作中ご飯1:カクテイの角煮

 GWもいよいよ最終日になりました。明日からはまた学校にお仕事の日々が始まる方も多いでしょうね。次の連休に向けて、気分をリフレッシュしてがんばって行きましょ……俺だ。飯テロリストの吉岡だ!


 飯テロリストの本分を忘れて、豚の話をしただけで満足して終わってしまう所だったぜ。やるなお前。油断も隙もねえな。だがそんなうまい話はねえぜ。飯だけに。……今のは忘れてくれ。今回のブツはこれだ。


https://www.instagram.com/p/BiZH96WB4Nl/


 そう、角煮だ! ヨーグル豚を使った、脂身もおいしく、箸がすっと通るほど柔らかく蒸しあげたお腹の空く弾丸だ!


 作中では、「角煮定食」が割烹まかいののメイン料理のひとつだが、角煮パートはこんな感じと思ってくれ。これにご飯とお味噌汁とおしんこが付きます。


 ちなみに、本文中に出てくるご飯は、ほぼ俺が勝手に考えた物だ。実在する店舗の物を勝手に使うのは、なんかこう、マナー違反だからな。今回のコンテストはそういう辺りをほんとどう考えればいいのか、ちょっと理解に苦しむぜ。取材交渉のスキル込みのコンテストっていうコンセプトのつもりなのか?


 ともあれ、実在の料理を使うわけにはいかねえ。ならどうするか。作るんだよ! お前らの腹に弾丸をブチこむためにな! そうすりゃ写真も撮り放題さ!


 だが、この方針を決めた事で、なぜか俺の日々の夕食メニューが勝手に決まる事になってしまった。そして、「勝手に考えた架空のメニューを実際に作るまでは、次の話が書けない」という謎の縛りが産まれてしまった。チッ、思ったより策士だなお前。だがここで引く訳にはいかねえぜ!


 もし、本編の更新が途絶えたら、「話が浮かばない」か、「飯が作れてない」かのどっちかだ! 察してくれ!


 さて、今回の角煮ですが、使ったのは、朝霧ヨーグル豚のバラ肉ブロック。角煮の作り方は、いろいろな流派(?)がありますが、今回は、低温調理で試してみました。こないだ買ったんです。ええ。低温調理器。いいですよね、特殊調理器具。


 ジップロックにバラ肉を放り込み、いわゆる下茹でとして、60℃で2時間ほど調理し、いったん取り出して油と灰汁を全て捨ててしまってから、お酒と砂糖だけを入れて、再び1時間ほど熱を入れます。今度は少し温度を上げて、70℃です。


 熱を入れている間に、お醤油とみりんベースのタレをフライパンで煮詰めておき、熱を入れ終わったところでタレをジップロックの中に入れて、1晩そのまま放置しました。


 翌日、ジップロックのまま湯煎して取り出したのがこれです。実は、思っていたよりもちょっと硬めの仕上がりになってしまいました。「箸がすっと通る」と先ほど書きましたが、あれは「作中の大将が作るとそうなる」と思って下さい。それでも、さすがヨーグル豚。味はとても美味しいです。


「茹でる」「蒸す」「低温調理」「圧力鍋」、そして忘れちゃいけない「炊飯器」等、いろんな手法で結果を比べられるのも、角煮の魅力の一つかもしれません。手間はそれほどかかりませんが、結果が出るまでは時間がかかるのがまた、トライ・アンド・エラー魂をくすぐりますね。皆様も隙あらばお試しを。「角煮道」はいつでも私たちを待っているのです。

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