作中ご飯8:朝霧クリームチーズのジェラート
梅雨入りも近いのか、はっきりしない天気が続いていますね。こんな時に困るのが洗濯物です。特に靴下やパンツといった肌着類がいつものローテーションで回せなくなるのは困りものです。気温が上がって来たというのに、履く靴下が無くて冬物の厚手のものを使う羽目になるなんてことも……俺だ! 吉岡だ。いざとなったら靴下やパンツくらい履かなくても困らねえが腹は減る。食う事をやめるわけにはいかねえのさ! 今回のブツはこれだ。
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朝霧クリームチーズを練り込んだジェラートだ! ブルーベリーにラズベリー、そしてストロベリーとベリー御三家と熱いコーヒーを添えて食らうがいいさ!
前回、ソフトクリームを作った時に俺は思ったんだ。これ、おいしいけどゼラチン感がたまに顔を覗かせるなあ、と。そして、ひょっとしたらゼラチン入れずにアイスクリームにしてもいけるんじゃね? と思って作ることにしたのさ。言ってみれば弾薬のブラッシュアップだ。ソフトクリームのレシピをググった時に、アイス(ジェラート)の作り方も見ておいたので作り方もだいたいわかる。
ちょうど手元には、そのうち出てくる別の弾で使ったクリームチーズの残りがあるうえに、朝霧牛乳と生クリームも残っている。余り物で作ったチャーハンはよく聞くし、余り物で作ったアイスクリームがあってもいいだろう。決行だ。
例によって牛乳を鍋にかけ、沸騰しない温度で砂糖を溶かす。その鍋の中にクリームチーズも投入し、しばらく熱を加え溶かす。その間に生クリームと卵黄をボウルに入れて混ぜておき、砂糖とチーズが溶けきったら鍋の中身をボウルに入れてなじませる。ソフトクリームにするつもりは無いのでゼラチンはいらねえ。
あとは冷やすだけだ。メチャクチャ簡単だ。粗熱が取れたらボウルごと冷凍庫に入れ、30分間隔くらいで取り出してはかき混ぜる。空気を入れながら冷やしていかないと、ガッチガチになるからな。イイ感じの硬さまで冷えれば完成だ。その時点でいただくのがおそらく一番おいしいだろう。
だが、その日の俺には無理だった。さっきソフトクリーム食べたばかりなんです。お腹が冷えます。許して下さい。そこで冷凍庫に突っ込んだまま次の日に頂くことにしたぜ。
翌日、取り出したジェラート(日本では正式に「アイスクリーム」と呼べるのは乳固形分15.0%以上、うち乳脂肪分8.0%以上のものだけらしいぜ)はカッチカチに固まっていた。あずきバーかよと思うくらいだった。そこで少し溶けるまで放置し、溶け始めた所で少しずつスプーンで削っては硬め、削っては硬めして形を整えたのがインスタのブツだ! 威力が上がるようにセブンイレブンで見かけた三種のベリーのトッピングを散りばめて、ラズベリーソースもかけておいたぜ!
食べてみると、予想以上になめらかで、チーズの香りがぶわっと来るジェラートになっていてびっくりしたぜ。うめえ。良く冷えたレアチーズケーキを食ってるみてえな感覚だ。映えを意識して淹れといたコーヒーと良く合って、甘さと酸っぱさ、そして温かさと苦さのハーモニーがたまらなかったぜ。ごちそうさまでした。
たぶん、滑らかだったのは、溶けかけの時点で少しずつスプーンで削ったのが結果的に良かったみてえだ。柔らかくなった塊をガツっと掬うのではなく、少しずつ削る事で空気が含まれ、食感が滑らかになったんだろうな。
本来なら、アイス屋でよく使ってるディッシャー(あのペンチの先に丸いのが付いたようなやつ)で削りながらまとめるのだろうが、なかったのでスプーンでやった。結構辛かったぜ。もし、自分でも試したいという場合には素直にディッシャー買った方がお勧めだぜ。たぶん、その方が楽になるだけでなく、口当たりも良くなるはずさ。餅は餅屋。ジェラートはディッシャーだ。削ってまとめるなら奴に任せとけば間違いねえ。調理器具ってほんとよく考えられていて感動的だぜ。
ソフトクリームに比べると、メチャクチャ作るのが楽なので、お前らもこれから暑くなってきたときには、気晴らしと暑気払いを兼ねて作ってしまうがいいさ!
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