第82話 でっどりいろーず

「ピキー!スキルが封印されたのよ!」


クリーピーが叫ぶ。


死の案内人デスナビゲーター始原スキルオリジン情報破壊データブレイク。ユニットは行動もスキルも行使出来なくなります」


レインの解説。


「・・・本当に強いな」


「行きます」


レイン、ダリオが攻勢に出る。


レインが無数の魔法陣を展開。

敵が展開した魔法陣と拮抗。

干渉しあい、光が散る。


パナケアが毒、ライが光線、ユグドが剣を構え連撃、クリーピーが無数の剣を投げつけ、ダリオが魔法を無数に撃ち込む。


数瞬の後、敵が崩れていく。


鍵片キーフラグメント原初プロト死の案内人デスナビゲーターを入手しました〉


何か入手したぞ?


原初プロト悪魔デーモンに挑戦する為のフラグですね。原初プロト悪魔デーモンが待つ固有ダンジョンへの挑戦が可能になります」


・・・まさか、今の奴より強いのだろうか。

あまり考えたくない。


「ともあれ、これで一気に楽になったかな」


「いえ?」


レインがきょとん、として否定する。


下位レッサー原初プロト死薔薇デッドリーローズが出現しました❳


何かが、近付いてくる。

木々が、大地が、死んでいく。


「・・・毒か!」


なるほど、何体かいるのか。


姿が見える。

蔦が絡み合い、真ん中は枯れ木?

薔薇が咲き乱れ、目のようにキョロキョロしている・・・


こぷ


口から血が流れ、吐血。

レインが間に割って入り、視界を遮る。

ダリオ、ライから俺に光が飛び、楽になる。

レインとパナケアが前面に立ち、何かやっている・・・


「油断しました。すみません。可視毒です。見たら毒化します」


レインが告げる。

何それ怖い。


ゴゴゴゴゴ!


ダリオが魔法を放つが、敵の周囲に漂う霞の様な物が魔法を減衰させるようだ。


キュボッ


煙から、無数の塊が射出される。

種?


こちら側からも迎撃が飛ぶが、貫いてくる・・・そして、近くで破裂。

爆風、高温、炎、そして毒・・・地面が、空気が腐っていく。


意識が遠く・・・


何とか意識が回復。

一旦距離をとったようだ。


「止めます!」


レインが無数の魔法陣を展開、敵を包み込む。

パナケアが中和の胞子を射出。

他のメンバーで全力攻撃・・・


「く・・・毒は弱めているけど自動回復が・・・」


レインが悔しそうに呻く。

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