第5話

俺が桜からクリティカルヒットをもらって10分くらいたった時にレイオス団長に呼ばれて集まった


「お前たちそろそろ自分以外のステータスも確認し終わっただろ、それを国王に報告しに行くぞ‼」


「「「「「え~」」」」」


「仕方が無いんだ俺だってめんどくさいと思う。だが逆らったら金が貰えなくなる。ここは俺のためを思ってな?」


レイオス団長が雑に髪を掻きながら言った


「「「「「仕方がないですねー」」」」」


レイオス団長はあらかじめ用意してあった馬車にみんなを誘導していって、レイオス団長に案内されて馬車に乗った。俺以外にも先に乗っている人がいた。奥の方の席に光輝が座っていて隣に、紗綾が乗っていた。その反対側に桜が乗っていた。俺は無言で桜の隣に座った。窓の外を見ながら心の中で王様に、何を言おうかと考えた辺りで馬車が動き出した。


しばらく静寂が続いてから光輝が話を切り出した。


「これからまた王様に会うんだよね。どう話をすればいいんだろう?会ったことはあるけどまだ話したことが無いからね。」


すると桜もこの静寂が続くのが嫌なのか会話に参加した。


「そうだよね。それより私たちのスキルはいいけど、お兄ちゃんのスキルはどう説明したらいいのかな?」


「ようだよね。響のスキルはよくわからないからね。ねぇ響、自分のスキルはどこまで解る?」 


「あぁ? ごめん光輝聞きのがした。もういちど頼む」


「王様に君のスキルをどう説明するかと君のスキルについてどこまで知ってるかについてだよ」


「あぁそれなら俺のスキル「能力映し《トレース》」は誰でもスキルを1つコピー出来るだけだな、ただし死んだ奴だけだ。名前が解らないスキルについては解らないな。」


「かなり強いけど1つだけか」


「まぁ器用貧乏ってやつさ」


そんなことを話してるうちに気がついたら国王のいる王都に近ずいてきた。


「お兄ちゃんもうそろそろ王都に着くね」


「そうだな」


「王様の機嫌を損ねないか少しだけ心配だよ」


「大丈夫だ、桜はマナーとかは大丈夫だろうよ。それよりも心配なのはあの王子が桜に色目を使わないかだな」


「王子様がどうかしたのお兄ちゃん?」


「いや、なんでもない」


そんなたわいも無い会話をしているうちに王都に着いた。


「お兄ちゃん外見てみて」


桜に言われて窓の外を見てみると元の世界と言える程ではないにしろ磨かれた石が敷き詰めて作って舗装された道路があった。その道の先には堂々と建っている城があった。王城の中は見たことがあったが見た目はノイシュヴァンシュタイン城のようだった。そんなことを考えているうちに城門を通り越した。


「よしお前達馬車から降りろー城に着いたぞ!!早く降りろよ」


レイオス団長に指示されてみんなが馬車から降りてきた。


「おい沖田、お前寝てただろ」


「何言ってるんですかレイオス団長寝てないっスよ」


「嘘つけ寝癖が跳ねてるぞ」


「えっ!どこっスか」


「嘘だぞやっぱり寝てたんだな」


「レイオス団長カマかけたッスねひどいッスよ」


何気ない会話をしてみんなの緊張をレイオス団長がほぐしていった。これから王様との謁見だ

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略奪スキルで異世界無双 @YUUKI2

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