第2話 0002/0000/0001/0001

HPが全快するのを待って、ダンジョンに挑む。

これが最後の挑戦。

入った先は、森。

空にはやはり、青空。


小川が流れている。

口を付け、飲む。

美味い。

久々の飲み水だ。


木になっている謎の実。

食べられるのか、食べられないのか、分からない。

『鑑定』スキルがあれば分かるのだろうが・・・そう言えばみんな持ってたなあ・・・と言うか、『言語理解』のスキルがないのも俺だけだったな。

王女側が持ってたから意思疎通は出来たけど。


謎の実を食べる。

美味い。

とにかく空腹の今は、最高の味に感じる。

夢中で食べる。

袋があれば持ち歩きたいが、とりあえず手に持てるだけ持つ。


少し歩けば木の棒があった。

木の実は食べ、木の棒を持つ。


ゴブリンに矢で射貫かれるとあっさり死ぬから・・・慎重に・・・


イノシシが見えた。

地面に穴を掘り、落とし穴を作る。石を投げ、美味く誘導し、穴に落とす。

石を投げたり、木の棒で突いたり・・・して動かなくさせる。

この調子で色々倒せば、徐々にレベルが・・・


経験値:0 / 10


・・・まさか・・・これはただの動物だから・・・経験値が・・・ないの・・・では・・・


食べたいが、火がない。

だが、肉は食べたい・・・そのままイノシシに齧り付く。

色々何かいるのかもしれない。

病気も持ってるかも知れない。

関係ない。

とにかく、食べる。


少し落ち着いた。

ここで寝て安全なのだろうか?

分からないが、岩の木陰で休む。

殺されたらそれで終わり、だ。


次の日、活動を再開。

イノシシは少し腐敗してる気がしたので手は出さない。

近くに木の実があったので食べる。


魔物だ、魔物を倒さないといけない。

そんな気がする。

あのゴブリンは恐らく魔物だろう。


兎、鳥、山羊・・・罠に掛けたり、木の棒で殴ったり、そんな事をして倒す。

ステータスは成長しないが、戦闘技術は上がっている気がする。

これはどうなのだろう?

ステータスが重要なのか、それに現れない技術も重要なのか。


食人植物、らしき物がいた。

倒すと、経験値が入った。

こいつは魔物か。


IM:2

経験値:1/10


IMも増えた。

命綱!だが、あと1増えなければ死亡即ゲームオーバーだ。


食人植物は、毒の霧を吐いている気がする。

が、地面に生えているので、遠くから物を投擲して倒す。

それを繰り返し・・・


IM:10

Lv:1→2

経験値:0/20


IMは、毎回1増える訳ではないようだ。

レベルが上がったことで少しステータスが上がった。

投擲の威力も目に見えて上がった気がする。

この調子だ。


何か落ちている。

・・・剣か。

何かは分からないが、木の棒よりはマシだ。


木の実を食べ、動物を食べ、植物を倒し・・・この階層も探索し尽くした。

そろそろ次の階層を目指そうと思った。

ここでずっと暮らす選択肢もあるのだけど。


#################

IM:0→40

Lv:1→4

#################

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