第98話 にんじゃひーらー

「ふう・・・疲れました。一度帰って休憩しませんか?」


ライの提案。

確かに。


「よし、一旦家に戻ろう」


俺が宣言すると、


「わーい、ごはん!」


パナケアがくるくる踊る。


「わふ・・・寝たい・・・」


ダリオが眠そうに呟く。

昼寝も良いなあ。


ホームに戻り、昼食後、各自休憩。

俺も少し昼寝をする事にする。


「御一緒します」


ライが添い寝してくる。


「ん、一緒に寝よう」


ライと寝ると、リラックスできる気がする。

レインが涙目になるので、フォローがいるけど。


「おやすみなさいませ」


「おやすみ」


そして、意識が沈む。


--


少し寝過ぎただろうか。

3時間程して、目が覚める。


目を覚ますと、ライがこちらを見ていた。

起きていたのだろうか?


疲れがすっかり取れている。


「おはよう、ライ」


「おはよう御座います、ご主人様」


ライが微笑む。


「やっぱり、ライと一緒に居ると癒やされる。みんなの拠り所、だね」


そう言うと、ライは微笑み、頭を振る。


「みんなの拠り所でいたい、とは思わないですよ」


おや?


「私は、ご主人様に心地良いと思って頂ければ、それで良いのです」


そう言うと、頭を抱え込むようにして、抱きついてきた。


「・・・そうか、これからも宜しくな」


ライにキスをする。

ライが差し出した服を身に着け・・・おや?


「ライ」


ライに確認するように呼びかけると、


「はい」


嬉しそうに頷く。


ライが進化可能になっている。


ゴウッ


ライが光に包まれ、


ライ

 種別:ウィルオーウィスプ・ヒーラー

 ランク:☆3(★8)

 レベル:1/10050

 スキル:

  全魔法(★9)

  無詠唱(★9)

  精霊支配(★9)

  反射(★8)

  二重魔法(★8)

  四重魔法(★8)

 PTスキル:

  ライト(★8)

  聖なる加護(★8)

  アナライズ(★8)

  飛翔(★8)

  魔法強化(500)

 武器:

  ミスリルメイス+4 ☆3(☆7) 999/999


強い。

全魔法を無詠唱で行使。

しかも4つ同時。

そして魔法の威力が6倍に。


ライがにっこり微笑んだ。


--


みんなを居間に集め・・・ユグドは?


「さっき進化について話してて・・・その後修行すると言ってお風呂に行ったけど・・・まだお風呂かしら?」


お風呂に行ってみると、ユグドがいた。

湯船に浸かり、竹筒を湯から出して息しているようだ。

こちらの気配に気付き、湯から顔を出す。


「ご主人様、滝に打たれ、水に潜り、たっぷり修行したでござる。これで進化出来る筈でござる」


ユグドが得意げに言う。


「そう簡単なものじゃないわよ・・・」


レインが呆れた様な声を出す。

・・・おや?


ゴウッ


ユグドが光に包まれ、進化した。


ユグド

 種別:トレント・ニンジャ

 ランク:☆3(★8)

 レベル:1/10050

 スキル:

  全武技(★9)

  植物支配(★9)

  植物召喚(★8)

 PTスキル:

  警戒(★8)

  罠無効(★8)

  ダッシュ(★8)

  潜伏(★8)

  物理強化(500)

 武器:

  ミスリルソード+4 ☆3(☆7) 999/999


正当進化って感じの成長仕方だ。

物理強化が強い。


「進化出来たでござる」


「良くやった、ユグド」


レインが・・・ショックを隠せていない。

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