第64話 しっくすすたーしんか

「・・・強いな。レイン、こいつらはどのくらいの敵なんだ?」


「・・・識別不明ですね。これは厄介なダンジョンのようです。マップも分からないですし・・・」


「マップオブジェクトもいまいち判別できないですね・・・」


ライが困ったように言う。


「一応トラップの有無は分かると思うでござる。トラップは無さそうでござるよ」


ユグドが言う。


「固有ダンジョンって此処まで難しいものなのか?」


「いえ・・・普通は☆5の150レベルなら余裕で狩れるのですが。困りましたね」


まあ、なるようになるか。


パナケアに出現率を調整して貰いつつ、少しずつ狩る。

宝箱も出現するので、ユグドに開けて貰う。


結局ほぼ1日費やして、レインのソウルクリスタルを3つ・・・ボスで出たので4つ集めた。

フェアリーのソウルクリスタルじゃなく、名前が付いてた。

必要素材の所には、フェアリーって書いてあったんだけどなあ・・・


マイホームに戻って、お風呂を済ませ、夕飯を済ませ・・・いよいよ☆6に進化。


「どうなるのでしょうね」


ライがわくわくしながら言う。

パナケアはくるくる踊っている。

パナケアは明日な。


「えらく敵がつよかったでござるな・・・☆6でこれとは・・・先が思いやられるでござる・・・」


ユグドが言う。


「ご主人様、やって頂戴」


レインも覚悟を決めたようだ。


「よし・・・行くぞ!」


レイン

 種別:フェアリークイーン

 ランク:☆3(☆6)

 レベル:1/500

 スキル:

  全武技(☆6)

  全魔法(☆6)

  神速詠唱(☆6)

  システム干渉(☆6)

 PTスキル:

  マップ(☆6)

  初心者の加護(☆6)

 武器:

  ミスリルスタッフ ☆3 50/50


全体的にスキルがランクアップしただけのようだ。

見た目とかもあまり変わらない。

ちょっとオーラっぽいのは纏っているけど・・・ん?


「レイン、システム干渉って何だ?」


「チュートリアル関連の延長みたいな感じですね。ちょっとだけルールを変える、程度の使い方です」


あまり効果ない感じかあ。


「強くなった感じか?」


「・・・そうでもないですね。苦労したわりに、あまり変わった感じはないです・・・☆7に期待、ですね」


レインが残念そうに言う。


まあ、仕方が無いか。


「ご主人様、今日は私の番ですよ」


ライがぴとっと寄ってくる。


「よろしくな、ライ」


そっとライにキスをした。

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