2話 小学生の私

基本、じぃか、ばぁのどちらかが

家にいるので、寂しいって事も無かった。


学校が終わって

「ただいま!」って言えば

『お帰り』って返ってきて、

いつも、誰かがいるから

小学生の高学年まで留守番を一人でした事が

なくて、留守番を頼まれた時は、

広い家の中でたった一人でいるのってお化け屋敷みたいで怖いなぁって

思ったりもしてた。


私が学校から帰って来る時は

大概、ばぁちゃんがご飯の用意をしてくれて

私が荷物とかで困ってた時は基本、

じぃが、自分が運転できる車、

軽トラで迎えにきてくれたり、

じぃが、病院でいなかったりすると

ばぁが、原付で迎えにきて、うちを足で挟んで乗っけてくれたりしてた。


小学校も高学年になるにつれて、

ばぁとじぃと口喧嘩するのが日常茶飯事になってて、隣近所からは

「ほんと、おばぁちゃんとは家族以上に仲良い関係だよね」

って言われたりもしてた。


それが、たまらなく好きで、

「お父さん似だよね」って言われるより

「おばぁちゃん似だよね」って言って欲しくて、ずっと「ばぁ似がいい!」っ

て言ってた。

近くの病院行くにもばぁと一緒に

行ったりしたっけなぁ。。


ある日、私が

「自分の部屋が欲しい!」って

言ったときがあって、

長屋を立て直して、私の部屋、お兄の部屋

風呂、トイレと作りました。


私が初めてのベットで1人で寝るのに

少し怖くて、小さいシングルベッドに

ばぁを呼んで何回か一緒に寝たり、

私が怖い夢を見た時、寝れなかったりしたら

ばぁの部屋で一緒に寝たりもしていて


こんな生活がずっと、続けばいいのにって

思ってたけど、

長くは続かないんだよね。。




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