第4話

(それにしても桜はどこに行ったんだ?)


俺が5分ほど回りを見ながら桜を探していた。するとクラスの男子が桜を囲んでいた。


「オーイ、桜~」


するとクラスの男子がこっちに気がついたようで、皆が一斉にこっちを見た。その中のリーダー格の男『天乃あまの 悠里ゆうり』がやって来た。


「私たち『桜親衛隊』の許可なくここは通すことはできない」


『天乃 悠里』は、地球にいたときに桜に好意をよせていて、玉砕覚悟で告白したが、「私には好きな人がいるのですみません」とフラれた。正直、ザマーと思ったが、それにしても桜が好きな奴は誰なんだ。見つけたらそのイケメンな、(自分のイメージ)顔を腫れるまでメッコメコにしてやんよ。


「あっ‼ お兄ちゃん」


桜がこっちに気がついたのか、こっちに向かって走ってきた。


「桜ちゃん、私たちから離れないでください」


いきなり悠里が桜を図々しくも、ちゃんずけにして呼んだ。


(俺だってまだちゃんずけにして呼んだ事がないのに、こいつにはいつか絶対に制裁してやる)


「私がお兄ちゃんに会うのは自由だと思うんだけどな~」


俺は、自分の目を疑った。何故か桜の背後からスタ○ドじみた何かがいた。見た目は鬼だ、金棒を肩に担いでらっしゃる。あれは絶対スタープ○チナより強いそれにしてもなんで俺は、冷静に状況判断してるんだ?


すると、悠里にも鬼が見えているのか内股でガタガタ震えていた。


「どうしなのかな~?」


桜が笑ってない目で悠里を見ていた。すると悠里が走って何処かに行ってしまった。


「さぁ お兄ちゃん、あんな人は無視して何処かに行こうよ」


俺は《多分、一生桜には逆らえないそんな気がすると》心の中でそう思った。


「そう言えば、桜のステータスはどんな感じだ?」


「こんな感じだよお兄ちゃん」


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名前 十六夜いざよい 桜さくら

年齢 17歳

種族 人間

性別 女

職業 賢者Lv1/100

【ステータス】

HPー100/100

MPー100/100

物攻ー30 魔攻ー100

物防-50 魔防ー100

俊敏ー40 精神ー100


【スキル】

回復魔法Lv1/10 光魔法Lv1/10 全属性耐性Lv1/10 鑑定1/10

アイテムボックスLv1/10 獲得経験値倍加Lv1/10

魔力高速回復Lv1/10 気配・魔力感知Lv1/10


【魔法】

光魔法ライト、サンダー

回復魔法ヒール


【相棒】

無し

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「かはっ」


「大丈夫⁉ お兄ちゃん⁉」


「何でもないから大丈夫だから(プルプル)」


「お兄ちゃん⁉ 産まれたての小鹿みたいになってるよ⁉ 口からも血が」


「大丈夫、大丈夫だから気にしないで、(プルプル)」


(まさか桜のステータスがこんなに高いとは、落ち着け俺いつものことだ、深呼吸、深呼吸、よし落ち着いた。)


「桜、ちょっと周りをみてくる。」


「うん、わかったよ、でも本当に大丈夫だよね?」

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