第85話 こうぼうせんしゅうりょう

みんなで集中攻撃、レインが魔法陣・・・ややあって、ようやくレインの魔法陣が敵を捉える。

パナケアが放った毒が功を奏したようだ。


攻撃を集中させ・・・敵が崩れ行く。

強かった。


鍵片キーフラグメント原初プロト魔司書デーモンロードを入手しました〉


「やった・・・これで、このマップも攻略可能に・・・!」


レインがきょとん、として、


「いえ?」


どういう事?!

さっき後種類って。


「あれが、このマップが難攻不落と呼ばれる所以、バランスが間違っていると言われる所以です」


そちらを見ると・・・さっきの6種が、数体ずつ、こちらに向かって来るのが見えた。


「馬鹿だろ」


俺はそう呟いた。


--


結局、一瞬で自動蘇生を使い切り、ベースに帰還。

そのまま攻略戦が終了した。


3マップ目まで確保、それなりの全体報酬、個人報酬を得た。

ルーンストーンは、全体で10、個人で75個だ。


「みんな、お疲れ様」


レイン達を労う。


「お疲れ様〜」

「おつ〜」

「おつです〜」


周囲で、プレイヤー同士労いあっている。


「お疲れ様でした。今回もうちのクランの貢献度が凄い事になってましたよ」


リュックが嬉しそうに話しかけてくる。


「お疲れ様。4マップ目、確かにバランスがおかしかったよ。全滅させられた」


俺が応えると、


「アレを倒しちゃったんですよね。快挙ですよ。今までは1種類ずつしか出た事が無いので、多分倒したから追加されたとかですよね?」


「ああ、確かに、俺達が倒したから追加されたと思う」


「流石です。攻略組が総力を上げて、1体も倒せなかったのですが」


リュックが嬉しそうに言う。

倒した事なかったのかあ。


「やった、ルーンストーンたくさん貰えた・・・ガチャガチャ・・・んー、惜しい、☆6は10枚だけ」


エリスが何かやっている。


どよっ


どよめき、そして批判、妬み・・・

みんなの注目がエリスに移った。


「☆6が10枚って・・・何かスキルでも持っているのでしょうか・・・」


レインが呻く。


ともかく、疲れた。

今日はもう自宅に戻って休もう。


--


「お疲れ様!」


自宅。

テーブルの上には、豪華な料理が並んでいる。

最後はやられたけど、今まで誰も達成出来なかった快挙を成し遂げたのだ。

祝っても良い筈だ。

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