作中ご飯6:富士朝霧牛のステーキ

 窓の外を眺めれば水を張り終え代掻しろかきも済んだ水田。見慣れぬ波紋を見つけて視線で追えば、2羽のの鴨先生が代掻きの仕上げをしてくれているお姿が。鴨先生、今年もお世話になります。もうすぐ田植えですね。今年のお米はおいしくできるのでしょうか。炊きたての新米が今から楽しみで……俺だ。吉岡だ。鴨先生が来ようが来まいが、コメはうまいに決まっている! 今回のブツはこれだ。


https://www.instagram.com/p/Biy2Er7hAKY/


 富士朝霧牛のサーロインのステーキだ。俺は少し硬めの方が好きなので、じっくり熱を通して焼かせてもらったぜ。牛肉って、焼いている時に独特の甘い香りがしますよね。そして、焼き上がった肉を休ませている間にソース作りだ。正直、塩胡椒だけで充分だとは思うが、今回はステーキを焼いた後のフライパンにバルサミコ酢とバターをひと欠片入れ、フライパンの端からお醤油を焦がしながら注いで、「しょっぱすっぱい」お醤油バルサミコソースに仕上げたぜ。すっぱいカフェ飯の話を拝読したばかりで引っ張られたんだ。飯の話、恐るべしだぜ。


 そして肝心の味。もちろんうまいぜ! 正直な所、俺は普段あまり牛肉を食わねえ。決して苦手ではないが、鳥や豚、特に鳥が好きすぎてどうせ肉を買うならそっちを買ってしまうんだ。だから、牛肉の味については上手く説明できねえ。すまねえな。月並みな表現で申し訳ないが、硬めに焼いたのに甘い肉汁がじゅわっと出てきて、噛み応えもあって非常にうまかったぜ。「口に入れると溶ける」ようなタイプでなく、ガッツリいける系でした。ごちそうさまでした。


 さて、今回いただいた「富士朝霧牛」は、その名の通り、朝霧高原で育てられている牛です。黒毛和種の交雑種で、赤身の肉がしっかりとしていて、とてもジューシーなのが特徴です。「サシが入ってなんぼ」という路線とは違い、肉々しいのが売りのブランド牛なのです。


 ただ、豚や鳥と比べると、そんなに知名度があるというわけではないような気がします。富士宮でお肉というと、「さの萬」さんというお店の名前がまず上がるのですが、こちらでは、「ドライエージングビーフ」、いわゆる熟成肉を大々的に推しているため、そちらのインパクトが強いんですよね。


 和牛のブランドは、日本の各地にありますが、ドライエージングビーフの方は、まだそれほど全国に拠点があるというわけではありません。そのためか、話題にするなら熟成肉の方だよね、というような感じなのかもしれません。


 ともあれ、間違いなく美味しいです。特に赤身派の方にとってはぴったりのお肉かと思います。


 これで朝霧高原の鳥・豚・牛をご紹介できました。次はどうしましょう? 牛乳やチーズと言った乳製品にでもしてみましょうか。


 そうそう。私が読んだ「すっぱいカフェ飯」のお話というのはこちら。美木間さんの「不思議のカフェのハーバルスター」です。


https://kakuyomu.jp/works/1177354054885846159


 私のパワー系の「メシ」とは違う、おしゃれで、しかもヘルシーな「カフェご飯」がぞくぞく登場します。ぜひ皆様もご一読して腹を減らせるがいいさ!

 覚えておくんだな。吉岡はお前らの胃袋を鳴らすためなら手段を選ばねえ。他の方の作品でも、テロれるなら躊躇なく巻き込んでやる! せいぜい腹を空かせて悔しがるがいいさ! ほんとお洒落で雰囲気の良いお話なのでお勧めです。

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