第10話 救いの手

爆発魔法を受けて足を負傷して動けなくなったニコル。

カルテの魔法を封じようと拘束するも返り討ちにあったロゼ。

魔導銃を使い、巧みに攻撃を防ぐも健闘むなしく散ったヴィン。

そして残されたホライまでもが絶対絶命のピンチに陥っていました。


カルテ「さあ、質問を始めるわ」

ホライ「…」

ホライはかつてない恐怖に襲われつつも、カルテの質問に答えました。

カルテ「まず一つ、あなたは魔王復活をどこで知ったの?」

ホライ「…黒い服の男から聞いた」

カルテ「黒い服の男…?聞いたことないわね…何か知ってることはある?」

ホライ「…分かんない」

カルテ「…あら、そうなの…。それじゃあ、次の質問よ。あなたは何のために魔道兵器を使うつもりなの?」

ホライ「僕達は…魔道兵器を奪うためにここに来たんじゃない…」

カルテ「あら?魔王が復活すると知っていて魔道兵器を奪いに来たわけじゃないの?」

ホライ「…違う」

カルテ「あらそう…まあ目的を知ったところで意味は無いわ。あなたはこの後口封じに始末するからね…」

ホライはカルテが徐々に圧をかけていることに気がついていましたが、それに押されまいとカルテをじっと見つめていました。

カルテ「…君はまだ諦めていないようね。」

ホライ「…うん」

カルテ「もう君以外全員倒れてあなたの体もボロボロだというのに、私に尚立ち向かおうとしている…。教えて、こんな絶望的な状況で何があなたをそうさせるの?」

ホライ「…助け出したいから」

カルテ「助け出したいから?ここで捕まっている人達を指して言っているのかしら?」

ホライ「…違う。僕が助け出したいのは捕らわれている人達だけじゃない…」

カルテ「…?」

ホライ「あんたに倒された僕の仲間達…ニコルのお父さんとお母さん…村で帰りを待つ子供達…姉さんを探してるリーゼ…そして…カルテ…あんたも助け出す…」

ホライの「カルテも助け出す」という答えに困惑し、ホライにその言葉の真意を聞きました。

カルテ「…私も?私はあなただけでなく、あなたが助けようとしている者達を傷つけたのよ?その私を助けようなんていったい何を考えているの?」

ホライ「…あんたが…悲しい目をしているからだ」

カルテ「…!?」

ホライ「あんたは僕達と戦いながらもずっとその目をしていた。魔法を使う時も、近づいてきた時も、こうして質問をしている時も…まるで戦うことを嫌がっているような…そんな目をしていた…」

カルテ「…」

ホライ「本当は…こんな事をするのは嫌なんでしょ…?だったらもうこんな事やめようよ…!そんな悲しい目はもう見たくない!!」

カルテ「………」


今度はホライがカルテに詰め寄りました。

ホライ「教えて!何のためにこんな事をするの!?自分の中の悲しみを抑えてまでする事なの!?」

カルテ「…教えたところで何になるの?」

カルテは詰め寄ってきたホライを突き放すように答えました。

ホライ「えっ…?」

カルテ「教えたところであなたに何が出来るの…?あなたのような力のない人が…!私を救えるの…!?」

カルテは突然毅然とした態度を崩して、声を荒げてホライに詰め寄りました。

カルテ「こんな事はやめろ…!?私を助け出す…!?あなたに私の何が分かると言うの!?」

ホライ「た、確かに僕は何も分かっていない!でも、悲しみながら戦う姿を見たくない!!だから僕はあんたを助けるんだ!!」

カルテ「くっ…黙りなさい!!」

カルテはそう言うとホライから離れ、自分の両手に魔力を集め始めました。

カルテ「そんな言葉…気休めにもならないわ!!私は…!!全ての生ける者に復讐をすると決めたのよ!!」

ホライ「復讐…!?」

カルテ「私は…私を見捨てた世界を破壊するのよ!!誰にも止めさせやしない…力無きものに!!邪魔されてたまるものですかああああ!!!


ランズド・ジン・フレイガン!!!」


カルテの放った魔法はさっきまで使っていた魔法とは比べ物にならないほど大きく強力な魔法でした。

放った炎の槍はホライに向かって飛んでいき、今にもホライにぶつかりそうでした。

ホライ「こんな所で…負けるわけにはいかない…!」

ホライは両手に光を集めて、炎の槍に向かって放とうとしました。

カルテ「無駄よ!!私を倒すに至らなかったあなたの魔法で破れるほど甘い術ではないわ!!」

ホライ(…確かに…ライズであの魔法を打ち消せるわけない…!ここは…!)

ホライは両手を炎ではなく自分の斜め下に向けて、光を放ちました。

ホライ「間に合え…!

…ライズ!!」

カルテ「…!?床に魔法を…!?」

光の波動が床に当たるとホライはその勢いで炎の槍が直撃しない所まで飛んでいきました。

カルテ「あんな使い方を…!だけどまだ当たる!!燃え尽きてしまいなさい!!」

炎の槍は辺りを燃やして床にぶつかりました。


燃えていた炎が消えると、そこにはホライが倒れていました。

ホライ「うぅ…」

カルテ「はあ…はあ…あの子…まだ息がある…直撃は免れたようね…」

カルテは倒れているホライにとどめを刺すため、静かに近づいていきました。

その時どこからともなく魔法弾が飛んできて、カルテに当たりました。

カルテ「…!?誰…!?」

カルテは魔法弾が飛んできた方向を見ると、負傷した足を引きずっているニコルの姿がありました。

カルテ「…あら、まだ立ち上がる力があったのね…」

ニコル「…くっ、ロゼ…ヴィン…それにホライまで…」

カルテ「でも…今の君の体で私を倒せると思っているの?そこで寝ていた方が良いんじゃないかしら…」

ニコル「…黙れ!体を張って戦った仲間を見捨てられるわけない!刺し違えてでも…貴様を倒す!!」

ニコルはそう言うとろくに動かない足を引っ張ってカルテの元に向かいました。

カルテ「…分からない子ね。ガニトロ!」

カルテは近づいてくるニコルに爆発魔法を放ちました。

爆発を腹部に喰らったニコルは後方に吹き飛ばされました。

ニコル「かはっ…!まだ…まだ…」

ニコルは吐血しながらも立ち上がってカルテに近づいていきました。

カルテ「まだ立ち上がれるの…?

…ガニトロ!」

カルテはまたもニコルに魔法を放ち、ニコルを近づけさせませんでした。

しかしニコルは更に後ろに飛ばされ、負傷したにも関わらず立ち上がりまたカルテの元に向かいました。

カルテ「くっ…しつこい子…今度はさっきよりも強い魔法で…!

ガニトロン!!」

カルテは先程放った爆発よりも強い爆発をニコルにぶつけ、更に吹き飛ばしました。

カルテ「これでもう立ち上がれないはず…

…えっ!?」

爆発で巻き上がった煙が晴れるとそこにはフラフラになりながら立ち上がっているニコルの姿がありました。

ニコル「カルテ…貴様を…許すわけには…」

カルテ「な、何で…!?私の魔法を3回も受けたのに…!」

ニコルは怪我をした部分を抑えながらじりじりとカルテに近づいていきました。

カルテ「くっ…ならばこの魔法で…!!

トルグ・フレイア!!」

カルテは無数の火球をニコルに飛ばして攻撃をしました。

しかしニコルは火球に当たっても倒れようとせず、その場で踏ん張りながらカルテに近づいていきました。

ニコル「ぐっ…父上と…母上を…助けるまで…倒れるわけには…!」

カルテ「…!?何で倒れないの…!?もう倒れてもおかしくないのに…!!」

カルテはボロボロになりながら迫ってくるニコルの姿を見て、攻撃を一瞬躊躇いました。

カルテの心は謎の恐怖心に駆られ、カルテ本人もその恐怖心の正体を掴めず困惑していました。

ニコル「カ…ル…テ…」

カルテ「な、何で魔法が出ないの…!?こ、来ないで…!!」

ニコル「貴様を…倒す…!!」

カルテが躊躇っている間にニコルはカルテの目の前まで来ていました。

カルテ「くっ…これなら…!!この魔法なら…至近距離で受ければ耐えられないはず!!

ギガルゴ・ビズィム!!」

カルテはニコルが目の前に来たところに極太の光線を撃ち込みました。

ニコルの体を包み込むほどの大きな光線がニコルを襲い、ニコルは何も出来ずに飲み込まれていきました。

カルテ「…こ、これなら…さすがに…」

カルテが魔法を撃った手を下げた時、突然何かがカルテの腕を強く握りました。

カルテは驚きながら目の前を見ると、息を荒くしながら腕をしっかりと掴むニコルの姿がありました。

カルテ「…!?何で倒れてないの!?」

ニコル「はあ…はあ…返…せ…父上…と…母上…と…」

ニコルは掴んだ手を離してとうとう力尽きて倒れてしまいました。


カルテは掴まれた手を胸に当てて、激しく鼓動する心臓を手で感じいました。

カルテ「何…!?この気持ち…!?何で怖いの…!?何で子供1人倒すだけでこんなに恐怖心に駆られるの…!?」

「…怖いからだよ」

カルテ「…!?」

カルテが後ろを向くと最大呪文を受けて倒れたはずのホライまでもが立ち上がっていました。

カルテは立ち上がったホライの姿をニコルに近いものを感じて、またも恐怖心に駆られました。

カルテ「な、何であなたまで…!?それに…怖いからって何のこと!?」

ホライ「気づいてるはずだよ…あんた自身も…本当は人を傷つけることを恐れていることを…」

カルテ「…!!」

ホライ「…本当はあんたは人を傷つけることなんて出来ない優しい人だったんだ…。でも…何かがあって復讐を誓うようになった…」

カルテ「違う…」

ホライ「でも人は傷つけたくない…でも復讐は必ず果たしたい…そんな気持ちに挟まれていた…」

カルテ「違う…!」

ホライ「だからあんたは…そんな悲しい目をしていたんでしょ…!?」

カルテ「違う!!」

カルテは自分も知らなかった自分の本心を見抜かれましたが、決してそれを認めようとせず否定し続けました。

カルテ「私に優しい心なんてない!!私は…私は全ての人間を憎むために生まれた!!この魔力も!!全ての人間に復讐するために手に入れた力なのよ!!」

ホライ「教えて!!何でそこまで人を憎むの!?人を傷つけるのが嫌なのになんで人に復讐をするようになったの!?」

カルテ「…いいわ!!教えてあげる!!私は…生まれた時から他の魔道士達とは比にならないほど強い魔力を持っていた!でも他の人達は私を人として見てくれなかった!私だけでなく私の家族まで私を見捨てた!!」

カルテは自分の過去を語っていくうちに涙が目に浮かび上がっていました。

カルテ「それから…私はずっと1人だった…!私に救いの手を差し伸べてくれた人もいたけど…全員が全員私の魔力を悪事に利用するものばかりだった…!その時から私は人を憎むようになったのよ!!」

ホライ「…!!」

カルテ「あなたは感じたことがあるの!?行き場のない憎しみに囚われて1人で苦しむ辛さを!?私の気持ちを少しでも理解出来るの!?」

カルテはホライに激しく詰め寄りました。

しかしホライはもの動じずカルテの目を真剣な表情で見続けていました。

ホライ「…あんたの言う通り、僕はそんな辛さ味わったことがない…。でも…1人だったあんたを見捨てることは出来ない…!!」

カルテ「…!」

ホライ「もうあんたは悲しまないでいいんだ!!世界中の人達があんたを見捨てたとしても…僕は見捨てない!!」

カルテ「…!!嘘をつかないで!!そう言ってあなたも私を見捨てるのでしょう!?私はその言葉を何度信じて何度裏切られたと思ってるの!?」

ホライ「嘘なんかじゃない!!絶対に見捨てない!!勇者を目指す者として!!あんたみたいな悲しい人を見捨てるわけにはいかないんだ!!」

カルテ「勇者…!?あなたみたいな力のない人が勇者になる!?笑わせないで!!そんな事あなたに出来るわけないわ!!」

ホライ「力がなくてもなるんだ!!」

カルテ「…!!」

カルテはホライの真剣な表情、そして強い意志に押されていました。

しかしカルテは引き下がろうとせず、ホライに何度も詰め寄っていきました。

カルテ「弱いくせにそんな大口を叩いて…!!ならばあなたは私を憎しみから解放し、助け出すことが出来ると言うの!?」

ホライ「出来る!!いや、助け出さなくちゃいけない!!悲しみと憎しみに囚われたあんたを…絶対に助け出す!!」

カルテ「ぐっ…!!嘘よ…!!私はそんな上辺だけの言葉に惑わされない!!」

カルテはホライから離れて、魔力を自分の両手に集め始めました。

その魔力は今までにない以上に膨大なもので、カルテの魔力だけでなく憎しみまで込められているようなものでした。

カルテ「あなたのその言葉に…私を救えるほどの力はあると言うの!?…いいえ、あなたにそんな力はない!!私の闇を晴らす光はあなたにない…!!私の力に打ち勝てないなら!!人々を助け出すどころか勇者になることさえ出来ないわ!!


ランズド・ジン・フレイガン!!!」


さっきよりも大きく、強い力を持った炎の槍がホライに向けて放たれました。

カルテ「あなたが私を助け出そうとするなら…!!この魔法に打ち勝ってみなさい!!私の魔力、そして憎しみを込めた私の魔法を!!」

ホライ「…もうあんな悲しい目は見たくない…助けるんだ…僕の力で…僕の光で…憎しみに囚われたカルテを…助けるんだ!!!


ライズ!!!」


ホライの放った光はカルテの術に匹敵するほど大きな光となって炎の槍を包み込みました。

しかし炎の槍は今にも貫こうと言わんばかりに光の中を突き進んでいました。

カルテ「さっきよりもレベルが上がったようだけど、私の憎しみを込めた最大呪文には及ばないようね!!やはりあなたの力はその程度なの!?」

炎の槍はとうとうホライの放った光を貫いていき、ホライに向かって飛んでいきました。

カルテ「やはりその程度だったようね!!その程度で私に打ち勝とうなど片腹痛いわ!!」

ホライ「この程度なわけ…ないだろ…!!」

カルテ「!?」

ホライ「助けるって…決めたんだ…!!その意志に…偽りはない!!

おおおおおおおおおおおおおおおお!!!」

ホライは飛んできた炎の槍をその身で受け止めました。

カルテ「なっ…!?生身で受け止めた…!?いや…違う…あの子の体が…眩く光って…!?」

炎の槍を受け止めるホライの体は光り輝いており、炎の槍をその光で包み込もうとしていました。

カルテ「…!?泣いて…いる…!?」

カルテは炎の槍を受け止めるホライの姿を見ると、涙を流しながら踏ん張っている姿が見えました。

ホライ「…本当に…辛かったんだね…この魔法から感じる憎しみから…あんたの悲しみを感じ取れる…この悲しみ…必ず晴らすから…!!!」

カルテ(…あの子は私の過去を知って泣いている…あの子は本気で悲しんでくれている…本気で…私のことを救おうとしてるの…?)

カルテはホライの姿を見ていくうちにホライが自分に投げかけた数々の言葉を思い出し、段々とホライが自分にかけていた優しさに気が付き、自然と浮かべていた涙が頬をつたって流れ始めました。


カルテ(あなたが言ってくれた言葉…あなたの真剣な顔…あなたの救おうとする姿勢…あなたの光の優しさ…あなたが差し伸べてくれた…救いの手…やっと気がつくことが出来た……ありがとう…ありがとうホライ君…)


カルテが膝から崩れ落ちた瞬間に放っていた炎の槍は消えてなくなり、ホライの光も無くなりました。

ホライ「…はぁ…はぁ…受け止めきれた…?…!カルテ…!」

ホライは疲労でろくに動けない体を無理させて泣き崩れているカルテに駆け寄りました。

カルテはホライが目の前にやって来ると、涙を流しながら優しい笑顔でホライを見つめました。

その時のカルテの目は悲しみから解放された澄んだ瞳に変わっていました。

カルテ「…君の光…届いたわ…憎しみに囚われた私の心に…」

ホライ「カルテ…」

カルテ「本当に…ありがとう…」

ホライ「…もう誰も憎んだりしない…?」

カルテ「…ええ、あなたが私を見捨てないと言ってくれたから…信じられる人が私にはいるから…」

ホライ「…えへへ。良かった…」

ホライはカルテの流した涙を拭きながら、互いに笑顔を交わらせました。

カルテ「…そうだ、まずは傷ついたあなたとあなたの友達を回復させてあげないと…特に…司令塔の子には酷いことをしたわ…」

カルテがそう言って掌を上に向けると、そこから暖かい風が吹いて部屋全体に漂いました。

ホライ「…あれ?怪我が…治ってる…?」

カルテ「回復魔法をかけたわ。きっと倒れているあなたの友達もいずれ目を覚ますわ…」

ホライ「本当に!?ありがとう!」

カルテ「…それと、君にこれを…」

カルテは至る所がボロボロになった本をホライに渡しました。

ホライ「これは…?」

カルテ「それは魔道兵器が記された記録よ。私のような悪人が持つより、君が持った方がいいと思うわ…」

ホライ「…分かったよ。この本は悪い人達に渡らないようにしっかり守るから!」

カルテ「…お願いね」

そう言ってカルテはその場から立ち去ろうとしました。

ホライ「あ、待って!どこに行くの!?」

カルテ「…私は数多くの罪を犯した。その罪を償う旅に出る…今度はこの力を、あなたのように世界中の人を救うために使うわ…」

ホライ「だ、だったら僕達と一緒に行こうよ!魔王の復活を阻止するために一緒に戦おう!」

カルテはホライにそう言われると振り返って優しく微笑みました。

カルテ「…でも私は一度悪に身を委ねた者…あなたのような強い光を持つ人と共にする資格はないわ…」

ホライ「資格なんて関係ないよ!悪の道に走ったならまたやり直せばいいじゃないか!」

するとカルテの体が青い光に包まれていきました。

カルテ「…ありがとう。あなたがかけてくれた数々の言葉、決して忘れないわ…。頑張ってね、ホライ君…。」

そう言うとホライに微笑みをかけて、カルテは青い光と共にどこかに消え去りました。

ホライ「カ、カルテ…カルテさん!」






カルテ(もう少し早く、あなたのような人に出会えていれば…私も変われたかもしれない…)








一方その頃、村でホライ達の帰りを待つリーゼは…

リーゼ「ホライ君達…大丈夫かな…帰ってくるのが遅いような…」

子供「ねえねえどうしたのー?おなかいたいのー?」

リーゼ「あ、ううん。お姉ちゃんは大丈夫よ」

リーゼが心配そうな顔でホライ達が向かった遺跡がある方角を見ていました。

その時、黒い何かが突然空から降ってリーゼの目の前にやって来ました。

リーゼ「えっ…!?な、何…?」

「探したぞ、リーゼ」

すると空から降ってきた黒い何かから、黒衣に身を包んだ謎の男が現れました。

リーゼ「な、何で私の名前を…?」

黒衣の男「…やはり、奴とどこか面影がある…。間違いはないようだな」

リーゼ「な、何がですか!?私に何か用があるのですか!?」

黒衣の男「ついてこい、お前は奴をおびき寄せるための餌になってもらう」

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