第66話 しつぼう

その晩はユグドを可愛がり、次の日。

ボスを2回倒し、ようやくパナケアのソウルクリスタルが揃った。


「行くよ、パナケア」


「はいですぅ」


パナケア

 種別:スポアクイーン

 ランク:☆3(☆6)

 レベル:1/500

 スキル:

  格闘技(☆7)

  全ブレス(☆7)

  全ミスト(☆7)

  全毒(☆7)

 PTスキル:

  エンカウント率操作(☆6)

  キノコの加護(☆6)

  自然回復(☆6)

 武器:

  ミスリルグローブ ☆3 50/50


パナケアが光に包まれ、進化。

見た目も、ステータスも大きな変化はない。

毒が増えた。


「これで二人、か」


「明日はどうされますか?」


レインが尋ねる。


「ユグドかライ・・・かな。いや、クリーピー進化したら楽に・・・?」


「鬼畜変態マスター!次は私の番!」


ダリオが言う。

いや、しかし順番が・・・


ちらっと他のメンバーを見たが、特に異存は無さそうだ。


「分かった。次はダリオな」


ぽふ、とダリオの頭に手を置く。


「ひゃあああ?!」


びくっと震え、へたり込むダリオ。

・・・?


「ううう・・・鬼畜変態マスター、いきなり触られると・・・」


涙目で抗議するように睨むダリオ。

え、触っちゃ駄目なの?


ダリオがこちらを睨んだまま告げる。


「今夜は、私がお相手します。本の時の私と、同じとは思わない事ですね。今夜は立場が逆ですよ。ずっと私のターンです」


ダリオが不敵に笑い、


「今夜は寝かせませんからね」


幼女は守備範囲外なんだけどなあ。


--


翌朝。

レインが淹れてくれたコーヒーを飲みつつ、ぼーっと眺める。


「痛い・・・痛いです・・・姐御?!」


「貴方にはびっくりです」


レインが拳をダリオの頭にぐりぐりしている。


「ちが・・・あれはあの鬼畜変態が・・・卑怯で・・・」


「一方的に何度も・・・挙げ句気を失って、仕方なく、仕方なく私がお相手したのですよ・・・?」


「痛い・・・痛いですって!後、仕方ないって言いながら顔が蕩けて・・・痛いっ」


ダリオが泣き叫ぶ。

・・・消化不良をレインにぶつける形になったが、レインには好評だったようだ。

凄く機嫌が良かった。

でも、それはそれ、らしい。


「まあまあ、ご主人様も随分楽しんでらしたし・・・」


ライがダリオを庇う。


「仕方無いですね」


レインが溜息をつくと、ダリオを解放した。


その後、朝食を食べ、ダリオのダンジョンに向かう。

さて・・・どんな所か・・・

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