作中ご飯4:オミソナーラ

 金曜の夜になりました。今週も1週間お疲れさまです。いよいよお待ちかねの週末ですね。熱いお風呂に浸かって、ビールでもいただきながら俺の弾を食らうがいい! 待たせたな! 吉岡だ!


 今回のブツは、ちょっと紹介するのが複雑だ。正直俺も戸惑っている。まずはブツをみてくれ。


https://www.instagram.com/p/BiiENM5h3Vc/


 白菜とベーコンのクリームパスタと思ったか? 騙されたな! これがオミソナーラだ!


 作中ではコータの残念料理108星のひとつとして紹介される、ダジャレの響きだけから思いついたネタ料理だ。すまねえな。所詮俺も富士宮の民。ヨーグル豚とかルイビ豚とか名前付けちゃう血の呪いからは逃れられねえようだ。


 コイツは元々、コータの残念さアピールと、ヤスの戦国好きキャラ付けと、あと、どうしようもないダジャレのためにでっちあげた料理だ。だからいざ作るときには、これ実際作るのかー、やだなー、書いたやつバカじゃね? と思いながら作ったのが写真のブツだ。


 だがこのパスタな、……うまいんだよ。おいしいんです。食ってびびったぜ。マズくても日記帳のネタになればいいか、くらいのつもりだったが普通に食えてしまったぜ。以下、覚えてる限りの手順だ。やる気あんまなかったから、適当ですまねえ!


 まず、せめてえは良くしようと、例によってクリームとチーズを多めにして作ったカルボ液に、コンソメを入れずに白味噌を入れました。カルボ液ならぬ、オミソ液です。具は、本文中に書いたとおりに、萬幻豚ベーコンと白菜のみです。


 パスタを茹で始めたところで、ベーコンを炒めて脂をだし、そこに白菜を半分入れて軽く炒めます。テロ目的なので、もう半分はしゃきっと感がでるように後で入れるつもりなのです。


 隣で茹でてるパスタの茹で汁をフライパンに投入し、白菜を茹でます。思ったより茹で汁を入れすぎてしまったので、水気をとばそうと思って、火は中火のまましばらく放置してました。


 パスタが茹であがるかなあ、くらいで残りの白菜をいれ、茹であがったパスタも投入。火を止めてオミソ液を投入し、例によってぐるぐるかき回して完成です。こんだけです。


 でも、確かにベーコンと白菜のクリームパスタはおいしいですし、全然「無し」ではなかったのかなあ、と、今にして思います。すまないコータ。お前の発想は間違いではなかった。お前は残念な2代目なんかじゃねえ、立派な武器開発者だ! アイアンマンはお前だ! だが、こちらの都合により、調理が下手だったという事にさせてもらうッ! この飯マズオーナーめが!


 皆さまも、パスタのレパートリーのストックがなくなってしまった場合など、困ったときにでもお試しください。たぶんいけます。白菜は葉の方よりも根本の方を使うと、パスタのもちもちと白菜のシャキシャキのハーモニーが出て楽しかったです。


 ちなみに、写真の左上にほぼ見切れている黒いのは、本文中でも出てきた、「ウサみみペッパーミル(小型版)」です。


 ひきたての黒こしょう、おいしいですよね。味も香りも大好きです。「できたて補正」ってのもあるんでしょうね。オミソナーラの方も、できたてだからおいしかったのかもしれません。そうそう、お味噌はハナマルキのじゃなくて、冷蔵庫にあった農協のを使いました(信州みそって書いてあったので長野素材と思われます)。


 「おうちごはん」なんですから、「冷めてもおいしい」を目指さなくても大丈夫。むしろ、「熱いうちに食ってごまかせ」です。皆さまもできたてのアツアツをお召し上がりください。さあ、早く作るんだ。買ってくるんだ。そして予定外の飯を召し上がって良い週末を迎えてしまうがいいさ!

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る