやいや、俺全然そんなんじゃねぇし…

恋人をお母さんとか、もちろん思ったこと無いし…


あと、偏見がすごい…

そんなに男に都合良い表現ばっかりだったかなぁ?

男に厳しく、女に都合良い表現もたくさんあったと思うよ〜?…今ちょっと思いつかないけど。」


沙和「…うん、確かに今のはゴメン。

何か言い始めたら止まんなくなっちゃって。

日頃思ってることを、つい鉄朗くんにぶつけてしまったよ。

鉄朗くんに対して怒ったわけじゃないです、本当ゴメン。」


鉄朗「ああ…ビックリした。」


沙和「ゴメン…」


鉄朗「あーでも、もちろん個人個人で違うんだろうけどさ…

小学生の時とか、『男子ってバカだなー』とか思わなかった?」


沙和「あー、言われてみると…

『ちょっと男子、遊んでないでちゃんと掃除してよ!』とかよく言ったけど、

『おい女子、遊んでないでちゃんと掃除しろよ!』とは言われたことない気がする」


鉄朗「なー?なんかまた、集団になると調子に乗ってバカやっちゃうんだよなー」


沙和「ああ…そうだね。海賊になったりとかね(笑)」


鉄朗「いやいや、海賊メンバー、女子もフツーにいるだろうが。

つーか海賊バカにすんなよ」


沙和「あと小学生の時、スカートめくりとかも一時流行ったし…

なんか本当…(思い出し怒り)


男ってバカ…子ども…!」


鉄朗「結局お前も言ってんじゃねーかよ。」





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