第四章

 何冊かの書籍を本棚から取り出し、健太郎は狭苦しい研究室に備え付けられている長机に必要な資料を揃えていく。

 矢沢学園はこの周辺では広大な立地と言える場所にあり、大学や高等部だけではなく、中等部、初等部、幼稚舎と学園内にそれぞれの校舎を構えている。それだけではなく、互いの校舎の行き来もあるため、高等部の校舎内に中等部の生徒や、またその逆の姿も見えるため、縦横の繋がりは密接なものと言えるだろう。

 中でも大学部はそれなりの広さをほこるだけではなく、全ての学部学科が揃っていると言っても良い。そのため、一つの学部に割り振られている教室は、それぞれにあった広さを与えられている。

 だが割り振られた研究室はそれなりにひろいのだが、いかんせん様々な資料をかき集めていれば、広かった教室はひどく狭苦しくなる。

 健太郎がいるこの考古学教室も同じ事と言えるだろう。あれこれと古今東西の資料を収集する内に、あっという間に教室は手狭になり、今では中央に長机一つと教授用の椅子と机があるだけで、後は一面に本棚と資料類の置かれたラックが部屋の中を支配していた。

 次の授業に使うための準備はそれなりに忙しく、健太郎は壁に掛けられた時計を見ながらパラパラと古い資料をめくり、それだけでは足りないからと本棚から数冊の教本を取り出しては、長机においていった。

 だが、不意に健太郎がその動きを止める。

 小さく息を吸い込み、健太郎は何もない空間に向けて声を放った。

「何のようだ」

 誰の姿も見えない空間を睨み据える健太郎に、突如低い笑い声が室内に響き割った。

 始めからそれを知っていたかのように、健太郎はその笑い声を黙って聞き届ける。

 ゆらり、と、窓際の空気が揺れ動く。それを見つめる健太郎の前に、突如一人の男が現れた。

 薄汚れた大地色の髪と煌々と輝く赤い瞳。引き締まった身体を必要最低限の鎧で包み込み、腰に一振りの太刀を履いた青年は、皮肉げな笑みを口元に刻みつけて健太郎の姿を眺めた。

「よく分かったな、人間」

「……何のようだ」

 再度同じ事を口にし、健太郎は青年と対峙する。

 宙に浮いていた足を床につけ、青年は小馬鹿にしたように鼻を鳴らした。

「……なるほどな。奴らと違った妙な気の持ち主は、貴様だったようだな。

 しかし、何故彼奴のそばにお前のような人間がいる?」

「そう簡単に答えると思うのか?」

「否。

 むしろ、俺としては貴様のような変わり種をいたぶるためには、答えなど始めから必要が無いがな」

 クツクツと面白そうに笑いながら、青年は悠然とした態度で健太郎に近づく。

 その様を硬い表情で見つつ、健太郎は拳を握りしめ自分を落ち着かせるように息を吸い込んだ。

 健太郎の数歩前で立ち止まり、青年は観察するように眼を細めた。

「……天界からか」

「ほう、分かるか。俺が何をしに来たのか」

「知っている。そう答えれば満足か?」

「ふむ、なるほど。一丁前にそのような事が言えるという人間は、ひじょうに楽しいと言えるものだな。だが、何も出来ぬはずの人間が、どうするという?

 どう動いたところで、俺は彼奴らを殺す。それ以外の目的等はないし、後はどうでもいいことだ」

 残忍な笑みでそう告げた青年に、健太郎は強い視線で青年を睨みつける。

 だが、それすらもが青年にとっては、嗜虐心を煽るだけのものだったのだろう。にやりと口元を引き上げ、青年は小馬鹿にしたように健太郎を眺めた。

 腰の太刀に手を伸ばし、青年は無駄な動作無くそれを引き抜く。

 鈍い輝きが陽光を弾き飛ばし、室内は緊迫した空気に包まれる。

「すんなり死んでくれるなよ」

 そう言うや、青年の太刀が健太郎の肩を切り裂く。ばっと空中に赤い色が広がり、健太郎が低い呻き声を上げて、ぱっくりと開いた傷口に手を当てた。

 刃に付着した朱色に満足そうに笑い、青年は再度健太郎を切りつけるべく刃を掲げる。

 だが、不意に何かに気付いたように健太郎から距離を取った。

「貴様、何を隠している?」

「何を、か。そうだな、お前のようなものが来るのは分かっていたからな」

「何?」

「すでに聞いているんだ。『あの方』から、全てを」

 その言葉に、青年は僅かに探るような視線で健太郎を見つめた。

 青年の仕草に健太郎は小さく笑い、そして今まで封じていた力を解放する。

 刹那、青年の顔色が変わった。

「貴様!まさか」

「そうだ。私は『あの方』から力の一部を与えられた。

 あの子を、守るための力をな」

 静かにそう告げた健太郎が、満足そうな表情で青年を見据えた。

 皮肉に溢れていた表情から一変して、青年の顔は憎々しげな顔で健太郎を切りつけようとするが、膨れあがる力に驚愕したように健太郎を見つめた。

「悪いが、道連れだ」

「貴様!」

 瞬間、室内を閃光が覆う。

 青年を飲み込むような力を確認し、健太郎はどこか遠くで聞こえる爆発音とともに光の中へと溶け込んだ。



 数分ほど前に遡る。

 ゆかりは両手の資料を抱え直し、自分に与えられた教室へと向かう最中だった。

 薄っぺらな紙でも、枚数が重なればかなりの量と重さとなる。それに溜息をついた時だ。目の前に見知った学生を見つけ、ゆかりは苦笑を込めて青年を呼び止めた。

島樹しまき君、今日は授業出るんでしょうね」

「げっ」

 島樹と呼ばれた青年は、足を止めるとばつが悪そうにゆかりへと視線を向け、次いでゆかりが持っていた書類に眉をしかめると、足早に近づきゆかりからそれを半ば奪い取ると自分の腕に納めた。

 驚いたように瞬きを繰り返した後、ゆかりは慌てて歩き出した島樹の後を追う。

「ちょっと、島樹君」

「途中まで一緒なのに、女性にこんな大荷物持たせるのはポリシーに反するんで」

「もう。そんなんだから、色々女の子に言われるのよ」

 校内でも悪い意味で有名な島樹誠は、ゆかりの言葉に器用に肩を竦めてみせる。

 健太郎の直接の教え子である島樹はゆかりとも顔なじみと言える方だろう。考古学部に在籍する島樹と現代文学を担当するゆかりとの接点は、健太郎を通じて知り合ったと言っても良い。何度か健太郎の教授室内で島樹と健太郎が熱く論議するのを見ているゆかりとしては、勉学には熱心なのだという点は認めている。だが、いかんせん島樹の女性関係の派手さには呆れ果てるしかないために、どうしても軽薄な生徒、というイメージがぬぐえずにいるのだ。

 それは、島樹自身もよく知っているのだろう。自分に対する噂は、それなりに耳にしているはずだし、友人達からやっかみを送られることにも慣れているため、ゆかりの言葉など馬耳東風に等しい説教の一つとしてとらえられるだけだ。

「それにしても、珍しわね。島樹君が教員棟に用事があるだなんて」

「あぁ。高橋先生に聞きたいことがあって、ちょうどそっちに行く途中だったんですよ」

 爽やかな笑顔でそういった島樹に、ゆかりは苦笑を浮かべてしまう。

 好青年の見たくれだが、泣かせた女性は数多いためにどうしてもその笑顔が胡散臭く感じられて仕方が無い。

 もっとも、私生活にまで干渉するような権限が教師にはないのだから、ゆかりが抱いた感想は個人的なものでしかない。

 当たり障りのない会話を交わしつつ、二人は教員棟に向かって歩いて行く。

 そのまま教員棟へ行く島樹とは違い、書類を教室に持って行かなければならないゆかりが、島樹からそれを返してもらおうとした時だ。

 耳をつんざくような爆発音とともに大地が揺れる。

 慌てて二人が音の上がった方向へと視線を向けた。

 教員棟の一室から黒煙が噴き上がり、けたたましいサイレン音が周囲に響き渡る。

「あそこ……」

 そう呟いたゆかりが、呆然と窓ガラスを吹き飛ばされ小さく火花を散らすその部屋を見つめた。

 あそこは、健太郎の研究室だ。

 それを瞬時に悟った瞬間、ゆかりは悲鳴を上げた。

「あなた!」

 駆け出そうとするゆかりの腕を、資料を放り出して島樹が慌ててつかむ。ばさばさと音を立てて散らばる紙類が、何事かと集まる生徒や教員達に踏みつけられていく。それを横目で見ながら、パニックを起こしているゆかりを、島樹は強く呼びつけることによって現実に引き戻させた。

「先生!」

 はっとしたように、ゆかりは島樹を見つめる。

「大丈夫ですよ」

 根拠のない言葉だが、今はとにかくゆかりを落ち着かせるのが先だ。島樹の力強い言葉に、ゆかりは泣き出しそうに顔を歪める。

 ざわめきとともに、誰かが声高く救急車や警察への連絡を、と指示を飛ばす。それを聞いたゆかりの膝から、力が抜け落ちた。

「先生」

「だい、じょうぶ、よね……そうよ、だいじょうぶ、よ」

 何度も自分に言い聞かせるように呟くゆかりの背中を、膝を折った島樹はゆっくりと摩って落ち着かせようとする。

 周囲の人間が、あそこには高橋先生がいたはずだ、と、囁き合うのを聞き、島樹は唇を引き締める。確かに、この時間は高橋健太郎は研究室にいる時間だ。

 無事でいて欲しいと願う心の内で、健太郎の死がじわじわと確信めいたものへと変わっていくことに対し、島樹は奥歯をかみしめる以外の術が見つからなかった。



 授業中だというのに突如開かれた教室の前部にあるドアへ、生徒だけではなく教師も何事かと目を丸くして見つめた。

 慌てて駆けつけたのだろう。肩で息をする老教師は、素早く中に入ると教壇に立つ教師に何事かを耳打ちする。

 内容を聞く内に、教師の顔が自然と硬くなっていく。何事だと生徒達が顔を見合わせる中で、二人の教師はそろって勇一へと視線を向けた。

「高橋、来い」

「は?」

「いいから、教科書類を鞄に詰めて、登坂先生について行け」

 疑問符をつけながらも、勇一は言われたとおり教科書類を鞄に入れると老教師へと近づき、そのままそろって教室を後にする。

 一瞬那美が心配そうに勇一を見つめるのを見たが、せっつくような二人の教師の行動に勇一は何も言えずにそのまま黙って老教師の後をついて行く。どこか異様な雰囲気に勇一は嫌な予感に駆られ、老教師に声をかけた。

「先生、いったい」

「とにかく、職員室に来い。話しはそれからだ」

 ぴしゃりと言い切られ、勇一は次の言葉を見失い、黙って老教師の後ろ姿に視線を固定させた。

 静かな校内を突き進み、勇一は職員室をくぐると目を見開いた。

 ひっきりなしに上がる電話の音と、それに対応する教師達の姿。何かが起きたのかはそれだけで分かるが、いったい何が起きたのだと勇一は心臓の鼓動が早くなるのを感じながら、老教師について職員室隣の応接室へと足を踏み入れた。

「高橋、落ち着いて聞け」

 老教師は自分も落ち着かせるためなのか、しきりに出もしない汗を拭くように、ハンカチで顔を拭っている。

 いったい何が起きたのか。それを知りたくて、勇一は強い目線で老教師を見つめた。

「今さっき、連絡があった」

 そこで言葉を切り、老教師は小さく息を吸い込み、そしてはっきりとした口調で勇一に残酷な真実を告げた。

「高橋健太郎先生が、亡くなった」

「……え?」

 一瞬、何を言われたか分からなかった。

 頭の中で老教師の言葉を繰り返し、勇一は顔を引きつらせながら老教師の顔をまじまじと、穴が開きそうなほど真っ直ぐに見つめる。

「何、言って……」

「爆発事故が起きたそうだ。

 研究室にいた高橋先生は、それに巻き込まれて、亡くなった、らしい」

「らしいって、まだ、確定したわけじゃ」

「爆発直前にいた、生徒の証言だ」

 資料を用意してから行く。そう言った健太郎を残し、その生徒達は研究室から出たそうだ。そう説明されるが、今ひとつ実感がわかずに勇一は軽く頭を振ってそれらの言葉を追い出そうとする。だが、淡々と告げられる言葉の数々に、勇一の心は絶望へと染まっていく。

 そんなはずは、ない。その一言すら出ず、勇一は震える身体を叱咤して老教師を見つめた。

「嘘だ……」

 ぽつりと呟いた言葉は、酷く遠いところから聞こえる。自分が放った言葉にもかかわらず、それはとてつもなく他人行儀めいたもので勇一の耳朶を打ち付けていた。

 朝、会話を交わした。

 いつもと変わる事がない、日常の風景が、朝行われた。

 それが、崩れていく。足元がおぼつかず、心と身体とが別々になったように危うい感覚が襲いかかる。

「高橋!」

 老教師の手が、勇一の腕をつかむ。

 はっ、と、その腕の強さに、勇一は現実へと引き戻された。

「今日は帰るんだ」

 その一言に、勇一は思い出したように老教師に詰め寄る。

「母さん……。

 そうだ、母は?母はどうしたんです!」

「そこまでは……とにかく、今日はもう帰るんだ」

 同じ学園内で働いている母親は、もっと早くこの事実を知っているはずだ。母がどうなっているかと考え、勇一は震える身体を押さえつけて立ち上がった。

 とにかく今は家に戻り、母とともに本当に健太郎が事故に遭ったのかを確かめなければならない。

 それだけを考え、勇一は青白い顔で応接室から出ると、早足に昇降口へと向かった。



 あの後どうやって家に帰ったのか定かではない。ただ、目の前に回転灯を回したパトカーが家の前に止まり、やはりこれは現実なのだと突きつけられたように感じられ、野次馬のように集まってきている近所の目など気にせずに、勇一は玄関をくぐった。

 リビングには数人の警官がおり、顔色を真っ白にして視線も虚ろなゆかりが、力尽きたかのようにソファーに座っていた。

 勇一の姿を見た警官が、痛ましげな視線を向けてくるのを感じながらも、勇一はゆかりの隣に座るとその手を握りしめた。

 その力強さに、弾かれたようにゆかりは勇一へと視線を向けた。

「……勇一」

「母さん」

「父さん……あの爆発に巻き込まれて……それで……」

 ボロボロと泣き出した母は、きっと今まで事実に押しつぶされて、泣くことを忘れていたのだろう。

 堰を切ったように泣き出したゆかりを抱きしめ、勇一はきつく唇をかみしめる。

「あの……」

 側にいる警官に対して、勇一はなんとか声を押しだすと、聞くことを躊躇いつつも聞かずにはいられないことを尋ねた。

「本当に、父が」

「その……今はDNA鑑定中なんだ。ただ、お母さんにも話したが、あそこにいたのは高橋准教授なのは間違いない」

「父には」

「会わない方がいい。遺体の損壊は、かなり激しいもので、お母さんにも判別がつかないものだったんだ」

 それほどまでに酷い状態なのかと、勇一は茫然として警官の説明を受ける。

 家族にすら判別出来ないなど、どれだけ酷い爆発だったのだろう。

 だが、何故爆発事故など起きたのだろうか。一度だけ勇一は健太郎の研究室に訪れたことがあるのだが、その際に見たのは両脇にそびえるような巨大な本棚と、資料として必要な道具類等だ。火の元となるようなものは見えなかったように思うし、父は煙草を一度たりとも吸ったことがない。

 そんな場所で、何故爆発など起きた。

 もし両隣の教室でガス等を使っていれば、爆発の原因は健太郎の研究室ではなくなるはずだ。

「勇一君」

 聞き慣れた声に、そちらに視線を向ける。

 見れば、警察官である那美の父親、天野茂人が立っている。他の警官達に目線で挨拶を交わし、茂人はゆかりと勇一に近づくと膝を折り曲げ目線の高さを勇一達に会わせた。

「ゆかりさん、このたびは、本当にお気の毒です」

「……おじさん、これは、本当に事故だったですか」

「それは目下捜査中だよ。

 高橋先生が恨まれていたという情報は無いし、事故と事件の両方で操作はしているが」

 茂人の言うとおり、健太郎は誰かに恨まれるような性格ではなく、むしろ教師陣にも生徒達にも気さくな人柄として慕われていた人物だ。

 爆発といっても、本来ならば上下左右の教室にも何らかのダメージがあってしかるべきはずなのに、破壊の痕跡は健太郎の研究室にしか現れていない。それだけでも十分説明不可能な事柄であるというのに、爆発に使用されたとおぼしき物証が全く出てこないのだ。

 長引くな。

 それは、茂人の警察官としてのカンだ。

 僅かに眉間にしわを寄せながらも、茂人はゆかりと勇一に話せる範囲を考えながら、一言一言を区切るようにして口を開いた。

 ゆっくりとしながらも説明する茂人の言葉に、勇一は奥歯をかみしめる。まだ分からないという状況に歯噛みしながらも、今朝の健太郎の様子を思い出す。

 別段、変わった様子はなかった。いつもと同じようにたわいのない会話をし、そのまま自分を見送ってくれた。

 何故だ、と、強い憤りが生まれる。

 何故父は死ななければならなかった。

 理不尽だと、喚きたかった。けれど、そんなことをしても、現実は何も変わらない。

 それが分かっているからこそ、勇一は泣きじゃくるゆかりの背中をゆっくりと摩りながら、心の中に産まれる感情を押し殺していたのだ。

 噛みしめた唇から、血が滲む。

 ポン、と叩かれた肩に、勇一は驚いたように顔を上げた。

 視線の先に、表情を消した茂人がいる。それが、勇一の中で堪えていたものが一気に壊れた。

 押し殺して泣き出した勇一の姿に、茂人以外の警官は痛ましげに泣く親子を見つめる。

 誰が、何故。

 その言葉だけが、ぐるぐると勇一の中で渦巻く。

 現実感のない事実を突きつけられ、勇一は自分の日常が壊れていく音を聞く。

 それが始まりであり、険しい道の第一歩だと知るのは、この後すぐのことだった。

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