第22話 0053/0000/0110/0003

ここは・・・引くわけには・・・!


「・・・俺だって男だからな。こんな所に閉じ込められたし、色々あったんだ」


イヴは、困ったような顔をして、


「でも・・・同意の上なら良いけど・・・意識のない人には・・・可愛そう、だよ?」


・・・どうしたものか、沈黙が痛い。


イヴは、溜息をつくと、すっと目をそらし、決心したようにこっちを見て、


「分かったよ。意識のない方に押しつける訳にはいかない。これからは私が引き受けるから、二人には手を出さないで」


・・・可愛い。


「分かった、イヴがそれでいいのなら、二人には手を出さないよ」


「有り難う」


イヴが手を取ってくる。イヴの手は少し震えていた。


「とりあえずイヴ」


「ひゃ、ひゃい!」


落ち着いた声を出そうとして、失敗した様な驚き方をするイヴ。

やばい、可愛い。


「レベルを上げようか。職業もつけないと」


「レベル・・・?職業?」


レベルや、塔の敵のレベル、職業スロットの話等をする。


「職業、自由に変えれるんだね・・・びっくりした」


イヴはさっと職業情報を見た後、


「職業、何の基準でつけてるの?」


イヴが尋ねてくる。


「ちゃんと見た目のイメージとか、PTに必要な職業とか」


んーっと、イヴが考え込んだ後、


「私とルナちゃんはそれでも良いと思う。多分、生前は学者?非戦闘員だったと思う。でも、リヴィアちゃんは多分、かなり強い魔法使いだったと思う。魔力が凄い」


何・・・だと・・・


「アタイは魔法みたいな小難しい物は嫌いだ、的な姐御のイメージだった・・・」


「や、口調は分からないけど、多分普通に魔法使いだよ。ゲートも取ったし、みんな下級職どんどんマスターしようよ」


「確かに・・・前まで、一度潜ったら半年とかずっとダンジョンだったので、色々な職業試すとか出来なかったんだよね」


「だろうねえ」


とりあえず、下級職も適当にアンロックしつつ、マスター職を増やす方向にした。

リヴィアにも、魔法職を割り当て。

設定はイヴに任せることにした。


ダンジョンに入る。


「ここをタップすると、スタート階層が変わる。後は、ゲートで脱出した後はその階か、特定階か、選べる」


「ふーん。ついでに、経験値アップとレアアイテム出現率アップも試す?」


「そうだな」


1,000,000,000を2回払って、アビススキル、経験値アップとレアアイテム出現率アップをアンロック。

ついでに、ゴミをポイントに変えておく。


倉庫もアンロックしておこうか。

施設系は2,000,000ポイント、そこから拡張には追加ポイントが必要。

出来た倉庫に、予備の装備等を入れる。


「よし、行こうか」


「そうだね」


イヴが俺の手を取り、ダンジョン入り口に向かう。


イヴのレベルは1なので、とりあえず余裕な81階層から。

経験値アップとレアアイテム出現率アップをオンにする。


ちょっと不安気なイヴの肩を抱くと、ダンジョンへと足を踏み入れた。


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IM:73,116,258,321→約710億

その他:

可愛い。

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