第44話 まいほーむ

マナが枯渇してそのままでは☆6にいけないので、☆5で敵をマシマシにして粘る。

☆6のマナが貯まってからクリア。

そして☆6のダンジョンに侵入する。


「デレデレ」


ライの光が、近づいた魔物を一瞬でドロップに変える。


「ぽふー!!」


パナケアの敵寄せが絶好調だ。


マップを見ながら、敵が貯まってそうな場所も探しつつ、ひたすら狩る。

手分けして狩りたいところだが、ユニットはサモナーから余り離れられないらしい。


経験値はあまり貰えないが、お金や換金アイテムは凄い速度で貯まっていく。


「この分なら、今日で家を買うだけのお金が貯まりそうだな」


「どうせなら良い家が欲しいですね」


「ぴきー!」


多分、異常なペースで貯まっていくのは、クリーピーのせいだと思う。

楽しい。


夕方まで狩りをし、ダンジョンボスのゴールデンドラゴンを倒して外に出る。

ギルドで換金すると、一気に所持金が増えた。


「レイン、家って何処で買えば良いんだ?」


「そこのギルド受付が仲介してくれますよ」


「成る程」


ギルド受付に申し込み、家を購入。

そこまで広さは要らないし、設備が豪華な家にする。

地下から温泉を汲み上げているらしい。


「凄いな・・・まるで今建てられたかのように綺麗だ」


俺が感心すると、


「今建てられましたからね。場所だけ用意されてて、家を選んだら家が現れます」


レインがあっさり言う。


「・・・身も蓋もないな」


「ぽふぽふー!」


パナケアが喜んで走り回っている。


「では、寝室を決め、ベッドを買ってきますか」


レインが言う。


「そうだな、誰がどの部屋にするか・・・」


「召喚ユニットがサモナーと離れる訳ないでしょう。部屋はみんな同じですよ」


俺の発言に、レインが突っ込む。

そういう物なのか。


ベッドや家具を買ってきて運ぶ。

ベッドや家具も、アイテム欄に収納されたので楽だった。

そのあたりは変にリアルじゃなくて助かる。


食事はレインが作ってくれた。

本当に何でもできるなあ。

自慢の嫁だ。

「さりげなく何考えてますか」


自慢の可愛い嫁だ。


「・・・手元が狂うので後にして頂けますか」


料理は非常に美味だった。


「明日は私が作りますね~」


ライが言う。

ライも料理が出来るようだ。


食事が終わったら、お風呂を楽しみ、就寝。

今日はライだった。

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