●睡眠時無呼吸症候群(SAS)との関連性は?

 Q.睡眠時無呼吸症候群(SAS)って、“いびき”とどんな関係があるの?


 A.“いびき”はSASの必要条件、SASは“いびき”の十分条件。



 SAS患者は、必ず“いびき”をかく。(※)

 “いびき”患者は、SASではない場合もある。


 ※SASには『中枢型』と『末梢型』とがあり、ほとんどの患者は後者。

 ・中枢型:脳から呼吸の指令がなんらかの原因で出なくなる

 ・末梢型:気道が狭く、呼吸が困難になる(つまり、“いびき”もかく)


 ここで一つSASに関するトリビアを。

 SASの症状が初めて描写されたのは、チャールズ・ディケンズの小説「ピックウィック・クラブ」らしい。

 その作品で、立ったまま寝てしまう肥満体系の少年が登場する。

 のちに、これはSASの典型例だと判断され、「ピックウィック症候群」と呼ばれるようになったという。


 病名がつく前から小説の中で症例を細やかに書くだなんて、やっぱり作家ならではの人間観察の為せる業なんだろうか。

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