【81万PV】すりいすたあず～ガチャで☆３確定って固有スキルじゃなくてただの呪いだよね～

第39話 とうぎじょうふぁいぶすたーふぁいなる

あの後衛4人はどうしていたのだろう？

「状態異常、沈黙、ですよ」

レインがあっさりと言う。

それはきつそうだ。

「ぴきー！クリーピーは非戦闘員なのよ！酷いわ！」

クリーピーが他3人に抗議している。

「ほら・・・みんな活躍しないと、ご主人様の素晴らしさを示せませんわ？」

「いや・・・出来たら手の内を明かしたくないので、パナケアが無双してくれたらそれでよかったんだけど・・・」

さて・・・次はエリスか・・・

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エリスとの試合。

「ファンドさん・・・手加減はしませんからね。降参するなら今ですよ？」

エリスが、超絶人気のユニットをずらっと並べ、威圧する。

確かに圧倒的迫力だ。

さっきの天軍よりも強い迫力を感じる。

「マスター！」

リュックが応援席からエリスに叫ぶ。

「リュック・・・申し訳ないけど手加減は出来ないわ。今降参してくれるなら勿論、私としても気が楽だけどね。これは真剣勝負の、場」

「マスター、降参した方が良いですよー。またユニットの機嫌損ねますよー」

「どういう事？！流石に負けないわよ？！一応これでも攻略組から誘われてるんですからね！」

「マスター、ファンドさんやばいよー」

エルが叫ぶ。

「大丈夫だって！何なら、いつもは見せない本気とか見せちゃうんだから！」

エリスが叫ぶ。

「初めて良いですか？」

審判が尋ねる。

「大丈夫です」

二人で答え、試合が・・・始まる！

「ぽふぽふー！」

パナケアが敵陣に突っ込み、ぽふぽふっと殴り飛ばしていく。

回避行動をとろうとしたユニットを、ライが撃ち抜く。

終了。

「ああ・・・パナケアちゃん強いっ」

エリスが涙目で叫ぶ。

次は決勝・・・ずっと無敗を維持するチャンピオンか。

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「ファンドさんの優勝です！」

審判が告げる。

チャンピオンは、偶然腹痛を催して、途中退場してしまった。

その為、戦う事なく不戦勝となった。

ちょっと戦ってみたい気もしたが、腹痛なら仕方がない。

「この世界でも、サモナーは腹痛とか病気とかなったりするんだなあ」

俺がしみじみ言うと、

「ああ・・・良いですわ、その純真さ、尊いですわぁ」

ライが目を細めて言う。

どういう事だろうか。

「☆５までは貰えるルーンストーンは10個ですが、☆６は優勝で20個貰えます。狙ってみるのも良いかもしれないですね」

レインが言う。

流石に☆６はまだ無理だろー。

まあ、☆５より☆６の方が楽な場合もあるらしいけど。