朝霧高原の乳製品

 広大な牧草地が広がる朝霧高原では、酪農が盛んです。乳牛の飼育も盛んであり、彼女らから採れる牛乳を使った各種の乳製品もいろいろと生産されています。


 まずは基本の朝霧牛乳。ダイレクトに牛乳です。いろいろな生産者さんや牧場が提供していますが、そのほとんどは、成分無調整の生乳100%で作成した牛乳を、時間をかけて低温殺菌することでタンパク質の変性を抑えた味の良い牛乳です。生産者さんによっては、脂肪分の均質化ホモゲナイズのみを行い、本当に成分調整をしないため、夏場と冬場では飲み口が違うという、季節感が出る牛乳という物まであります。


 また、まかいの牧場(本編の馬飼野家の元ネタです)さんのように、いっそ脂肪分の均質化すら行わずに殺菌のみという潔い牛乳まであります。あきらかに味が違って驚きます。彼女の好きな牛乳はノンホモであって僕じゃない可能性すらあるのです。


 この牛乳を元にして、様々な乳製品が作られています。人気のあるのは、やはりヨーグルトにチーズ、そしてソフトクリームです。さらにはバターや、バタークッキー、チーズケーキ、そして珍しいところでは、ヨーグルトリキュール、つまりはお酒なんてのもあります。ちなみに、お酒は高砂たかさご酒造さんという、日本酒をメインに作成している酒蔵さんが作成しています。


 また、富士ミルクランドさんでは、おみやげとして各種の乳製品を購入するだけでなく、バターやチーズの作成や、バームクーヘンの作成を体験できたりもします。


 バターの作成は、殺菌のみをした牛乳を瓶に入れ、シャカシャカ振ります。すっごい振ります。すると、固形の部分と、液体の部分へと分離します。この固形部分がバター、液体部分が乳清なのです。作ったバターは、その場でトーストしたパンに塗って食べる事もできますし、持ち帰る事も可能です(バター作成に使ったビンもお持ち帰り可です)。


 お手軽で、お子さま大興奮のちょっとしたアトラクション感覚でおいしいバター作りが体験できるのです。もちろん大人だって大興奮して構いません。子供に大人の本気を見せつけるチャンスです。


 食べたり飲んだりしておいしく、また、自分で乳製品を使った何かを作るのも楽しいのが、朝霧高原の牛乳なのです。

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