第43話 しゅびはんい

「各ダンジョンはそれぞれクリア報酬は有りますが、クエストは有りません。また、消費マナが多めです。周回よりは、長く滞在した方がお得ですね」


「なるほど・・・」


☆1〜☆5をさくっとクリアして、☆6で粘ろうかな?


「ルーンストーンとか進化カードって結構出るのか?」


「普通のダンジョンよりは出やすいですが、凄く出る訳では有りません」


クリーピーがいれば結構集まりそう。


「曜日毎ってのが面倒だな」


「常時全部出すようになるのは、サービス終了が近いゲームに良く有りますよね」


「こら、毒吐くな」


あるあるだけど。

後は、再録キャラ回収できる無限階層に挑戦できるダンジョンの永久実装とか。

コラボ詰め込みとか。


「さて・・・寝ようか」


寝ようとすると、パナケアが布団にやって来る。

人化して。


「どうした?」


「ぽふー。今日はボクの番だよ〜」


パナケアの番?


「みんなで話し合って、ご主人様の夜のお相手は順番に務める事になりました」


ライが言う。


「夜の相手・・・?いや、そりゃみんなの事は好きだけど、流石にパナケアは・・・」


レイン、ライ、ユグドなら・・・


「ぽふー!ご主人様よろしくです〜♪」


パナケアが抱きついてくる。

まあいいか、今日はゆっくり休もう。


「それじゃ、お休み」


--


「お猿さんなご主人様、黄昏れてないで早く支度して下さい」


「違う・・・違うんだ・・・」


「守備範囲が極めて広いご主人様、支度を手伝った方が宜しいでしょうか?」


「ぽふー。キノコの扱いは得意なのです〜」


く・・・


何とか立ち直り、着替え、朝食をとる。

ここは夕食と朝食がバイキングだ。

ホテルの朝食って美味しいよね。


「では、ゴールドダンジョンに行こう。レイン、案内を頼む」


「はい、分かりました」


レインの案内で、ゴールドダンジョンに向かう。

ダンジョンは複数箇所にあるようだ。


「土日だけ現れます。他の曜日は、また他の場所に現れます。ゴールドダンジョンは複数有りますが、中は全部同じなので、初クリア報酬は1回だけです」


「成る程・・・じゃあ、行こうか」


「はい!」


4人の返事がハモった。


--


ゴールドダンジョン、☆1~☆4をさくっとクリア。

特に敵はマシマシにせず、素通り気味に後略。

各ダンジョンは独立している為、☆1から続いて☆2とかは行けない。

その為、ダンジョンに入る為のマナは全て個別にとられた。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る