第107話 なかまはずれ

なるほど・・・それは突破が難しい。


「100文字と見せかけて、4文字。しかも、関係者じゃないと分からない根源にかけたIDとパスワード・・・しかも、IDとパスワードが実は一緒とか、普通は気づかない」


俺が感嘆の言葉を漏らし、レインは重々しく頷く。


「考えたく無いが・・・内部協力者が・・・?」


クソジジイが訝しげに言う。


「あまりにも愚かで憐れ」


ダリオが毒を吐く。

何で?!


「わふ・・・そのIDとパスワードは、特定職業の人なら・・・脊椎反射で入力する・・・」


魔法使いとか賢者?

プレイヤーは全員サモナーだよな?


「とにかく、これからの事を説明しますね。作戦概要は、ご主人様のパートナーフェアリーにしてナビゲーターフェアリーである、私が説明します」


レインがのりのりだ。

元々システム関係者だし、本来の仕事といった感じなのだろう。


「侵入するプライマリーコアは、プライマリーシステム内に有ります。プライマリーシステムは、7つのパーティションに分かれ、1つがプライマリーコア、残り6個がそれを補佐するサポートコアです。そして・・・」


ようするに、7個の区画に分かれていて、目的地行くまでに6区画攻略しないといけないって事かな?

レインはみんなを見回すと、続ける。


「ランク8以下のユニットに対し、7ランク低下させる結界が張られています。ランク7以下のユニットは自動消滅。ランク8でも、ランク1の力まで制限されます・・・主にステータスとスキルランクですね、下がるのは」


厄介な。

3ランク低下にまからないかな。

それでもきついな。


「わふ・・・1人対象外がいる・・・」


レインは影響受けないな。

レインが続ける。


「サポートコアは、それぞれ、根源の力を利用して動いています。なので、その根源と強い繋がりが有る存在は、ランクダウンの影響を受けません。サポートコア攻略の際は、根源と強い繋がりが有るユニットがメインとなって攻略します」


なるほど。


「それと・・・申し訳有りません。私はシステム掌握に集中しますので、戦闘できません。戦闘はお願いします」


「分かった」


死の案内人デスナビゲーターのところどうするんだろう?

何とかなるよな。


「ところで、管理権限って、端末から奪われたんだよな?同じ事は出来ないのか?」


余ってる端末くらいあるだろう。

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