第115話 おしりぷりん
「此度、私は素晴らしい権限を手に入れた・・・システム権限・・・これが有れば・・・女性型モンスターへの性的行為禁止・・・このルールを無効化出来る。これはまさに全サモナーの夢・・・見ていて欲しい、私がその先駆者となり、我がモンスターを愛する姿を!」
いや、見せつけるなよ。
見えないけど。
見えないけど、現在進行形で、レインがどさまぎで胸を押し付けているので、何気に極楽なんだけどな。
ごくん
ああ・・・食べちゃった。
「さあ・・・我が愛しのアフロディーテ、その身体を・・・」
ピッピー
笛を吹く音。
どやどや
大勢がなだれ込む音。
「違・・・これは合法・・・システム管理権限で・・・違・・・止めろおおお」
暴れる音。
そして静寂。
レインが手を離すと、誰も居ない部屋が映されていた。
「終わりました」
「・・・どうなったんだ?」
俺の問に、
「連行され、アクセス禁止になりました」
レインが答える。
「・・・システム管理権限で解除したんじゃなかったのか?」
「最高権限を使っても、性的行為禁止は解除出来ませんよ?何故前最高責任者が更迭されたと思ってるんですか?」
「セクハラの不祥事だったのか・・・」
「百万年の封印刑ですね」
長い。
「わふ・・・この世界では、ユニットへの性的行為は禁止されている・・・だから、ご主人様は私で我慢して」
ダリオがぴとっとくっついてくる。
「ぽふぽふーご主人様の為なら、最高の時間を約束するのです!」
パナケアも寄ってくる。
毒禁止な。
「あらあら、競争率高いわぁ」
ライが微笑む。
ちなみに、最近はみんな同時に相手する事が多い。
そろそろ最期・・・漠然とその気持ちがあるのだ。
「拙者はくノ一故、ご主人様に求められれば喜んで身体差し出す覚悟は出来ております」
ユグドがうやうやしく言う。
「ぴきぃ、クリーピーのアダルティーな魅力でメロメロにしてあげるのよ!」
クリーピーが抱きついてくる。
結局包帯なんてしてないよね。
「ご主人様・・・分かったでしょう?他の雌には手を出さないで下さいね」
追放されると困るしな。
ちなみに、パナケアが食べてたのは、ピーチ味のおしりプリンなるお菓子だった。
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此処はレイン縁のコア。
でも、レインはシステム掌握があるから・・・
「此処はどうするんだ?」
「仕方無いので、私が掃除した後に、ゆっくりとシステムを掌握します」
それしかないよなあ。
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